温水洗浄便座は“電気製品”なんです! 〜経年劣化、故障放置による事故に注意〜
[24/07/25]
提供元:共同通信PRワイヤー
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夏は冷たい便座が気持ちいいですよね!でもその冷たい便座、実は故障かもしれません。長年の使用で便座の暖房ヒーターが断線している可能性があります。
電気製品には寿命があります。快適に使い続けるためには、温水洗浄便座は電気製品であることを認識し、長年使用した製品に故障や異常がないか日々の確認で“気付く”ことが重要です。故障や異常を放置すると最悪火災事故につながることもあります。
温水洗浄便座は、1967年に国産製品として初めて市場投入されて以来、日本人の清潔志向を背景に普及が進みました。2016年には普及率80%を超え、水洗化されているほぼ全ての家庭に設置されるほど定着しています。一方、普及に伴い、製造から長年使用され続けている温水洗浄便座が増加し、近年は経年劣化による事故や、故障を放置して使用し続けたことによる事故が目立ちます。
独立行政法人製品評価技術基盤機構[NITE(ナイト)、理事長:長谷川 史彦、本所:東京都渋谷区西原]は、温水洗浄便座の事故について注意喚起します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O13-0pI0am7n】
撮影協力:一般社団法人日本レストルーム工業会
経年劣化による漏水で発火し、焼損した温水洗浄便座(再現実験)
NITEに通知された製品事故情報(※1)において、温水洗浄便座の事故は2014年から2023年の 10年間に合計69件ありました。中でも製造から10年以上経過した製品による事故が約8割を占め、内部部品の経年劣化や、異常・故障を放置して使い続けたことで製品が発火した事故が多く発生しています。
温水洗浄便座は、電気製品です。異常や故障が生じていないか、チェックポイントで定期的な点検を行い、異常や故障に気付いたら放置せず、直ちに止水栓を閉め電源プラグを抜いて、使用を中止することが重要です。
■温水洗浄便座の気を付けるポイント
○定期的に点検を行い、異常や故障に気付いたら放置せず、直ちに使用を中止する。
○お手入れの際は正しい洗剤の使い方を確認する。
○使用している製品がリコール対象ではないか確認する。
(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含みます。
1.事故の発生状況
NITEに通知された製品事故情報のうち、温水洗浄便座の事故発生状況を以下に示します。
1-1. 年別の事故発生件数及び被害状況
2014年から2023年までの10年間に発生した温水洗浄便座の事故69件について、年ごとの事故発生件数及び被害状況(※2)を図1に示します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O11-Wn7BVlNK】
図1 温水洗浄便座の年別・被害状況別の事故件数
(※2)物的被害(製品破損または拡大被害)があった場合でも人的被害のあったものは、人的被害に区分している。
(※3)製品本体のみの被害(製品破損)にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
1-2.製造からの年数別の事故件数
温水洗浄便座の事故69件について、製造からの年数(※4)別の事故発生件数を図2に示します。製造から10年以上経過した製品での事故がおよそ8割を占めています。住宅設備の一部と認識され、極力長く使うという意識が働いていることが考えられます。また、温水洗浄便座の普及率の向上に伴って、市場残存台数は年々増加しており(別紙1参照)、今後も製造から長期間経過した製品による事故が懸念されます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O14-6P5iVu13】
図2 製造からの年数別の事故発生件数
(※4)製造年が不明の場合は、製造・輸入の開始年を基準として年数をカウント。なお、製造年、製造・輸入の開始年がいずれも不明の場合は、被害者の使用期間から判断した。
1-3. 事故分類別の事故件数
温水洗浄便座の事故69件について、事故分類別の事故発生件数を図3に示します。故障を放置して使用し続けたり、長年期間使用で内部部品が経年劣化したりなど、「長く使おうとしたことによる事故」が23件と最も多くなっています。また、「製品の不具合による事故」は、主にリコール対象製品による事故となっています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O12-O18rx6n2】
図3 事故分類別の事故発生件数
1-4. 「長く使おうとしたことによる事故」の事象別の事故発生件数
温水洗浄便座の「長く使おうとしたことによる事故」計23件について、事象別の内訳事故件数を表1に示します。機器からの水漏れや、便座が温まらないなどの故障や異常を使用者が認識していながら使用を継続していて事故に遭ったケースが多く発生しています。
表1 温水洗浄便座の「長く使おうとしたことによる事故」の事象別件数
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O15-aJG758Y3】
2.事故事例
■経年劣化による事故
事故発生年月 2016年6月(愛知県、年齢・性別不明、製品破損)
【事故の内容】
温水洗浄便座から発煙した。
【事故の原因】
長期間使用(約15年9か月)により、便座コードに屈曲が繰り返されたために半断線が生じ、発熱・発煙したものと考えられる。
【SAFE-Lite検索キーワード例】
温水洗浄便座、断線
■異常(故障)を放置して起きた事故(1)
事故発生年月 2022年2月(東京都、年齢・性別不明、製品破損)
【事故の内容】
温水洗浄便座から発煙する火災が発生した。
【事故の原因】
焼損が著しく、事故原因の特定には至らなかったが、洗浄ノズルを動かす駆動モーターに付属する基板上で異常発熱して出火した可能性が考えられる。なお、洗浄ノズルが出たまま戻らない故障状態となっていたが、修理せずに使用し続けていた。
【SAFE-Lite検索キーワード例】
温水洗浄便座、故障
■異常(故障)を放置して起きた事故(2)
事故発生年月 2019年3月(岡山県、80歳以上・女性、拡大被害)
【事故の内容】
異臭がしたため確認すると、温水洗浄便座を焼損し、周辺を汚損する火災が発生していた。
【事故の原因】
内部基板上の接続端子でトラッキング現象※5が発生し、出火したものと考えられるが、焼損が著しく、事故原因の特定には至らなかった。なお、2〜3年前から複数の機能に不具合が生じていたが、修理せずに使用し続けていた。
(※5)非導電部に付着した異物などにより電気の通り道(トラック)が生成され、異常発熱する現象。
【SAFE-Lite検索キーワード例】
温水洗浄便座、故障
■誤ったお手入れによる事故
事故発生年月 2017年2月(長野県、年齢・性別不明、製品破損)
【事故の内容】
店舗で温水洗浄便座を焼損する火災が発生した。
【事故の原因】
従業員は毎日、強酸性の洗剤を用いて清掃を行っていたこと、便座内部から塩素を含む強酸性の洗剤が検出されたことから、不適切な清掃方法により洗剤が浸入して内部部品の腐食が進み、さらに便座着座時の外力が繰り返し加わったことでヒーター線が断線し、事故に至ったものと考えられる。
なお、取扱説明書には、「洗浄ノズルや、本体等のプラスチック部分の手入れをするときは、薄めた台所用洗剤(中性)を使用し、トイレ用洗剤、住宅用洗剤等は使用しない。」旨、記載されていた。
【SAFE-Lite検索キーワード例】
温水洗浄便座、洗剤
3.気を付けるポイント
異常や故障がないか確認する。もし異常や故障に気付いたら使用を中止する。
温水洗浄便座は電気製品であるため、異常や故障を放置して使用し続けていると発火し、火災につながるおそれがあります。異常や故障が無いか、チェックポイントで定期的に点検しましょう。特に、製造から長期間経過している製品は、部品の劣化が進んでいることが考えられるため、より注意が必要です。
もし、異常や故障に気付いたら、直ちに止水栓を閉めて電源プラグを抜き、使用を中止してください。その後、お買い求めの販売店や工事店、メーカーに相談してください。
なお、一般社団法人日本レストルーム工業会は、10年以上使用している製品について、点検と買い換えの検討を推奨しています。
温水洗浄便座の異常や故障のチェックポイント
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O20-Mlfkv6yM】
もし異常や故障に気付いたら…
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O6-lx9Q7D6W】
洗剤を使用する際は、正しいお手入れ方法を確認する
誤った方法によるお手入れを繰り返していたことで、温水洗浄便座内部に洗剤や洗剤から発生したガスなどが浸入して事故につながったケースがあります。洗剤を使ったお手入れの際は、温水洗浄便座に洗剤を直接吹きかけたり、便器鉢内に洗剤を放置したりしないようにしましょう。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O8-1gsk6Kjg】
お手入れで気を付けるポイント
□洗剤を柔らかい布に含ませて拭いたあと、水拭きする。温水洗浄便座(プラスチック部分)に直接洗剤を吹きかけない。
□使用できる洗剤を取扱説明書で確認する。
□便器用洗剤を使用する際は、便座蓋は開けたままにし、洗剤は3分以内に流す。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O9-QUrIPmtz】
使用している製品がリコール対象ではないか確認する。
温水洗浄便座のリコール対象製品による事故が発生しています。リコール開始から10年以上使用した後に発生した事例があり、長期間使用できている製品であってもリコール対象製品である場合があります。
事業者、消費者庁、経済産業省及びNITEなどはホームページでリコール情報を掲載しています。お持ちの製品がリコール対象製品かどうかを確認してください。リコール対象製品をお持ちの場合は、不具合が生じていなくても直ちに使用を中止し、お買い求めの販売店や工事店、メーカーに相談をしてください。
【消費者庁のリコール情報検索サイトのご紹介】
「消費者庁リコール情報サイト」では、消費者向け商品のリコール情報を掲載しており、キーワードによりリコール情報を検索することができます。さらに、「リコール情報メールサービス」に登録することで、新規のリコール情報等が提供されます。
https://www.recall.caa.go.jp/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O3-J8h4bPoQ】
【NITE SAFE-Lite(ナイト セーフ・ライト)のご紹介】
NITEはホームページで製品事故に特化したウェブ検索ツール「NITE SAFE-Lite」のサービスを行っています。製品の利用者が慣れ親しんだ名称で製品名を入力すると、その名称(製品)に関連する事故の情報やリコール情報を検索することができます。
また、事故事例の【SAFE-Lite検索キーワード例】で例示されたキーワードで検索することで、類似した事故が表示されます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O5-xARnsuUZ】
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/safe-lite.html
今回の注意喚起動画はこちら
>>温水洗浄便座「1.故障を放置して使用」
【動画:https://www.youtube.com/watch?v=GZQB4xGTT0g】
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 製品安全センターの概要
NITE 製品安全センターには、消費生活用製品安全法などの法律に基づき、一般消費者が購入する消費生活用製品(家庭用電気製品やガス・石油機器、身の回り品など)を対象に毎年1千件以上の事故情報が寄せられます。製品安全センターでは、こうして収集した事故情報を公平かつ中立な立場で調査・分析して原因究明やリスク評価を行っています。原因究明調査の結果を公表することで、製品事故の再発・未然防止に役立てています。
電気製品には寿命があります。快適に使い続けるためには、温水洗浄便座は電気製品であることを認識し、長年使用した製品に故障や異常がないか日々の確認で“気付く”ことが重要です。故障や異常を放置すると最悪火災事故につながることもあります。
温水洗浄便座は、1967年に国産製品として初めて市場投入されて以来、日本人の清潔志向を背景に普及が進みました。2016年には普及率80%を超え、水洗化されているほぼ全ての家庭に設置されるほど定着しています。一方、普及に伴い、製造から長年使用され続けている温水洗浄便座が増加し、近年は経年劣化による事故や、故障を放置して使用し続けたことによる事故が目立ちます。
独立行政法人製品評価技術基盤機構[NITE(ナイト)、理事長:長谷川 史彦、本所:東京都渋谷区西原]は、温水洗浄便座の事故について注意喚起します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O13-0pI0am7n】
撮影協力:一般社団法人日本レストルーム工業会
経年劣化による漏水で発火し、焼損した温水洗浄便座(再現実験)
NITEに通知された製品事故情報(※1)において、温水洗浄便座の事故は2014年から2023年の 10年間に合計69件ありました。中でも製造から10年以上経過した製品による事故が約8割を占め、内部部品の経年劣化や、異常・故障を放置して使い続けたことで製品が発火した事故が多く発生しています。
温水洗浄便座は、電気製品です。異常や故障が生じていないか、チェックポイントで定期的な点検を行い、異常や故障に気付いたら放置せず、直ちに止水栓を閉め電源プラグを抜いて、使用を中止することが重要です。
■温水洗浄便座の気を付けるポイント
○定期的に点検を行い、異常や故障に気付いたら放置せず、直ちに使用を中止する。
○お手入れの際は正しい洗剤の使い方を確認する。
○使用している製品がリコール対象ではないか確認する。
(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含みます。
1.事故の発生状況
NITEに通知された製品事故情報のうち、温水洗浄便座の事故発生状況を以下に示します。
1-1. 年別の事故発生件数及び被害状況
2014年から2023年までの10年間に発生した温水洗浄便座の事故69件について、年ごとの事故発生件数及び被害状況(※2)を図1に示します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O11-Wn7BVlNK】
図1 温水洗浄便座の年別・被害状況別の事故件数
(※2)物的被害(製品破損または拡大被害)があった場合でも人的被害のあったものは、人的被害に区分している。
(※3)製品本体のみの被害(製品破損)にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
1-2.製造からの年数別の事故件数
温水洗浄便座の事故69件について、製造からの年数(※4)別の事故発生件数を図2に示します。製造から10年以上経過した製品での事故がおよそ8割を占めています。住宅設備の一部と認識され、極力長く使うという意識が働いていることが考えられます。また、温水洗浄便座の普及率の向上に伴って、市場残存台数は年々増加しており(別紙1参照)、今後も製造から長期間経過した製品による事故が懸念されます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O14-6P5iVu13】
図2 製造からの年数別の事故発生件数
(※4)製造年が不明の場合は、製造・輸入の開始年を基準として年数をカウント。なお、製造年、製造・輸入の開始年がいずれも不明の場合は、被害者の使用期間から判断した。
1-3. 事故分類別の事故件数
温水洗浄便座の事故69件について、事故分類別の事故発生件数を図3に示します。故障を放置して使用し続けたり、長年期間使用で内部部品が経年劣化したりなど、「長く使おうとしたことによる事故」が23件と最も多くなっています。また、「製品の不具合による事故」は、主にリコール対象製品による事故となっています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O12-O18rx6n2】
図3 事故分類別の事故発生件数
1-4. 「長く使おうとしたことによる事故」の事象別の事故発生件数
温水洗浄便座の「長く使おうとしたことによる事故」計23件について、事象別の内訳事故件数を表1に示します。機器からの水漏れや、便座が温まらないなどの故障や異常を使用者が認識していながら使用を継続していて事故に遭ったケースが多く発生しています。
表1 温水洗浄便座の「長く使おうとしたことによる事故」の事象別件数
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O15-aJG758Y3】
2.事故事例
■経年劣化による事故
事故発生年月 2016年6月(愛知県、年齢・性別不明、製品破損)
【事故の内容】
温水洗浄便座から発煙した。
【事故の原因】
長期間使用(約15年9か月)により、便座コードに屈曲が繰り返されたために半断線が生じ、発熱・発煙したものと考えられる。
【SAFE-Lite検索キーワード例】
温水洗浄便座、断線
■異常(故障)を放置して起きた事故(1)
事故発生年月 2022年2月(東京都、年齢・性別不明、製品破損)
【事故の内容】
温水洗浄便座から発煙する火災が発生した。
【事故の原因】
焼損が著しく、事故原因の特定には至らなかったが、洗浄ノズルを動かす駆動モーターに付属する基板上で異常発熱して出火した可能性が考えられる。なお、洗浄ノズルが出たまま戻らない故障状態となっていたが、修理せずに使用し続けていた。
【SAFE-Lite検索キーワード例】
温水洗浄便座、故障
■異常(故障)を放置して起きた事故(2)
事故発生年月 2019年3月(岡山県、80歳以上・女性、拡大被害)
【事故の内容】
異臭がしたため確認すると、温水洗浄便座を焼損し、周辺を汚損する火災が発生していた。
【事故の原因】
内部基板上の接続端子でトラッキング現象※5が発生し、出火したものと考えられるが、焼損が著しく、事故原因の特定には至らなかった。なお、2〜3年前から複数の機能に不具合が生じていたが、修理せずに使用し続けていた。
(※5)非導電部に付着した異物などにより電気の通り道(トラック)が生成され、異常発熱する現象。
【SAFE-Lite検索キーワード例】
温水洗浄便座、故障
■誤ったお手入れによる事故
事故発生年月 2017年2月(長野県、年齢・性別不明、製品破損)
【事故の内容】
店舗で温水洗浄便座を焼損する火災が発生した。
【事故の原因】
従業員は毎日、強酸性の洗剤を用いて清掃を行っていたこと、便座内部から塩素を含む強酸性の洗剤が検出されたことから、不適切な清掃方法により洗剤が浸入して内部部品の腐食が進み、さらに便座着座時の外力が繰り返し加わったことでヒーター線が断線し、事故に至ったものと考えられる。
なお、取扱説明書には、「洗浄ノズルや、本体等のプラスチック部分の手入れをするときは、薄めた台所用洗剤(中性)を使用し、トイレ用洗剤、住宅用洗剤等は使用しない。」旨、記載されていた。
【SAFE-Lite検索キーワード例】
温水洗浄便座、洗剤
3.気を付けるポイント
異常や故障がないか確認する。もし異常や故障に気付いたら使用を中止する。
温水洗浄便座は電気製品であるため、異常や故障を放置して使用し続けていると発火し、火災につながるおそれがあります。異常や故障が無いか、チェックポイントで定期的に点検しましょう。特に、製造から長期間経過している製品は、部品の劣化が進んでいることが考えられるため、より注意が必要です。
もし、異常や故障に気付いたら、直ちに止水栓を閉めて電源プラグを抜き、使用を中止してください。その後、お買い求めの販売店や工事店、メーカーに相談してください。
なお、一般社団法人日本レストルーム工業会は、10年以上使用している製品について、点検と買い換えの検討を推奨しています。
温水洗浄便座の異常や故障のチェックポイント
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O20-Mlfkv6yM】
もし異常や故障に気付いたら…
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O6-lx9Q7D6W】
洗剤を使用する際は、正しいお手入れ方法を確認する
誤った方法によるお手入れを繰り返していたことで、温水洗浄便座内部に洗剤や洗剤から発生したガスなどが浸入して事故につながったケースがあります。洗剤を使ったお手入れの際は、温水洗浄便座に洗剤を直接吹きかけたり、便器鉢内に洗剤を放置したりしないようにしましょう。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O8-1gsk6Kjg】
お手入れで気を付けるポイント
□洗剤を柔らかい布に含ませて拭いたあと、水拭きする。温水洗浄便座(プラスチック部分)に直接洗剤を吹きかけない。
□使用できる洗剤を取扱説明書で確認する。
□便器用洗剤を使用する際は、便座蓋は開けたままにし、洗剤は3分以内に流す。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O9-QUrIPmtz】
使用している製品がリコール対象ではないか確認する。
温水洗浄便座のリコール対象製品による事故が発生しています。リコール開始から10年以上使用した後に発生した事例があり、長期間使用できている製品であってもリコール対象製品である場合があります。
事業者、消費者庁、経済産業省及びNITEなどはホームページでリコール情報を掲載しています。お持ちの製品がリコール対象製品かどうかを確認してください。リコール対象製品をお持ちの場合は、不具合が生じていなくても直ちに使用を中止し、お買い求めの販売店や工事店、メーカーに相談をしてください。
【消費者庁のリコール情報検索サイトのご紹介】
「消費者庁リコール情報サイト」では、消費者向け商品のリコール情報を掲載しており、キーワードによりリコール情報を検索することができます。さらに、「リコール情報メールサービス」に登録することで、新規のリコール情報等が提供されます。
https://www.recall.caa.go.jp/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O3-J8h4bPoQ】
【NITE SAFE-Lite(ナイト セーフ・ライト)のご紹介】
NITEはホームページで製品事故に特化したウェブ検索ツール「NITE SAFE-Lite」のサービスを行っています。製品の利用者が慣れ親しんだ名称で製品名を入力すると、その名称(製品)に関連する事故の情報やリコール情報を検索することができます。
また、事故事例の【SAFE-Lite検索キーワード例】で例示されたキーワードで検索することで、類似した事故が表示されます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407234021-O5-xARnsuUZ】
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/safe-lite.html
今回の注意喚起動画はこちら
>>温水洗浄便座「1.故障を放置して使用」
【動画:https://www.youtube.com/watch?v=GZQB4xGTT0g】
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 製品安全センターの概要
NITE 製品安全センターには、消費生活用製品安全法などの法律に基づき、一般消費者が購入する消費生活用製品(家庭用電気製品やガス・石油機器、身の回り品など)を対象に毎年1千件以上の事故情報が寄せられます。製品安全センターでは、こうして収集した事故情報を公平かつ中立な立場で調査・分析して原因究明やリスク評価を行っています。原因究明調査の結果を公表することで、製品事故の再発・未然防止に役立てています。