「反発覚悟で挑戦した結果、意見が反転したのが印象的です」河森正治監督がマクロス制作について語る
[13/07/29]
提供元:PRTIMES
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WOWOWでは、マクロス30周年記念として、1982年10月の放送開始から30周年を迎えた「マクロス」の原点、「超時空要塞マクロス」TVシリーズのハイビジョン版をTV初放送する。そこで、河森正治監督に制作当時についてインタビューを行った。
河森正治は、戦闘機が変形して人型ロボットになるバルキリーを生みだした天才デザイナーである。1982年の『超時空要塞マクロス』当時、まだ22歳。脚本、絵コンテ、演出、作画とアニメづくりに深くのめりこみ、24歳で同劇場版の監督に抜擢される(石黒昇と共同監督)。それから約30年の時が過ぎた――
「当時は人生の半分以上、『マクロス』に関わるなんて、夢にも思わなかったですよ(笑)。リマスターなどで何年かに一度、必ず観る機会があるだけに、遠い昔のような気もするし、ついこの間のようでもあり。なんだか不思議な感じですね。いま自分なりに新しいことに挑戦できるようになった原点になった作品ですし、いろんな人に助けてもらってできた作品でもあるので、感慨深いですね。
アニメの歌と作品を関連づけるのは当然の手法になったが、『マクロス』はその先がけであり、“歌で戦争を終わらせる”という物語の根幹に絡めた点は、画期的だった。
「美樹本晴彦くんの描いたミンメイが魅力的でしたね。TVアニメで歌手を出して作画するのが、どれだけ大変か分かっていないからこそできたんですね。若気の至りですよ(笑)。ミンメイは好かれもするけど、嫌われてもいいヒロインとして描こうと、ずいぶん話し合いましたね。そのくらいの娘じゃないと、芸能界でやっていけないだろうと。戦闘中に歌うこともずいぶん反発を受けましたが、『愛は流れる』(27話)以後、観ていた人の意見が反転したんです。それは印象的でしたね。主役で声優もやり歌もうたうという初めての経験に、前向きにチャレンジしている飯島真理さんの懸命な姿も印象に残っています」
この30年という長さを隔てた時代の変化はどうとらえているのだろうか。
「今はインターネットが普通になり、コミュニケーションも間接的になっている時代です。その分、ライブコンサートが盛んになるなど、ナマで直接触れたいという要求がもう1回高まっていると思います。アニメーションというバーチャルな媒体に、どうやれば生身の感覚を持ちこめるか。試行錯誤しています。その結果、錬金術的に意味が変わるようなことを起こせれば、白か黒か、つまらない二元論以外の何かができる。そこに人間が加わる意味もあるだろうと思っています」
(取材構成:氷川竜介)
なお、河森監督のインタビューの模様は、8月3日(土)「夏の無料放送11時間スペシャル」において、夜6:40より、超時空要塞マクロスの第1話先行放送と共にお届けします。
8/3(土)夜6:40 「超時空要塞マクロス」第1話先行無料放送
「超時空要塞マクロス」全36話
WOWOWプライムにて 8/12(月)〜16(金)夜7時から放送
8/12(月) 第1話〜第6話
8/13(火) 第7話〜第10話
8/14(水) 第11話〜第15話
8/15(木) 第16話〜第21話
8/16(金) 第22話〜第27話
9/8(日)午後3:30から 第28話〜第36話
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WOWOW渋谷ステーション 超時空要塞マクロス展
■実施期間:2013年8月13日(火)〜9月29日(日)
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■営業時間:平日11:00〜13:30 土日:11:00-19:00
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(超時空要塞マクロス (C)1982 ビックウエスト)
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