浮き輪・エアマットなどの製品安全試験を本年も実施
[13/07/30]
提供元:PRTIMES
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ヨーロッパでの抜き取り調査で、50点中20点が不合格
テュフ ラインランド グループ(本社:ドイツ ケルン、代表取締役会長:マンフレッド・バイアライン)は、2013年夏、ヨーロッパで人気のリゾート地10ヵ所で販売されている、空気注入式の水遊び玩具、エアマット、ベビーフロート、浮き輪の安全性試験を実施しました。その結果、50点中20点が不合格となり、有毒物質が検出された製品、誤飲の恐れのある部品を含む製品などが見つかっています。テュフ ラインランドがこうした自主調査を行うのは今年で4回目となります。テュフ ラインランドは、安全性に問題のあるベビーフロートや浮き輪が販売されている事実を関係当局に報告しました。
※本プレスリリースは、2013年7月16日テュフ ラインランド グループ発行のプレスリリースを元に作成しています。
http://www.tuv.com/en/corporate/about_us_1/press/news_2/newspdf_cw_165702.jsp
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テュフ ラインランドは、2013年5月から7月にかけて、ヨーロッパで人気のリゾート地で、空気注入式の水遊び玩具、エアマット、ベビーフロート、浮き輪など50点を購入し、EUの最低安全基準に適合しているかを評価する試験を実施しました。
購入した国は、ドイツ、ベルギー、ギリシャ、イタリア、オランダ、スペインの6ヵ国です。海水浴場売店や土産物店で販売されている、価格が10ユーロ以下の製品を対象としました。その結果、試験を実施した50点のうち20点が基本的な安全要求事項を満たしておらず、EU圏内での販売に不適格な製品であることが判明しました。
1. 乳幼児向けのベビーフロートや浮き輪6点に安全性に問題
今回試験を実施した製品のうち、乳幼児向けのベビーフロートや浮き輪6点に安全性に問題がありました。具体的には、乳幼児がフロートのシート部から容易に滑り落ちる恐れがあるものや、シート部の位置が不適切で転覆する恐れがあるなどの危険性です。こうした問題のある製品の使用は、最悪の場合、死亡事故につながる恐れがあり、販売は禁止されています。
安全性が求められるベビーフロートや浮き輪などには、製品の使用方法や安全注意事項を記載したラベルの貼付が要求されています。また、EN 13138-1規格 / EN 13138-3規格の要求事項への適合が義務付けられ、要求事項に適合していることを製品と包装に表示する必要があります。
2. 発癌性の恐れがある危険な有害物質を含有する製品
テュフ ラインランドが今回特に重視したのは、機械的・化学的試験の結果と、製品ラベルや警告ラベルの要求事項への適合です。試験を実施した製品50点のうち、引っ張り強度試験の結果、使用中に外れて誤飲する恐れのある部品(空気栓)を使用している玩具が5点見つかりました。また、安全基準を超える高レベルの有害物質を含有するものも6点ありました。
有害物質については、玩具に許容される濃度を超えるフタル酸エステル系可塑剤が一部の製品から検出されました。フタル酸エステル類には、環境ホルモン作用や発癌性の恐れが指摘されています。さらに、高レベルの多環芳香族炭化水素(PAH)を含有する製品もありました。
また、誤解を招くなど、問題があるラベル表示が3件あったほか、警告表示や規定ラベルが不適切なケースが見つかっています。テュフ ラインランドの検査担当者は、取扱説明書や警告ラベルに不備がある製品ほど、安全性に問題がある傾向を指摘しています。
3. 購入者自身によるチェックの推奨
テュフ ラインランドは、商品を購入する際、品質保証システムが整備されている小売チェーンなど、信頼できる販売店から購入することを推奨しています。購入時のチェックも有効です。例えば、プラスチック製品に不快な刺激臭はないか?玩具に鋭利な部分や先の尖った部分はないか?プラスチックの厚みが薄すぎないか?いずれかに該当する場合は、その製品の購入を避けたほうが賢明です。
4. 欧州安全規格
今回の試験は、欧州安全規格の最低要求事項に基づき実施しています。EU圏内で販売する製品はすべて、この最低要求事項に適合する必要があります。特に重要性の高い欧州安全規格としては、玩具に関する安全規制(2009/48/EC指令やEN71規格)、化学物質規制「REACH」1907/2006 EC(附属書XVII: 特定フタル酸エステル類の使用禁止)、水泳指導用浮力補助具に関するEN13138-1規格やEN13138-3規格などがあります。
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テュフ ラインランドが実施した試験結果はすべて、テュフ ラインランドの下記ウェブサイトで公開しています。さらに、ウェブサイトには、空気注入式の水遊び玩具や遊泳補助具などを購入する際に役立つ情報も掲載しています。
http://www.tuv.com/de/deutschland/aktuelles/sommertest_2013/sommertest.html
テュフ ラインランド ジャパンは、子供用品・玩具を始め、生活・家庭用品、スポーツ用品、自転車、工具、アウトドア用品などに対して、化学評価を含むさまざまな試験サービスを提供しています。アジア各国に試験所を持ち、校正の行き届いた試験設備で、部品から大型製品まで試験・評価を行い、日本のメーカーの海外市場進出をサポートいたします。
【テュフ ラインランド グループについて】テュフ ラインランドは、140年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。65カ国に拠点があり、従業員数は17,200人、年間売上高は15億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。
http://www.tuv.com/jp
テュフ ラインランド グループ(本社:ドイツ ケルン、代表取締役会長:マンフレッド・バイアライン)は、2013年夏、ヨーロッパで人気のリゾート地10ヵ所で販売されている、空気注入式の水遊び玩具、エアマット、ベビーフロート、浮き輪の安全性試験を実施しました。その結果、50点中20点が不合格となり、有毒物質が検出された製品、誤飲の恐れのある部品を含む製品などが見つかっています。テュフ ラインランドがこうした自主調査を行うのは今年で4回目となります。テュフ ラインランドは、安全性に問題のあるベビーフロートや浮き輪が販売されている事実を関係当局に報告しました。
※本プレスリリースは、2013年7月16日テュフ ラインランド グループ発行のプレスリリースを元に作成しています。
http://www.tuv.com/en/corporate/about_us_1/press/news_2/newspdf_cw_165702.jsp
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テュフ ラインランドは、2013年5月から7月にかけて、ヨーロッパで人気のリゾート地で、空気注入式の水遊び玩具、エアマット、ベビーフロート、浮き輪など50点を購入し、EUの最低安全基準に適合しているかを評価する試験を実施しました。
購入した国は、ドイツ、ベルギー、ギリシャ、イタリア、オランダ、スペインの6ヵ国です。海水浴場売店や土産物店で販売されている、価格が10ユーロ以下の製品を対象としました。その結果、試験を実施した50点のうち20点が基本的な安全要求事項を満たしておらず、EU圏内での販売に不適格な製品であることが判明しました。
1. 乳幼児向けのベビーフロートや浮き輪6点に安全性に問題
今回試験を実施した製品のうち、乳幼児向けのベビーフロートや浮き輪6点に安全性に問題がありました。具体的には、乳幼児がフロートのシート部から容易に滑り落ちる恐れがあるものや、シート部の位置が不適切で転覆する恐れがあるなどの危険性です。こうした問題のある製品の使用は、最悪の場合、死亡事故につながる恐れがあり、販売は禁止されています。
安全性が求められるベビーフロートや浮き輪などには、製品の使用方法や安全注意事項を記載したラベルの貼付が要求されています。また、EN 13138-1規格 / EN 13138-3規格の要求事項への適合が義務付けられ、要求事項に適合していることを製品と包装に表示する必要があります。
2. 発癌性の恐れがある危険な有害物質を含有する製品
テュフ ラインランドが今回特に重視したのは、機械的・化学的試験の結果と、製品ラベルや警告ラベルの要求事項への適合です。試験を実施した製品50点のうち、引っ張り強度試験の結果、使用中に外れて誤飲する恐れのある部品(空気栓)を使用している玩具が5点見つかりました。また、安全基準を超える高レベルの有害物質を含有するものも6点ありました。
有害物質については、玩具に許容される濃度を超えるフタル酸エステル系可塑剤が一部の製品から検出されました。フタル酸エステル類には、環境ホルモン作用や発癌性の恐れが指摘されています。さらに、高レベルの多環芳香族炭化水素(PAH)を含有する製品もありました。
また、誤解を招くなど、問題があるラベル表示が3件あったほか、警告表示や規定ラベルが不適切なケースが見つかっています。テュフ ラインランドの検査担当者は、取扱説明書や警告ラベルに不備がある製品ほど、安全性に問題がある傾向を指摘しています。
3. 購入者自身によるチェックの推奨
テュフ ラインランドは、商品を購入する際、品質保証システムが整備されている小売チェーンなど、信頼できる販売店から購入することを推奨しています。購入時のチェックも有効です。例えば、プラスチック製品に不快な刺激臭はないか?玩具に鋭利な部分や先の尖った部分はないか?プラスチックの厚みが薄すぎないか?いずれかに該当する場合は、その製品の購入を避けたほうが賢明です。
4. 欧州安全規格
今回の試験は、欧州安全規格の最低要求事項に基づき実施しています。EU圏内で販売する製品はすべて、この最低要求事項に適合する必要があります。特に重要性の高い欧州安全規格としては、玩具に関する安全規制(2009/48/EC指令やEN71規格)、化学物質規制「REACH」1907/2006 EC(附属書XVII: 特定フタル酸エステル類の使用禁止)、水泳指導用浮力補助具に関するEN13138-1規格やEN13138-3規格などがあります。
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テュフ ラインランドが実施した試験結果はすべて、テュフ ラインランドの下記ウェブサイトで公開しています。さらに、ウェブサイトには、空気注入式の水遊び玩具や遊泳補助具などを購入する際に役立つ情報も掲載しています。
http://www.tuv.com/de/deutschland/aktuelles/sommertest_2013/sommertest.html
テュフ ラインランド ジャパンは、子供用品・玩具を始め、生活・家庭用品、スポーツ用品、自転車、工具、アウトドア用品などに対して、化学評価を含むさまざまな試験サービスを提供しています。アジア各国に試験所を持ち、校正の行き届いた試験設備で、部品から大型製品まで試験・評価を行い、日本のメーカーの海外市場進出をサポートいたします。
【テュフ ラインランド グループについて】テュフ ラインランドは、140年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。65カ国に拠点があり、従業員数は17,200人、年間売上高は15億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。
http://www.tuv.com/jp