STとFront Edge Technology社、新市場向け次世代バッテリ技術を発表
[09/05/14]
提供元:PRTIMES
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両社の契約締結により、STがFront Edge Technology社の
超薄型充電バッテリ技術を利用
世界をリードする半導体メーカーの1社であるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、米国カリフォルニアを拠点とする次世代充電式バッテリの開発メーカーであるFront Edge Technology社(以下FET社)と契約を締結したことを発表しました。これにより、STは、広範な市場におけるアプリケーションに向けて、FET社の超薄型リチウム・バッテリ技術 NanoEnergy(R)を提供することが可能になります。
この新技術は、従来のエナジー・ストレージ・デバイスでは対応できない、今日の最先端電子機器が必要とするサイズおよび高エネルギー密度の厳しい要求に対応することを目的としています。コンスーマおよび産業市場向けの新しいデバイスには、革新的なエナジース・トレージおよびバッテリ技術が必要とされています。固体薄膜電池は、ハイエンドの「ワンタイム・パスワード」スマートカード、バッテリ内蔵型RFID(Radio-Frequency ID)タグ、無線センサ・ネットワーク、リアルタイム・クロック(RTC)用バックアップ・バッテリ、および補聴器、自動インシュリン・ポンプ、ウェアラブル・ヘルスモニタ・システムを含む医療機器などの「マイクロ・パワー」デバイス向けに、エナジー・ストレージの革新的な提案を行います。
超薄型固体バッテリ技術の最大のメリットは、その柔軟性にあります。最小200ミクロンという薄さで、様々なサイズと形状に「折り曲げ可能な」バッテリを実現することができるため、ポータブル機器および形状に制約のあるデバイスに最適です。さらに、このバッテリの固体電解質には、オークリッジ国立研究所が開発した素材であるリン酸リチウム(LiPON)が使用されています。LiPONを使用するFET社の薄膜技術は、同等のエナジー・ストレージ容量を持つデバイスと比較した場合、既存の最新式ボタン電池の10〜20倍の電力を供給することができます。
FET社の固体マイクロ・バッテリは、既存のバッテリ技術に比べて、長寿命、短絡保護による安全性の向上、および環境負荷の軽減を実現しています。その他の主な特徴として、放電深度50%で1000サイクル以上の長いサイクル寿命、15分以内に定格容量の80%までのバッテリ充電が可能な高速充電、および非常に安定した年間15%以下の低い自己放電特性が挙げられます。
STのエグゼグティブ・バイス・プレジデント 兼 インダストリアル&マルチセグメント部門(IMS)ジェネラル・マネージャであるCarmelo Papaは、次の様にコメントしています。「今日、最先端ポータブル電子機器が要求する給電ソースに対する性能面や動作寿命および環境面での要望がますます厳しくなっており、既存の給電ソースが対応できる能力とのギャップが拡大しています。世界最大かつ最も革新的な半導体メーカーの1社であるSTは、新たなビジョンを持って事業領域を拡大し、新しい産業およびコンスーマ・アプリケーションに、FET社の革新的な超薄型バッテリ技術を提供します。」
FET社の社長であるSimon Nieh博士は、次の様にコメントしています。「FET社は、過去10年に亘って、業界最高のエネルギー密度を誇る薄膜バッテリ技術 NanoEnergy(R)の開発を行い、3年前にNanoEnergy(R)バッテリの少量販売を開始しました。最大かつ最も革新的なグローバル半導体企業の1社と協力することで、産業およびコンスーマ市場における薄膜バッテリの新しい機会に取り組むことができることを非常に嬉しく思います。」
パワー技術分野を常にリードしてきたSTは、ポータブル電子機器の給電に特に注力し、エナジー・ストレージの新しい小型ソリューションを開発するため、新しいエネルギー技術およびナノ素材に多額の投資を行っています。STのインダストリアル&マルチセグメント部門(IMS)に属する研究開発グループは、数年間に亘ってマイクロ・バッテリおよびマイクロ燃料電池分野のノウハウと専門技術の開発に従事しており、ツール(フランス)およびカターニャ(イタリア)を拠点とする研究チームが両国内の研究機関と共に共同研究を行っています。
また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2380d.html
Front End Technology社について
FET社は、薄膜バッテリ技術であるNanoEnergy(R)を開発し、業界最高のエネルギー密度と容量を持つ薄膜バッテリSAFECELL(R)シリーズの生産を行っています。FET社は、NanoEnergy(R)に関する多数の特許とノウハウからなるポートフォリオを形成してきました。FET社の本社ならびに生産施設の所在地は米国カリフォルニア州ボールドウィン・パークです。FET社の詳細についてはwww.frontedgetechnology.comをご覧ください。
超薄型充電バッテリ技術を利用
世界をリードする半導体メーカーの1社であるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、米国カリフォルニアを拠点とする次世代充電式バッテリの開発メーカーであるFront Edge Technology社(以下FET社)と契約を締結したことを発表しました。これにより、STは、広範な市場におけるアプリケーションに向けて、FET社の超薄型リチウム・バッテリ技術 NanoEnergy(R)を提供することが可能になります。
この新技術は、従来のエナジー・ストレージ・デバイスでは対応できない、今日の最先端電子機器が必要とするサイズおよび高エネルギー密度の厳しい要求に対応することを目的としています。コンスーマおよび産業市場向けの新しいデバイスには、革新的なエナジース・トレージおよびバッテリ技術が必要とされています。固体薄膜電池は、ハイエンドの「ワンタイム・パスワード」スマートカード、バッテリ内蔵型RFID(Radio-Frequency ID)タグ、無線センサ・ネットワーク、リアルタイム・クロック(RTC)用バックアップ・バッテリ、および補聴器、自動インシュリン・ポンプ、ウェアラブル・ヘルスモニタ・システムを含む医療機器などの「マイクロ・パワー」デバイス向けに、エナジー・ストレージの革新的な提案を行います。
超薄型固体バッテリ技術の最大のメリットは、その柔軟性にあります。最小200ミクロンという薄さで、様々なサイズと形状に「折り曲げ可能な」バッテリを実現することができるため、ポータブル機器および形状に制約のあるデバイスに最適です。さらに、このバッテリの固体電解質には、オークリッジ国立研究所が開発した素材であるリン酸リチウム(LiPON)が使用されています。LiPONを使用するFET社の薄膜技術は、同等のエナジー・ストレージ容量を持つデバイスと比較した場合、既存の最新式ボタン電池の10〜20倍の電力を供給することができます。
FET社の固体マイクロ・バッテリは、既存のバッテリ技術に比べて、長寿命、短絡保護による安全性の向上、および環境負荷の軽減を実現しています。その他の主な特徴として、放電深度50%で1000サイクル以上の長いサイクル寿命、15分以内に定格容量の80%までのバッテリ充電が可能な高速充電、および非常に安定した年間15%以下の低い自己放電特性が挙げられます。
STのエグゼグティブ・バイス・プレジデント 兼 インダストリアル&マルチセグメント部門(IMS)ジェネラル・マネージャであるCarmelo Papaは、次の様にコメントしています。「今日、最先端ポータブル電子機器が要求する給電ソースに対する性能面や動作寿命および環境面での要望がますます厳しくなっており、既存の給電ソースが対応できる能力とのギャップが拡大しています。世界最大かつ最も革新的な半導体メーカーの1社であるSTは、新たなビジョンを持って事業領域を拡大し、新しい産業およびコンスーマ・アプリケーションに、FET社の革新的な超薄型バッテリ技術を提供します。」
FET社の社長であるSimon Nieh博士は、次の様にコメントしています。「FET社は、過去10年に亘って、業界最高のエネルギー密度を誇る薄膜バッテリ技術 NanoEnergy(R)の開発を行い、3年前にNanoEnergy(R)バッテリの少量販売を開始しました。最大かつ最も革新的なグローバル半導体企業の1社と協力することで、産業およびコンスーマ市場における薄膜バッテリの新しい機会に取り組むことができることを非常に嬉しく思います。」
パワー技術分野を常にリードしてきたSTは、ポータブル電子機器の給電に特に注力し、エナジー・ストレージの新しい小型ソリューションを開発するため、新しいエネルギー技術およびナノ素材に多額の投資を行っています。STのインダストリアル&マルチセグメント部門(IMS)に属する研究開発グループは、数年間に亘ってマイクロ・バッテリおよびマイクロ燃料電池分野のノウハウと専門技術の開発に従事しており、ツール(フランス)およびカターニャ(イタリア)を拠点とする研究チームが両国内の研究機関と共に共同研究を行っています。
また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2380d.html
Front End Technology社について
FET社は、薄膜バッテリ技術であるNanoEnergy(R)を開発し、業界最高のエネルギー密度と容量を持つ薄膜バッテリSAFECELL(R)シリーズの生産を行っています。FET社は、NanoEnergy(R)に関する多数の特許とノウハウからなるポートフォリオを形成してきました。FET社の本社ならびに生産施設の所在地は米国カリフォルニア州ボールドウィン・パークです。FET社の詳細についてはwww.frontedgetechnology.comをご覧ください。