カナダで無煙炭の共同探鉱契約を締結
[16/08/29]
提供元:PRTIMES
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〜希少性の高い無煙炭の権益取得を目指す〜
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)は、2016年8月24日、カナダ・パノラマノース地域における無煙炭の権益を取得するための共同探鉱契約を、豪州の石炭会社アトラム・コール社と締結しました。
カナダ・ブリテッシュコロンビア州の北西部に位置するパノラマノース地域は、無煙炭ポテンシャルが高いグランドホッグ炭田に位置しています。
JOGMECは、2013年度に石炭の共同探鉱(JV調査)制度を設置し、本件の契約締結までに、オーストラリアで3件、カナダおよびインドネシアで各1件の石炭JVを形成してきましたが、無煙炭に関するJV案件は本件が初となります。我が国の平成27年度における無煙炭輸入量は約630万トンで、その4割強をロシア、3割強を豪州から輸入しています。世界の無煙炭の埋蔵量は石炭埋蔵量の1%程度と見られており、本プロジェクトが開発に繋がれば、近年、産炭国からの輸出向け供給量が急激に減少している無煙炭の供給源多様化に寄与するとともに、我が国の資源セキュリティの観点からも大きな効果が期待されます。
■ プロジェクトの概要
1)対象地域
対象地域はカナダ西海岸石炭輸出港プリンスルパートの北東約330kmに位置し、12鉱区(面積:約74平方km)から構成され、過去に行われた踏査により、炭層を胚胎する夾炭層の存在が確認されている。対象地域は、アトラム・コール社が保有する無煙炭の主力プロジェクトであるグランドホッグノース・プロジェクトの西に隣接する。
2) 契約内容
JOGMECは2年間で300万カナダドルの探鉱費用を負担することで、本プロジェクトの21%権益を取得することができる。また、その後1年間で200万カナダドルの探鉱費を負担した場合、さらに14%権益を追加し、合計35%権益を取得できる。なお、JOGMECは、本プロジェクトの契約者としての地位や取得した権益を日本企業にいつでも譲渡できる権利を有する。このほか、JOGMECは、パノラマノース地域の西に隣接するパノラマウェスト地域(アトラム・コール社保有)に対する独占交渉権を契約発効日より4年間保有する。
3) 既往調査
対象地域では、これまでボーリング調査は実施されていないが、アトラム・コール社や前鉱業権者により踏査およびトレンチング調査が実施されている。その結果、少なくとも9炭層の賦存が確認されており、露天掘りによる開発の可能性が期待される。
■ アトラム・コール社について
2012年にASX(豪州証券取引所)に上場した石炭探査・開発企業で、カナダ・ブリテッシュコロンビア州およびアルバータ州でパノラマノース案件を含め無煙炭および原料炭を中心とした5案件を保有しており、バンクーバーに拠点を置く。また、この8月初旬、米国ペンシルベニア州の無煙炭炭鉱を操業するアトランチック・カーボン・グループの株式26.68%を取得する契約を締結した。
■ グランドホッグノース・プロジェクト
グランドホッグ炭田に位置するアトラム・コール社の無煙炭の主力プロジェクトで、開発の第1段階として坑内掘りにより年間88万トンの精炭無煙炭を生産、プリンスルパート港あるいはスチュワート港から輸出する計画。第1段階開発に向けた活動の一環として、2016年5月、ブリテッシュコロンビア州政府から10万トンのバルクサンプル採取許可を取得し、現在、本炭使用に興味を示している需要家向けの実証試験用サンプルの採取準備を進めている。
[画像: http://prtimes.jp/i/12624/182/resize/d12624-182-199091-0.jpg ]
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000171.html?mid=pr_160829
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)は、2016年8月24日、カナダ・パノラマノース地域における無煙炭の権益を取得するための共同探鉱契約を、豪州の石炭会社アトラム・コール社と締結しました。
カナダ・ブリテッシュコロンビア州の北西部に位置するパノラマノース地域は、無煙炭ポテンシャルが高いグランドホッグ炭田に位置しています。
JOGMECは、2013年度に石炭の共同探鉱(JV調査)制度を設置し、本件の契約締結までに、オーストラリアで3件、カナダおよびインドネシアで各1件の石炭JVを形成してきましたが、無煙炭に関するJV案件は本件が初となります。我が国の平成27年度における無煙炭輸入量は約630万トンで、その4割強をロシア、3割強を豪州から輸入しています。世界の無煙炭の埋蔵量は石炭埋蔵量の1%程度と見られており、本プロジェクトが開発に繋がれば、近年、産炭国からの輸出向け供給量が急激に減少している無煙炭の供給源多様化に寄与するとともに、我が国の資源セキュリティの観点からも大きな効果が期待されます。
■ プロジェクトの概要
1)対象地域
対象地域はカナダ西海岸石炭輸出港プリンスルパートの北東約330kmに位置し、12鉱区(面積:約74平方km)から構成され、過去に行われた踏査により、炭層を胚胎する夾炭層の存在が確認されている。対象地域は、アトラム・コール社が保有する無煙炭の主力プロジェクトであるグランドホッグノース・プロジェクトの西に隣接する。
2) 契約内容
JOGMECは2年間で300万カナダドルの探鉱費用を負担することで、本プロジェクトの21%権益を取得することができる。また、その後1年間で200万カナダドルの探鉱費を負担した場合、さらに14%権益を追加し、合計35%権益を取得できる。なお、JOGMECは、本プロジェクトの契約者としての地位や取得した権益を日本企業にいつでも譲渡できる権利を有する。このほか、JOGMECは、パノラマノース地域の西に隣接するパノラマウェスト地域(アトラム・コール社保有)に対する独占交渉権を契約発効日より4年間保有する。
3) 既往調査
対象地域では、これまでボーリング調査は実施されていないが、アトラム・コール社や前鉱業権者により踏査およびトレンチング調査が実施されている。その結果、少なくとも9炭層の賦存が確認されており、露天掘りによる開発の可能性が期待される。
■ アトラム・コール社について
2012年にASX(豪州証券取引所)に上場した石炭探査・開発企業で、カナダ・ブリテッシュコロンビア州およびアルバータ州でパノラマノース案件を含め無煙炭および原料炭を中心とした5案件を保有しており、バンクーバーに拠点を置く。また、この8月初旬、米国ペンシルベニア州の無煙炭炭鉱を操業するアトランチック・カーボン・グループの株式26.68%を取得する契約を締結した。
■ グランドホッグノース・プロジェクト
グランドホッグ炭田に位置するアトラム・コール社の無煙炭の主力プロジェクトで、開発の第1段階として坑内掘りにより年間88万トンの精炭無煙炭を生産、プリンスルパート港あるいはスチュワート港から輸出する計画。第1段階開発に向けた活動の一環として、2016年5月、ブリテッシュコロンビア州政府から10万トンのバルクサンプル採取許可を取得し、現在、本炭使用に興味を示している需要家向けの実証試験用サンプルの採取準備を進めている。
[画像: http://prtimes.jp/i/12624/182/resize/d12624-182-199091-0.jpg ]
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000171.html?mid=pr_160829