ams、車載用高精度インテリジェントバッテリセンサを 新しいリファレンスデザインに実装
[13/04/24]
提供元:DreamNews
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ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都品川区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、高精度なデータ収集フロントエンド「AS8515」をベースにし、完全な車載用インテリジェントバッテリセンサ(IBS)を実装したリファレンスデザインを発売しました。
amsの発表したIBS設計は、従来のAGM(鉛酸)バッテリだけでなく、最新の車両用リン酸鉄リチウム・バッテリのSOC(State of Charge = 充電率)やSOH(State Of Health = 劣化状態)のモニタに適しています。AS8515が提供するIBSの測定フロントエンドは、バッテリの電流と電圧およびボードの温度の情報を、正確かつリアルタイムで測定し、デジタル信号として出力します。測定データは富士通ARM Cortex-M3マイクロコントローラで処理され、どのタイプの12Vバッテリにも正確な測定値を提供します。
本リファレンスデザインは、完全に文書化され、開発キットの一部として入手可能で、すぐに製造現場で使用可能となります。また、このリファレンスデザインは、自動車メーカーのIBSシステムの既成テンプレートとして利用できます。他社の提供している固定アーキテクチャのシステム・イン・パッケージとは違い、amsのリファレンスデザインは、開発企業がマイクロコントローラを自由に選択することを可能にします。
amsのIBSリファレンスデザインが提供するソフトウェアは、クーロン集計メソッドおよび5A以上の負荷変動があった際に発生するバッテリの電気抵抗の測定値を使ってSOC予測を明示します。このソフトウェアは、ほかのARM Cortex-Mシリーズのデバイスを含め、開発者が選択したどのマイクロコントローラにも簡単に移植できます。
AS8515は、総合LINトランシーバを搭載し、またIBSセンサモジュールは車両システムのLINスレーブとして操作可能です。本リファレンスデザインには、LINコントローラおよびUSBコントローラを備えた、専用のLINマスターボードが含まれているため、開発者は、amsが提供するGUI(Windows PC用)経由でセンサモジュールを制御および設定することができます。
IBSモジュールでは、正確かつ繊細なアナログ回路の設計におけるamsの専門知識が集約されているため、高精度のバッテリ測定を可能にしています:電流測定の正確さはシグナル全範囲で標準値±0.5%、標準電圧測定の正確さは温度範囲-40〜+115で±0.1%以下。直線性は0.01%以下です。
富士通のMB9B520Kマイクロコントローラ内の効率的なARM Cortex-M3コアは、センサモジュール全体で通常動作時に8mA、スタンバイ中のモニタリングモードで87μAというすぐれた消費電力値の達成に大きく寄与しています。
ams、オートモーテイブ事業担当上級副社長兼ジェネラル・マネジャー、バーンド・ゲスナーのコメント:
「車両メーカーは、これまで他社製IBSシステムの固定アーキテクチャに束縛され、サプライヤのパッケージに統合された時代遅れなマイクロコントローラを使わざるを得ませんでした。amsのソリューションがすぐれている点は、センサデバイスをマイクロコントローラから切り離したことです。これにより、開発者は、実績のあるamsの測定フロントエンドを利用しながら、IBS設計のマイクロコントローラを継続的に更新できるようになります」
価格および出荷時期
車載用バッテリのすべてのタイプをサポートする車載用IBSリファレンスデザインキットは、現在オンラインで注文可能です。データ収集フロントエンド「AS8515」は量産しています。販売価格については、当社の販売代理店までお問い合わせください。
テクニカルサポート
amsの車載用IBSリファレンスデザインに関するより詳しい情報については、こちらのサイトをご覧ください。www.ams.com/data-acquisition-front-end/AS8515/reference-design
本件に関するお問い合わせ先
ams広報担当:鳥羽
Tel: 03-5269-1038
Email:ams@jspin.co.jp