HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du desir de voir 写真の誕生」展 開催
[22/07/31]
提供元:PRTIMES
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「写真」を発明したニエプスの、幾多の失敗に着想。初公開の新作を中心に
ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、現代美術を展示するスペース「アトリウム ギャラリー」にて、HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du desir de voir 写真の誕生」展を、2022年9月17日(土)から2023年1月15日(日)まで開催します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/26617/107/resize/d26617-107-dd196c5b044fcff578c3-0.jpg ]
HIRAKU Projectは、ポーラ美術振興財団の若手芸術家への助成を受けた作家を紹介する展覧会シリーズです。第13回目となる今回は、パリを拠点に活動する村上華子をご紹介します。古典的な写真技法を扱い、見ることの根源に立ち返ろうとする村上は、2019年にアルル国際写真祭新人賞にノミネートされるなど、近年特にヨーロッパで注目される気鋭の作家です。
私たちが何かを見るとき、そこには複雑な目の働きがあります。目から入った光が網膜上で焦点を結び像となり、脳がそれを認知的に処理します。網膜に映っては消える、この儚い像の連続こそが「見える」ことであり、それを不変に定着させたいという思いが、人類の歴史において絵画の起源となり、印刷技術を発展させ、写真術を生み出しました。
村上華子は制作の初期から一貫して、網膜に映る像を他者と共有するための技術とその歴史、そして目の代替物として像を焼き付けるもの、その物質性(マテリアリティ)に関心を持ち続けています。ダゲレオタイプのような古典技法による写真、100年前の未開封のガラス乾板に自然発生したイメージをとらえる作品、金属の活版を用いた作品、あるいは詩作や映像作品など、多岐にわたる村上の作品はいずれも、歴史を往来する緻密なリサーチと卓越した言語感覚に支えられています。
今回の展覧会で村上は、現存する世界最古の写真を残したとされる、ニセフォール・ニエプス(1765-1833)の足どりを辿ります。「写真」の発明というニエプスの輝かしい功績の裏側には、当然ながら数え切れないほどの「失敗」が存在しました。本展は、村上がその歴史の陰に寄り添い、ニエプスの言葉を丁寧にひもとき、検証を重ねながら、幾多の失敗を現代に再現しようとする試みです。幼少期からの夢を追い求めたニエプスのまなざしと、作家のまなざし、そして鑑賞者のまなざしが重なり合うとき、私たちの目は何を見るのでしょうか? 新作を中心に構成される本展では、ネオン管を用いた作品をはじめ、村上の新たな展開をご紹介いたします。
■村上華子(むらかみ・はなこ) 略歴
[画像2: https://prtimes.jp/i/26617/107/resize/d26617-107-5d1a939af29e3a7791fc-1.jpg ]
1984年、東京都生まれ。パリ在住。2007年、東京大学文学部思想文化学科美学芸術学専修課程卒業。2009年、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。2013年度ポーラ美術振興財団在外研修員(パリ)。2014年、ル・フレノワ フランス国立現代美術スタジオ在籍。
近年の主な個展に、「Imaginary Landscapes」(タカ・イシイギャラリー、2022年)、「クリテリオム96 村上華子」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2019年)、「CONCEPTION」(アルル国際写真祭、2019年。新人賞ノミネート)、「The Perfect」(パリ日本文化会館、2016年)など。翻訳家としての主な訳書に、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト『キュレーション:「現代アート」をつくったキュレーターたち』(フィルムアート社、2013年)などがある。
■HIRAKU Projectについて
美術の表現と美術館の可能性を「ひらく」ため、ポーラ美術振興財団の助成を受けた作家の活動を紹介する展覧会シリーズ。ポーラ美術館開館15周年にあたる2017年より開始。同年に新設された、ポーラ美術館「アトリウム ギャラリー」にて開催。村上華子展は第13回目となる。
ポーラ美術振興財団の「若手芸術家の在外研修に対する助成」事業は、日本の若手作家の海外研修を援助するもの。1996年に開始され、以降今日まで毎年18名程度を採択する、日本を代表する作家助成事業のひとつ。海外で様々な研修に取り組むための助成金を給付し、作家が知見を広げ、より充実した創作活動の糧とすることを奨励している。これまで、丸山直文、やなぎみわ、小金沢健人、曽根裕、村瀬恭子、さわひらき、田中功起、野口里佳、大山エンリコイサム、蓮沼執太ほか、27年間で420名以上の作家が研修に参加しており、本助成を契機に海外に拠点を移した作家も多数。
■開催概要
HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du désir de voir 写真の誕生」展
会 期:2022年9月17日(土)- 2023年1月15日(日)
会 場:ポーラ美術館1F アトリウム ギャラリー
主 催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
協 力:タカ・イシイギャラリー、メゾン・ニセフォール・ニエプス
後 援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
展覧会特設サイト:https://www.polamuseum.or.jp/sp/hiraku-project-13/
■ポーラ美術館について
[画像3: https://prtimes.jp/i/26617/107/resize/d26617-107-545b2d584bb69fd8f148-2.jpg ]
2002 年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品も展示し、同時代の表現へと展望を拡げている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。
開館時間?午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日?会期中無休 ※悪天候による臨時休館あり
所在地?神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
T E L ?0460-84-2111
入館料:大人¥1,800/シニア割引(65歳以上)¥1,600/大学・高校生¥1,300
中学生以下無料/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)¥1,000
※すべて税込 団体割引あり
公式サイト:https://www.polamuseum.or.jp/
ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、現代美術を展示するスペース「アトリウム ギャラリー」にて、HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du desir de voir 写真の誕生」展を、2022年9月17日(土)から2023年1月15日(日)まで開催します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/26617/107/resize/d26617-107-dd196c5b044fcff578c3-0.jpg ]
HIRAKU Projectは、ポーラ美術振興財団の若手芸術家への助成を受けた作家を紹介する展覧会シリーズです。第13回目となる今回は、パリを拠点に活動する村上華子をご紹介します。古典的な写真技法を扱い、見ることの根源に立ち返ろうとする村上は、2019年にアルル国際写真祭新人賞にノミネートされるなど、近年特にヨーロッパで注目される気鋭の作家です。
私たちが何かを見るとき、そこには複雑な目の働きがあります。目から入った光が網膜上で焦点を結び像となり、脳がそれを認知的に処理します。網膜に映っては消える、この儚い像の連続こそが「見える」ことであり、それを不変に定着させたいという思いが、人類の歴史において絵画の起源となり、印刷技術を発展させ、写真術を生み出しました。
村上華子は制作の初期から一貫して、網膜に映る像を他者と共有するための技術とその歴史、そして目の代替物として像を焼き付けるもの、その物質性(マテリアリティ)に関心を持ち続けています。ダゲレオタイプのような古典技法による写真、100年前の未開封のガラス乾板に自然発生したイメージをとらえる作品、金属の活版を用いた作品、あるいは詩作や映像作品など、多岐にわたる村上の作品はいずれも、歴史を往来する緻密なリサーチと卓越した言語感覚に支えられています。
今回の展覧会で村上は、現存する世界最古の写真を残したとされる、ニセフォール・ニエプス(1765-1833)の足どりを辿ります。「写真」の発明というニエプスの輝かしい功績の裏側には、当然ながら数え切れないほどの「失敗」が存在しました。本展は、村上がその歴史の陰に寄り添い、ニエプスの言葉を丁寧にひもとき、検証を重ねながら、幾多の失敗を現代に再現しようとする試みです。幼少期からの夢を追い求めたニエプスのまなざしと、作家のまなざし、そして鑑賞者のまなざしが重なり合うとき、私たちの目は何を見るのでしょうか? 新作を中心に構成される本展では、ネオン管を用いた作品をはじめ、村上の新たな展開をご紹介いたします。
■村上華子(むらかみ・はなこ) 略歴
[画像2: https://prtimes.jp/i/26617/107/resize/d26617-107-5d1a939af29e3a7791fc-1.jpg ]
1984年、東京都生まれ。パリ在住。2007年、東京大学文学部思想文化学科美学芸術学専修課程卒業。2009年、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。2013年度ポーラ美術振興財団在外研修員(パリ)。2014年、ル・フレノワ フランス国立現代美術スタジオ在籍。
近年の主な個展に、「Imaginary Landscapes」(タカ・イシイギャラリー、2022年)、「クリテリオム96 村上華子」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2019年)、「CONCEPTION」(アルル国際写真祭、2019年。新人賞ノミネート)、「The Perfect」(パリ日本文化会館、2016年)など。翻訳家としての主な訳書に、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト『キュレーション:「現代アート」をつくったキュレーターたち』(フィルムアート社、2013年)などがある。
■HIRAKU Projectについて
美術の表現と美術館の可能性を「ひらく」ため、ポーラ美術振興財団の助成を受けた作家の活動を紹介する展覧会シリーズ。ポーラ美術館開館15周年にあたる2017年より開始。同年に新設された、ポーラ美術館「アトリウム ギャラリー」にて開催。村上華子展は第13回目となる。
ポーラ美術振興財団の「若手芸術家の在外研修に対する助成」事業は、日本の若手作家の海外研修を援助するもの。1996年に開始され、以降今日まで毎年18名程度を採択する、日本を代表する作家助成事業のひとつ。海外で様々な研修に取り組むための助成金を給付し、作家が知見を広げ、より充実した創作活動の糧とすることを奨励している。これまで、丸山直文、やなぎみわ、小金沢健人、曽根裕、村瀬恭子、さわひらき、田中功起、野口里佳、大山エンリコイサム、蓮沼執太ほか、27年間で420名以上の作家が研修に参加しており、本助成を契機に海外に拠点を移した作家も多数。
■開催概要
HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du désir de voir 写真の誕生」展
会 期:2022年9月17日(土)- 2023年1月15日(日)
会 場:ポーラ美術館1F アトリウム ギャラリー
主 催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
協 力:タカ・イシイギャラリー、メゾン・ニセフォール・ニエプス
後 援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
展覧会特設サイト:https://www.polamuseum.or.jp/sp/hiraku-project-13/
■ポーラ美術館について
[画像3: https://prtimes.jp/i/26617/107/resize/d26617-107-545b2d584bb69fd8f148-2.jpg ]
2002 年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品も展示し、同時代の表現へと展望を拡げている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。
開館時間?午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日?会期中無休 ※悪天候による臨時休館あり
所在地?神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
T E L ?0460-84-2111
入館料:大人¥1,800/シニア割引(65歳以上)¥1,600/大学・高校生¥1,300
中学生以下無料/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)¥1,000
※すべて税込 団体割引あり
公式サイト:https://www.polamuseum.or.jp/