内閣府認定事業「ドクターによる出前セミナー」開催レポート
[22/08/25]
提供元:PRTIMES
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救急科の医師および救急救命士による“保健室での救急処置”
小児医学・医療・保健の発展を支援する公益財団法人川野小児医学奨学財団(所在地:埼玉県川越市、理事長:川野幸夫/株式会社ヤオコー代表取締役会長)は、ドクターによる出前セミナー事業として、2022年7月26日に埼玉県新座市養護教諭研究協議会講演会にて、「救急科の医師および救急救命士による“保健室での救急処置”」セミナーを実施いたしました。その内容をご報告いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/104845/7/resize/d104845-7-53750639e4caef2694ba-3.jpg ]
ドクターによる出前セミナー事業について https://kawanozaidan.or.jp/seminar/
当事業は、2019年度に財団設立30周年を記念し、内閣府の認定を受けてスタートしました。学校や保育園などで、日々、児童生徒のケガや病気のケアを行う養護教諭や看護師の方々が開催する研修会に対して、当財団が仲介役となり、小児科医を中心とした専門家を講師として派遣しています。講師料は当財団で負担するため、参加者は無償で受講できます。
セミナー実施内容
●テーマ
救急科の医師および救急救命士による“保健室での救急処置”
●講師プロフィール
淺野祥孝 先生
かわごえファミリークリニック 院長 / 埼玉医科大学総合医療センター 救急科 非常勤講師
埼玉県内の学校において、養護教諭向けの講義や児童生徒に「命の授業」を行うなど、地域での活動も積極的に
行っている。
安齋勝人 先生
埼玉医科大学総合医療センター 救急科 救急救命士
埼玉県南西部消防本部に29年間勤務。救急隊長、消防学校教官などを経て、現所属にて救急救命士教育担当、
ドクターヘリ従事救急救命士専門学校の教員を兼任。淺野医師と共に「命の授業」も行う。
(サポート講師)
小寺紀明 先生 埼玉県南西部消防本部 指揮隊長 救急救命士
高野宜子 先生 埼玉県南西部消防本部 朝霞消防署 救急隊長 救急救命士
野木祐介 先生 埼玉医科大学総合医療センター 救急科 救急救命士
[画像2: https://prtimes.jp/i/104845/7/resize/d104845-7-fa9894a55867449acc42-1.jpg ]
●命を守るのに欠かせない“心肺蘇生”を実技にて体験
学校で、元気だった子どもがある日突然倒れ、心肺停止になる事例は残念なことに毎年発生しています。素早く正しい心肺蘇生ができるかどうかが、命を救う分かれ目であるといっても過言ではありません。適切に心肺蘇生技術を身につけることはもちろんですが、目の前で人が倒れた際に周囲の人とどのように協力するかも非常に重要です。
今回は、既に胸骨圧迫とAED使用方法を身につけた養護教諭向けに、“周囲との連携”をテーマに実技演習を行いました。養護教諭が数名のグループに分かれ、各グループのメンバーに「胸骨圧迫」「通報」「記録」などの役割が割り振られます。そのメンバーで、講師の用意した実際に学校で起きえるケースをお題に、半身人形とAEDトレーナーを用いて目の前の子どもを救うための実技を行います。実技後の振り返り会では「良かった点、改善点」を皆ですり合わせ、再チャレンジを行いました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/104845/7/resize/d104845-7-2e9048d6919997a0fb0e-2.jpg ]
●保健室への来室で多い“骨折や止血”を座学にて学習
骨折や擦り傷、切り傷は学校で発生することの多い怪我です。
今回はスライドを用いて、骨折の見分け方や緊急性の高い骨折の種類、その応急処置について解説がありました。また、止血については、いくつかの応急止血法に加え、それらのメリットデメリット、ポイントをイラストを用いて説明してもらいました。さらに、エリアによってはよく発生する蜂や蛇にかまれた際の対応ポイントも具体的に学びました。
●講師の声
かわごえファミリークリニック 院長 淺野祥孝先生
心停止後、1分毎に10%ずつ生存率が下がっていきます。その場にいる人が覚悟を決めて動くしかないという現実があります。現場の先生方の不安の払拭を少しでもお手伝いできればと思います。
埼玉医科大学総合医療センター 救急科 救急救命士 安齋勝人先生
学校で起こりうる実践的な内容でシナリオを作成しました。皆さん真剣で、目の前の人を救うために全力で対応していて「盛り上がる講習会」となりました。この様な模擬体験を多くの教員に経験してほしいです。
●養護教諭の声
新座市立第三中学校 養護教諭 今江寿美代先生
「学校」という視点を大切に講演していただき、養護教諭は何をすべきかを改めて考えることができました。
実技研修では、救急救命士の方が各グループを担当してくださり、実践的な演習で判断力、実践力を身につけることができました。
ドクターによる出前セミナー事業スタートの背景
子どもの抱える問題が多様化するにしたがい、養護教諭や就学前教育・保育施設の看護職の方々の役割はますます重要かつ高度になってきています。そういった方々が、最新で正しい医学・医療の知識をすぐに得られるのが一番ですが、実際に第一線で活躍する医療従事者から話を聞く機会をつくるのは難しいのが現状です。そこで、当財団が研究助成や小児医学川野賞などの事業を通じて、設立から30年間で築いてきた小児医学・医療従事者の皆さま延べ500名以上とのつながりを、子どもの成長にとって欠かせない存在である教育現場や保育現場に還元したいという想いで、当事業をスタートさせました。
講師となった医師や研究者の皆さまから「実際に子どもたちの健康を守る教育現場の方々から、現状を聞き、一緒に考える機会を持てるのは非常に貴重なことです」とのお声も多く頂戴し、当事業が子どもを取り巻く様々な立場の人たちをつなげるきっかけになっていることを感じています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/104845/7/resize/d104845-7-5dec22f1bfa2170c9563-4.png ]
ドクターによる出前セミナーの実績
●開催件数
2021年度 12件 / 2020年度 4件 / 2019年度 1件
●これまでの講師およびテーマ(一部)
奥山眞紀子 先生 社会福祉法人子どもの虐待防止センター 理事
「不適切な養育を受けた子どもが抱えるもの」(2020年2月実施)
市橋光 先生 自治医科大学附属さいたま医療センター小児科・感染制御室 教授
「保健室での救急処置‐学校で子どもの命を守る‐」(2021年10月・12月実施)
遠見才希子 先生 筑波大学大学院社会精神保健学分野・産婦人科医
「保育園ではじめる性教育」(2021年10月実施)
田中恭子 先生 国立成育医療研究センターこころの診療部 児童・思春期リエゾン診療科 診療部長
「新型コロナウイルスと子どものストレスについて」(2022年2月実施)
是松聖悟 先生 埼玉医科大学総合医療センター小児科 教授
「コロナ禍の子ども達のメンタルヘルスをどう支えたら良いのだろうか? 」(2022年7月実施)
※講師の所属先および役職は実施日時点のもの
財団概要
財団名: 公益財団法人川野小児医学奨学財団
所在地: 〒350-1124 埼玉県川越市新宿町1-10-1
理事長: 川野 幸夫(株式会社ヤオコー 代表取締役会長)
事務局長: 川野 紘子
設立: 1989年12月25日
行政庁: 内閣府
URL: https://kawanozaidan.or.jp/
TEL: 049-247-1717
Mail: info@kawanozaidan.or.jp
事業内容: 研究助成/奨学金給付/小児医学川野賞/医学会助成
小児医療施設支援/ドクターによる出前セミナー
小児医学・医療・保健の発展を支援する公益財団法人川野小児医学奨学財団(所在地:埼玉県川越市、理事長:川野幸夫/株式会社ヤオコー代表取締役会長)は、ドクターによる出前セミナー事業として、2022年7月26日に埼玉県新座市養護教諭研究協議会講演会にて、「救急科の医師および救急救命士による“保健室での救急処置”」セミナーを実施いたしました。その内容をご報告いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/104845/7/resize/d104845-7-53750639e4caef2694ba-3.jpg ]
ドクターによる出前セミナー事業について https://kawanozaidan.or.jp/seminar/
当事業は、2019年度に財団設立30周年を記念し、内閣府の認定を受けてスタートしました。学校や保育園などで、日々、児童生徒のケガや病気のケアを行う養護教諭や看護師の方々が開催する研修会に対して、当財団が仲介役となり、小児科医を中心とした専門家を講師として派遣しています。講師料は当財団で負担するため、参加者は無償で受講できます。
セミナー実施内容
●テーマ
救急科の医師および救急救命士による“保健室での救急処置”
●講師プロフィール
淺野祥孝 先生
かわごえファミリークリニック 院長 / 埼玉医科大学総合医療センター 救急科 非常勤講師
埼玉県内の学校において、養護教諭向けの講義や児童生徒に「命の授業」を行うなど、地域での活動も積極的に
行っている。
安齋勝人 先生
埼玉医科大学総合医療センター 救急科 救急救命士
埼玉県南西部消防本部に29年間勤務。救急隊長、消防学校教官などを経て、現所属にて救急救命士教育担当、
ドクターヘリ従事救急救命士専門学校の教員を兼任。淺野医師と共に「命の授業」も行う。
(サポート講師)
小寺紀明 先生 埼玉県南西部消防本部 指揮隊長 救急救命士
高野宜子 先生 埼玉県南西部消防本部 朝霞消防署 救急隊長 救急救命士
野木祐介 先生 埼玉医科大学総合医療センター 救急科 救急救命士
[画像2: https://prtimes.jp/i/104845/7/resize/d104845-7-fa9894a55867449acc42-1.jpg ]
●命を守るのに欠かせない“心肺蘇生”を実技にて体験
学校で、元気だった子どもがある日突然倒れ、心肺停止になる事例は残念なことに毎年発生しています。素早く正しい心肺蘇生ができるかどうかが、命を救う分かれ目であるといっても過言ではありません。適切に心肺蘇生技術を身につけることはもちろんですが、目の前で人が倒れた際に周囲の人とどのように協力するかも非常に重要です。
今回は、既に胸骨圧迫とAED使用方法を身につけた養護教諭向けに、“周囲との連携”をテーマに実技演習を行いました。養護教諭が数名のグループに分かれ、各グループのメンバーに「胸骨圧迫」「通報」「記録」などの役割が割り振られます。そのメンバーで、講師の用意した実際に学校で起きえるケースをお題に、半身人形とAEDトレーナーを用いて目の前の子どもを救うための実技を行います。実技後の振り返り会では「良かった点、改善点」を皆ですり合わせ、再チャレンジを行いました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/104845/7/resize/d104845-7-2e9048d6919997a0fb0e-2.jpg ]
●保健室への来室で多い“骨折や止血”を座学にて学習
骨折や擦り傷、切り傷は学校で発生することの多い怪我です。
今回はスライドを用いて、骨折の見分け方や緊急性の高い骨折の種類、その応急処置について解説がありました。また、止血については、いくつかの応急止血法に加え、それらのメリットデメリット、ポイントをイラストを用いて説明してもらいました。さらに、エリアによってはよく発生する蜂や蛇にかまれた際の対応ポイントも具体的に学びました。
●講師の声
かわごえファミリークリニック 院長 淺野祥孝先生
心停止後、1分毎に10%ずつ生存率が下がっていきます。その場にいる人が覚悟を決めて動くしかないという現実があります。現場の先生方の不安の払拭を少しでもお手伝いできればと思います。
埼玉医科大学総合医療センター 救急科 救急救命士 安齋勝人先生
学校で起こりうる実践的な内容でシナリオを作成しました。皆さん真剣で、目の前の人を救うために全力で対応していて「盛り上がる講習会」となりました。この様な模擬体験を多くの教員に経験してほしいです。
●養護教諭の声
新座市立第三中学校 養護教諭 今江寿美代先生
「学校」という視点を大切に講演していただき、養護教諭は何をすべきかを改めて考えることができました。
実技研修では、救急救命士の方が各グループを担当してくださり、実践的な演習で判断力、実践力を身につけることができました。
ドクターによる出前セミナー事業スタートの背景
子どもの抱える問題が多様化するにしたがい、養護教諭や就学前教育・保育施設の看護職の方々の役割はますます重要かつ高度になってきています。そういった方々が、最新で正しい医学・医療の知識をすぐに得られるのが一番ですが、実際に第一線で活躍する医療従事者から話を聞く機会をつくるのは難しいのが現状です。そこで、当財団が研究助成や小児医学川野賞などの事業を通じて、設立から30年間で築いてきた小児医学・医療従事者の皆さま延べ500名以上とのつながりを、子どもの成長にとって欠かせない存在である教育現場や保育現場に還元したいという想いで、当事業をスタートさせました。
講師となった医師や研究者の皆さまから「実際に子どもたちの健康を守る教育現場の方々から、現状を聞き、一緒に考える機会を持てるのは非常に貴重なことです」とのお声も多く頂戴し、当事業が子どもを取り巻く様々な立場の人たちをつなげるきっかけになっていることを感じています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/104845/7/resize/d104845-7-5dec22f1bfa2170c9563-4.png ]
ドクターによる出前セミナーの実績
●開催件数
2021年度 12件 / 2020年度 4件 / 2019年度 1件
●これまでの講師およびテーマ(一部)
奥山眞紀子 先生 社会福祉法人子どもの虐待防止センター 理事
「不適切な養育を受けた子どもが抱えるもの」(2020年2月実施)
市橋光 先生 自治医科大学附属さいたま医療センター小児科・感染制御室 教授
「保健室での救急処置‐学校で子どもの命を守る‐」(2021年10月・12月実施)
遠見才希子 先生 筑波大学大学院社会精神保健学分野・産婦人科医
「保育園ではじめる性教育」(2021年10月実施)
田中恭子 先生 国立成育医療研究センターこころの診療部 児童・思春期リエゾン診療科 診療部長
「新型コロナウイルスと子どものストレスについて」(2022年2月実施)
是松聖悟 先生 埼玉医科大学総合医療センター小児科 教授
「コロナ禍の子ども達のメンタルヘルスをどう支えたら良いのだろうか? 」(2022年7月実施)
※講師の所属先および役職は実施日時点のもの
財団概要
財団名: 公益財団法人川野小児医学奨学財団
所在地: 〒350-1124 埼玉県川越市新宿町1-10-1
理事長: 川野 幸夫(株式会社ヤオコー 代表取締役会長)
事務局長: 川野 紘子
設立: 1989年12月25日
行政庁: 内閣府
URL: https://kawanozaidan.or.jp/
TEL: 049-247-1717
Mail: info@kawanozaidan.or.jp
事業内容: 研究助成/奨学金給付/小児医学川野賞/医学会助成
小児医療施設支援/ドクターによる出前セミナー