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続々と内定獲得。東欧の高度ITエンジニアが島根県出雲市でハッカソン。出雲市が抱える社会課題の解決を目指すハッカソン「Hack Izumo」にて技術力と課題への解像度の高さをアピール。

外国人人材の採用・活用を検討する出雲市内外の企業17社27名が観覧。

東欧の高度IT人材日本移住プログラム「Hello, Yaponiya」や出雲進出を狙う市外IT企業向けコワーキングスペース「Izumonomad」の運営を手がける株式会社People Cloud(本社:島根県出雲市、代表取締役:牧野 寛、読み:ピープル・クラウド、以下、People Cloud)は、Hello, Yaponiya第1期生を出雲市に招き、日本滞在プログラムを2024年2月19日〜3月4日の2週間で実施したことをお知らせします。また、滞在期間中の2月28日に開催された、出雲市の社会課題をテクノロジーで解決するハッカソン「Hack Izumo」の成果発表会(DEMO Day)にて、東欧の高度IT人材より新たに3つのプロトタイプが開発されました。




 
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 Hello, Yaponiya日本滞在プログラムでは、東欧のエンジニアたちが日本で2週間の実生活を送りつつ、企業訪問や市内散策などを通して、日本で生活するイメージを深めてもらうことを目的としています。また、企業に対しては、ハッカソンで東欧のエンジニアの技術力を披露したり、カジュアルな会食の場を設けたりすることで、お目当ての人材の技術力と人柄の両方を見ることができるようにサポートします。さらに、期間中には、日本企業向けに出雲ビジネス視察ツアーも開催し、出雲進出で得られる可能性を体感してもらう機会も設けます。

 今回実施した第1期生の日本滞在プログラムは、出雲市長表敬訪問、出雲市課題解決ハッカソン「Hack Izumo」、企業訪問、観光地視察の4つのパートから成ります。

??出雲市表敬訪問
 今回来日した9名のエンジニアたちが、飯塚俊之出雲市長へ表敬訪問を行いました。エンジニアたちは、半年間の日本語のレッスンの成果として、各々が日本語で自己紹介をし、出雲滞在の感想やHack Izumoへの意気込みなどを飯塚市長と話しました。

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??出雲市課題解決ハッカソン「Hack Izumo」
 Hack Izumoでは、出雲の地域課題として上げられている「日本語指導が必要な児童生徒への支援」、「外国人住民の多言語対応」、「周遊・滞在型観光に向けた利便性の向上」の3つのテーマに対し、エンジニアたちがアプリのプロトタイプを開発し、外国人人材採用を検討中の企業に向けて発表しました。当日は、出雲市職員も含め17社27名の参加があり、興味深くメモを取りながら東欧のエンジニアの発表に耳を傾けていました。

 ハッカソンの開発環境には、Hack Izumoの協賛企業であるトランスコスモス社が日本で展開するノーコードツール「Adalo」を使用しました。エンジニアたちは、Adaloのカスタムコンポーネントを開発し、上記課題に対するソリューションを提案しました。

 Adaloは、ドラッグアンドドロップで、誰でもノーコードでフルカスタムウェブ&モバイルアプリを作成できるノーコードツールです。最大の特徴は、一度アプリをデザインすれば、App Store、Google Play、自社ウェブサイトにそのまま公開できることです。2018年のリリース以来、その使いやすさから500,000以上の企業や個人がAdaloを使ってアプリを開発しています。

チームA: 周遊・滞在型観光に向けた利便性の向上
 「周遊・滞在型観光に向けた利便性の向上」という課題をテーマに選択したチームAは、周辺の地域で開催されているイベントを地図上に表示するアプリを開発しました。

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 島根県は出雲大社を始めとする歴史文化や海・山・湖の美しい自然・景観など、観光資源に恵まれていますが、旅行者がその地での滞在や観光活動を行わない、通過型観光となっていることが課題となっています。また、シーズンによって繁閑差が大きく、訪問箇所数や消費単価も伸び悩んでいます。

 チームAは、東欧諸国で主流の地図アプリケーション「Yandex Map」ライブラリを基に出雲市内の「興味深いスポット」に関するロケーション情報を備えた地図アプリを開発しました。ユーザーが出雲市内を移動する際に「興味深いスポット」に近づくと、地図アプリ上では「近くの興味深いスポット」をユーザーにプッシュ通知を送ります。これにより、ユーザーにもっと色々な場所を見てみたいと思わせることで、より出雲市内での滞在時間が長くなるように促し、問題を解決しようと試みました。

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 参加した企業からは、「ジオロケーションとプッシュ通知という、Adaloでは難しい内容を非常に技術力の高い構成で実現していた」「AdaloとGPSを用いて観光PRができるのがとても実用的だと思った」などと評価されました。

チームB: 日本語指導が必要な児童生徒への支援
「日本語指導が必要な児童生徒への支援」というテーマを選択したチームBは、母国語を自由に選択できる日本語の単語帳アプリ「IzumoPolyglot(イズモポリグロット)」を開発しました。

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出雲市では日本語指導が必要な児童生徒数が、2022年においては154人となっており、そのうち、教室から取り出しての個別指導や、日本語指導員等が教室に入り支援する等の特別な教育課程での指導を受けている人数は134人です。 初期集中指導教室での指導や、初期指導段階の日本語指導では、日本語がほとんどわからず、教材に母語と日本語の併記がないと日本語で表記された用語の意味理解が難しく学習が進まない現状があります。

IzumoPolyglotはアプリ全体の表記を母国語に設定して日本語を学ぶことができることに加えて、「友達」や「挨拶」などの生活に関する単語や、「数学」や「社会」などの学校の科目に関する単語をトピック別に学習することができます。また、現時点でデータベースに無い母国語は、機械翻訳でのサポートが可能です。

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参加した企業からは、「利用者である子供を意識したUI設計が良かった」などと評価されました。

チームC: 外国人住民の多言語対応
「外国人住民の多言語対応」という社会課題を開発テーマとして選択したチームCは、外国人の市役所での手続きを書類の自動作成・自動翻訳でアシストする「雲友(読み:クモドモ)」を開発しました。

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 出雲市役所の通訳職員は、平日の開庁時間にポルトガル語と英語に対応しており、通訳職員の不在時やポルトガル語、英語以外の通訳が必要な場面で、通訳が必要な外国人住民に対してサービスが行き届かないことが多くあります。

 今回開発された出雲市役所内支援アプリ「雲友」は、書類を提出する窓口へのマップや、申告書類を自動翻訳、自動入力し、書類制作を多言語でアシストするアプリで、通役職員が不在でも自分で手続きを行うことができます。

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 参加した企業からは、「出雲市に居住するにあたって必要となる手続きのガイドから申告書類の作成までが1つのアプリケーションでワンストップで出来る点に利便性を感じた」「当事者意識として、ソリューションの解像度が高かった」などと評価されました。

 今回の協賛企業であるトランスコスモス株式会社のCX統括DI事業本部マーケティングテクノロジー統括部 R&D推進部 寺内裕司氏は、「Adaloを使ってスピーディーに開発していけるインターフェイスの部分と、エンジニアの皆さんが得意とされるサーバーサイドの部分とを非常に上手く組み合わされていると感じました。1週間とちょっとという極短期間でここまでの成果物を作られているということで、皆さんのエンジニアとしての能力の高さも感じましたし、課題に対して真摯に向き合っているところが私自身すごく勉強にもなりました。」とコメントしました。また、官民合弁企業のPeople Cloud創設にあたり出資をしている株式会社モンスターラボオムニバス(本社:兵庫県神戸市)代表取締役 平石真寛氏と、同じく株式会社イーグリッド(本社:島根県出雲市)のCTO永見純也氏も各チームを高く評価し、参加したエンジニアたちに記念品を贈呈しました。

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 成果発表を観覧した企業からは、「エンジニアリングだけでなく、地域課題を把握して的確な解決策を考察され、実装まで実現されている」、「初めて使ったと思われるソフトを使用した十分な開発によるエンジニアリングのレベルの高さに驚いた」など、東欧のエンジニアの技術力と課題解像度の高さを評価する声が多く上がりました。また、出雲市をはじめPeople Cloudの企業誘致に対する熱意を評価する声も寄せられました。

 さらに、 競技としてのヨーヨー文化を通して島根県の魅力を世界に発信するブランド「Consoleil(読み:コンソレイユ)」を立ち上げた吾郷雄飛氏によるヨーヨーパフォーマンスで会場を沸かせました。

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??パートナー企業訪問
 今回は、出雲市内企業5社、松江市内企業3社、香川県内企業1社のパートナー企業を訪問しました。第1期生では、既に5名の内定が出ています。企業の担当者からエンジニア向けに事業内容に関するプレゼンテーションがあり、エンジニアの事業内容への理解を促進します。さらに、カジュアルな会食の場を設けることで、人材のスペックだけでなく、人柄を感じられる機会を創出し、企業とエンジニアがより高い精度でマッチングに至ることを目指します。

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??観光地の視察・散策 
 日本古来の文化が色濃く残る島根の地を観光し、日本での生活のイメージを深めました。

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??企業向け出雲ビジネス視察ツアー
 東欧のエンジニアの出雲滞在プログラム中には、日本企業向けに出雲でのビジネスシーンを見学できる「出雲ビジネス視察ツアー」を同時開催しました。当日は、経営者や企業関係者など計14名が参加し、出雲市が2022年に開設した、廃校になった小学校をリノベーションした日御碕サテライトオフィスや、People Cloudが2023年に開設したレンタルオフィス兼コワーキングスペース「Izumonomad」を視察しました。また、出雲市内に滞在中の東欧のエンジニアたちと軽食を囲んだ交流も楽しみました。

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<トランスコスモス株式会社について>
[画像18: https://prtimes.jp/i/123077/7/resize/d123077-7-bc1f386d5d51117de571-0.png ]

トランスコスモスは1966年の創業以来、優れた「人」と最新の「技術力」を融合して顧客の競争力強化をサポートするITコンサルティング企業。現在では、顧客のビジネスプロセスをコスト最適化と売上拡大の両面から支援するサービスを、アジアを中心に世界27の国と地域・166の拠点で提供。また、世界規模でのEC市場の拡大にあわせ、世の中の優良な商品・サービスを世界46の国と地域の消費者に届けるグローバルECワンストップサービスも展開。トランスコスモスは事業環境の変化に対応し、デジタル技術の活用でお客様企業の変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指しています。

<Hello, Yaponiyaについて>
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Hello, Yaponiyaは、日本企業で働きたいという意思をもった東欧諸国の高度IT人材を対象にした移住・就職プログラム。高度IT人材とは、数学・物理・情報科学などの理数系高等教育を受け、高度な技術力をもつITエンジニアとして活躍する人材を指します。年間複数回のプログラムを実施しており、半年間のオンライン日本語レッスンや、2週間の日本テスト滞在プログラムを提供。プログラム期間中に日本語能力を向上させ、日本企業での働き方に対する理解を深めてもらい、東欧の高度ITエンジニアを日本企業に紹介します。

<株式会社People Cloudについて>
[画像20: https://prtimes.jp/i/123077/7/resize/d123077-7-79802696a88087446ae8-0.png ]

SAMI Japan、モンスターラボオムニバス、出雲市など、民間4社と1つの自治体によって2023年5月に設立されたジョイントベンチャー。東欧エンジニアの移住・就職プログラム「Hello, Yaponiya」と、出雲市への企業誘致のハブ施設となるコワーキングスペースの運営を手がけます。「出雲から、Izumoへ」をスローガンに掲げ、出雲市内での人や企業の出会い(=ビジネス縁結び)の場を提供し、出雲を日本の一地方都市から、世界中から優秀な人材や企業が集まる、魅力溢れる国際都市に導きます。
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