(株)スズケン&コミュニケーションに対する総額4億円の損害賠償を求める訴訟(山口地方裁判所)及び販売差し止め仮処分申請(大阪地方裁判所)の件
[09/04/20]
提供元:PRTIMES
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株式会社安成工務店(本社:山口県下関市、代表取締役:安成信次、建設業、以下「安成工務店」)は株式会社スズケン&コミュニケーション(本社:徳島県徳島市、代表取締役:鈴江崇文、以下「スズケン」)に対し、2009年1月21日、消費者保護の観点から、商標不正利用に対して、総額約4億円の損害賠償を請求する訴訟を起こしました(山口地方裁判所下関支部)。
また、安成工務店と、ハイアス・アンド・カンパニー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:濱村聖一、経営コンサルティング業、以下、「ハイアス」)は、スズケンに対し、2008年12月26日、不正競争防止法に基づき、安成工務店、ハイアスがスズケンに対して提供した営業ノウハウの転用販売の差し止めを求める仮処分の申請をしました(大阪地方裁判所)。
上記2つの事柄について、下記の通りお知らせいたします。
【3社間の関係】
安成工務店は、「壁体内無結露20年保証」される高品質な戸建賃貸商品「ユニキューブ」(販売価格:740万円/棟)を開発し、ハイアスは、「ユニキューブ」の営業ノウハウを作成し、両社は2005年5月より、全国の建設会社に対し、「ユニキューブノウハウパッケージ」(営業、施工、設計ノウハウ)の販売を開始しました。スズケンは、2005年9月に「ユニキューブノウハウパッケージ」を購入し、かつ、2006年3月に、安成工務店、ハイアスが運営する「ユニキューブサプライヤーズクラブ」に加盟し、徳島県を中心に、エンドユーザーに対して「ユニキューブ」の販売を行ってきました。
【申し立ての概要・経緯】
ユニキューブは、1棟740万というローコストでありながら、特定の断熱材を用いることで、壁体内無結露20年保証されている高品質な戸建賃貸商品で、多くのメディアにも取り上げられる実績・知名度No.1の人気戸建賃貸商品です。オーナーインタビューでも、無結露保障が付くということで、「木造躯体が腐りにくく、長持ちしそう」とたいへん高い評価をいただいています。
しかしながら、この度、消費者の信頼を損なうようなモラルの低い事件が徳島県で起こりました。ユニキューブサプライヤーズクラブ会員のスズケンが、受注を取りたいがため、コストを下げ、県内で160棟もの無結露20年保証が付いていない戸建賃貸を「ユニキューブ」と称して、販売を重ねてきました。ユニキューブのブランド(商標)は、全国190社の工務店が使用していますが、今回の事件は、ブランドの不正使用であり、かつ契約(3社間でのユニキューブパッケージ販売契約)違反でもあることより、ユニキューブ開発企業である安成工務店は、エンドユーザー保護の観点も踏まえ、総額4億円の損害賠償請求を含めた訴訟を起こしました。
安成工務店とハイアスは、過去の建築物の住所等を特定し、その真偽を確認するため、3社間での契約条項に基づき、再三、スズケンに対し、過去の建築物件の「建築確認申請書類一式」を提出するよう求めましたが、スズケンからは報告義務を果たす姿勢が見られず、訴訟に踏み切ることになりました。本件に関しては、正確な建築地住所や無結露保証の状況、その他把握している物件以外の不正なユニキューブの数についての情報収集を目的に、徳島県、香川県の業界関係者及びエンドユーザーより、幅広く情報を求めていきたいと考えております。
また、3社間の「ユニキューブパッケージ販売」契約、及び「ユニキューブサプライヤーズクラブ」会員規約に反して、2008年9月頃より、スズケンは、ユニキューブの営業ノウハウ等の一部を、全国の工務店向けに販売をし、不正に利益をあげております。本件は、不正競争防止法に基づいて、大阪地方裁判所に、ノウハウ販売の差し止めを求める仮処分を申請しております。
本申請に至る前に、スズケン及びスズケンがノウハウを販売した静岡県S社に対して、裁判所立会いの下、証拠保全のための調査を実施いたしました。調査により、ユニキューブノウハウが転用され、販売されている証拠をつかむことができました。しかしながら、スズケン、S社ともに、「販売されているノウハウの全てである」ことを確認した上で、証拠資料を入手したはずですが、スズケンからの入手資料に対して、S社からはより多くの資料を入手するという結果となりました。特に、S社から入手した資料の中には、作成者が「ハイアス」、「ハイアスの社員」になっているファイルまで入っておりました。
S社の方も私たちの立ち入り調査により、はじめて、そのようものが含まれているという事実を知ったとのことでしたし、3社間での合意の下でのスズケンのノウハウ販売だと聞かされていたようで、このあたりの経緯はあまりにも悪質で、同じ業界に身を置くものとして、業界の正しい発展を遮るものへの憤りを持っております。
その後、S社は本件についての正しい事実関係を把握した後、スズケンとの契約は解消し、ノウハウも返品したと聞いておりますが、スズケンの販売行為は留まる様子がありません。
上記の件を発表する前に、スズケンの代表である鈴江崇文氏より、ハイアスのほうに連絡があり、「販売は止めます」という自主的な販売停止をするかのような発言もありましたが、本質的な販売停止を意図したものではないことがわかって参りましたので、この度の正式な発表に至りました。
【さいごに】
建設業界は、「姉歯事件」における建築確認申請書類の構造偽装問題などにはじまり、先日の「西松建設事件」など、全国的な消費者不安、社会的な疑惑が高まっている中、業界のモラルが問われていると思います。そのような時代の流れの中で、今回の事件が起きたことは、大変遺憾でございましたが、建築確認申請書類提出の拒否、証拠保全調査時の状況や、その後のスズケン代表者・鈴江崇文氏とのやり取りなどを踏まえ、訴訟及び発表をさせていただく運びとなりました。私たちの一方的な意見ではないか、ユニキューブサプライヤーズクラブ会員の皆様にもお話しを聞きましたが、契約に基づいて正しいブランド使用をしている同業者や何よりもエンドユーザー保護の点からも、伝えるべきことは公表すべきだ、という見解でございます。また、本件に対して断固とした姿勢で臨むこと自体が、これからの新しい建設業を作り上げていく第一歩になると思いますし、自社の利益ばかりを考える同業者に対して、変革を迫るものだと信じ、今後の取り組みを進めさせていただきたいと思っております。
また、安成工務店と、ハイアス・アンド・カンパニー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:濱村聖一、経営コンサルティング業、以下、「ハイアス」)は、スズケンに対し、2008年12月26日、不正競争防止法に基づき、安成工務店、ハイアスがスズケンに対して提供した営業ノウハウの転用販売の差し止めを求める仮処分の申請をしました(大阪地方裁判所)。
上記2つの事柄について、下記の通りお知らせいたします。
【3社間の関係】
安成工務店は、「壁体内無結露20年保証」される高品質な戸建賃貸商品「ユニキューブ」(販売価格:740万円/棟)を開発し、ハイアスは、「ユニキューブ」の営業ノウハウを作成し、両社は2005年5月より、全国の建設会社に対し、「ユニキューブノウハウパッケージ」(営業、施工、設計ノウハウ)の販売を開始しました。スズケンは、2005年9月に「ユニキューブノウハウパッケージ」を購入し、かつ、2006年3月に、安成工務店、ハイアスが運営する「ユニキューブサプライヤーズクラブ」に加盟し、徳島県を中心に、エンドユーザーに対して「ユニキューブ」の販売を行ってきました。
【申し立ての概要・経緯】
ユニキューブは、1棟740万というローコストでありながら、特定の断熱材を用いることで、壁体内無結露20年保証されている高品質な戸建賃貸商品で、多くのメディアにも取り上げられる実績・知名度No.1の人気戸建賃貸商品です。オーナーインタビューでも、無結露保障が付くということで、「木造躯体が腐りにくく、長持ちしそう」とたいへん高い評価をいただいています。
しかしながら、この度、消費者の信頼を損なうようなモラルの低い事件が徳島県で起こりました。ユニキューブサプライヤーズクラブ会員のスズケンが、受注を取りたいがため、コストを下げ、県内で160棟もの無結露20年保証が付いていない戸建賃貸を「ユニキューブ」と称して、販売を重ねてきました。ユニキューブのブランド(商標)は、全国190社の工務店が使用していますが、今回の事件は、ブランドの不正使用であり、かつ契約(3社間でのユニキューブパッケージ販売契約)違反でもあることより、ユニキューブ開発企業である安成工務店は、エンドユーザー保護の観点も踏まえ、総額4億円の損害賠償請求を含めた訴訟を起こしました。
安成工務店とハイアスは、過去の建築物の住所等を特定し、その真偽を確認するため、3社間での契約条項に基づき、再三、スズケンに対し、過去の建築物件の「建築確認申請書類一式」を提出するよう求めましたが、スズケンからは報告義務を果たす姿勢が見られず、訴訟に踏み切ることになりました。本件に関しては、正確な建築地住所や無結露保証の状況、その他把握している物件以外の不正なユニキューブの数についての情報収集を目的に、徳島県、香川県の業界関係者及びエンドユーザーより、幅広く情報を求めていきたいと考えております。
また、3社間の「ユニキューブパッケージ販売」契約、及び「ユニキューブサプライヤーズクラブ」会員規約に反して、2008年9月頃より、スズケンは、ユニキューブの営業ノウハウ等の一部を、全国の工務店向けに販売をし、不正に利益をあげております。本件は、不正競争防止法に基づいて、大阪地方裁判所に、ノウハウ販売の差し止めを求める仮処分を申請しております。
本申請に至る前に、スズケン及びスズケンがノウハウを販売した静岡県S社に対して、裁判所立会いの下、証拠保全のための調査を実施いたしました。調査により、ユニキューブノウハウが転用され、販売されている証拠をつかむことができました。しかしながら、スズケン、S社ともに、「販売されているノウハウの全てである」ことを確認した上で、証拠資料を入手したはずですが、スズケンからの入手資料に対して、S社からはより多くの資料を入手するという結果となりました。特に、S社から入手した資料の中には、作成者が「ハイアス」、「ハイアスの社員」になっているファイルまで入っておりました。
S社の方も私たちの立ち入り調査により、はじめて、そのようものが含まれているという事実を知ったとのことでしたし、3社間での合意の下でのスズケンのノウハウ販売だと聞かされていたようで、このあたりの経緯はあまりにも悪質で、同じ業界に身を置くものとして、業界の正しい発展を遮るものへの憤りを持っております。
その後、S社は本件についての正しい事実関係を把握した後、スズケンとの契約は解消し、ノウハウも返品したと聞いておりますが、スズケンの販売行為は留まる様子がありません。
上記の件を発表する前に、スズケンの代表である鈴江崇文氏より、ハイアスのほうに連絡があり、「販売は止めます」という自主的な販売停止をするかのような発言もありましたが、本質的な販売停止を意図したものではないことがわかって参りましたので、この度の正式な発表に至りました。
【さいごに】
建設業界は、「姉歯事件」における建築確認申請書類の構造偽装問題などにはじまり、先日の「西松建設事件」など、全国的な消費者不安、社会的な疑惑が高まっている中、業界のモラルが問われていると思います。そのような時代の流れの中で、今回の事件が起きたことは、大変遺憾でございましたが、建築確認申請書類提出の拒否、証拠保全調査時の状況や、その後のスズケン代表者・鈴江崇文氏とのやり取りなどを踏まえ、訴訟及び発表をさせていただく運びとなりました。私たちの一方的な意見ではないか、ユニキューブサプライヤーズクラブ会員の皆様にもお話しを聞きましたが、契約に基づいて正しいブランド使用をしている同業者や何よりもエンドユーザー保護の点からも、伝えるべきことは公表すべきだ、という見解でございます。また、本件に対して断固とした姿勢で臨むこと自体が、これからの新しい建設業を作り上げていく第一歩になると思いますし、自社の利益ばかりを考える同業者に対して、変革を迫るものだと信じ、今後の取り組みを進めさせていただきたいと思っております。