【フロスト&サリバン】英EU 離脱:貿易拡大等の好機を活用し、企業は経済にプラスの影響を与えることも可能に
[16/06/28]
提供元:DreamNews
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英国の欧州連合(EU)離脱の決定を受けて、今後の世界的な経済やビジネスにもたらす影響が大きな注目を集めています。世界40以上の拠点を通じてグローバルのリサーチ・コンサルティングを行うフロスト&サリバンは、今回の英国のEU離脱がビジネスに及ぼす影響についての分析を既に開始し、企業や関係機関は英国のEU離脱がもたらすメリットを経済や社会にプラスになる形で活用し、ビジネス成長につなげて行くことが出来るとみています。
フロスト&サリバンの欧州地域代表兼シニアパートナーのサルワント・シンは次のように述べています。「英国のEU離脱に向けた今後の見通しについては、景気の後退や海外直接投資(FDI)の遅れを引き起こす可能性といった懸念事項も存在します。一方プラスの面では、英国がEU以外の地域との貿易を拡大する機会を得られると同時に、単一の貿易相手国との輸入に依存するリスクの軽減にもつながるでしょう。」
フロスト&サリバンのシニアパートナーであるゲリー・ジェフリーは、英国の金融業界に及ぼし得る影響について、次のように述べます。「地元の規制当局からの承認がなくても、EU圏内での事業展開が許可される現行のライセンスがもし今後失効となった場合、金融機関におけるリスクが発生することになるでしょう。」
製造業においては、英国内で事業展開する自動車メーカーが今後EUとの無関税貿易の恩恵を享受できなくなった場合に、最悪のシナリオとしては、メーカーが英国内の自動車工場を閉鎖させる可能性も挙げられます。英国のEU離脱に伴う今後の懸念によって、不安定な為替変動が中期的に継続する可能性もあります。一方、ポンド安が今後も継続した場合には、輸出が好転し、英国を拠点に持つ製造メーカーに対して恩恵がもたらされる可能性も考えられます。
くわえて、フロスト&サリバンのモビリティ部門シニアコンサルタントである森本尚は、自動車産業に今後与え得る影響について、次のように指摘します。「EU(28ヶ国)は、COP21(2015年)で採択されたパリ協定において、『1990年比で2030年までに温室効果ガス排出量を域内で少なくとも40%削減する』との目標を掲げています。英国のEU離脱によって、今後この目標の達成に向けた活動が、英国において経済と環境の両立に向けてどう見直されるのか、結果によっては自動車産業にも一定の影響を与えるでしょう。」
英国はEUの離脱条項(リスボン条約第50条)の発動後、2年をかけてEUとの脱退交渉を進めることになり、貿易関税や英国市民及びEU市民の出入国等に関する取り決め等を含めて、EUとの関係の再構築がなされることになります。
「英国がEU離脱に向けた移行期間に現在ある中で、引き続きEUの条約や法令に準拠することになっていますが、今後のEUの意志決定プロセスからは除外されることは留めておく必要があります。既存のEU規制は、英国の離脱交渉が終了するまでは有効となる見通しです。」とシンは述べます。
「依然として英国のEU離脱がもたらす影響は不確実である一方で、今回の離脱は、英国が強固な政策を実行し、EUや他の諸国との協議を成功に収めることで、新たな英国の幕開けとなることは、忘れてはならないことです。英国が今後どの様に成長していくかについて、成り行きを見守ることが必要となるでしょう」とシンは述べます。
▼「Brexit:企業はリスク低減に向けて何が出来るのか?」
You Tubeインタビュー:
・フロスト&サリバン 欧州地域代表兼シニアパートナー、サルワント・シン
・フロスト&サリバン シニアパートナー、ゲリー・ジェフリー
https://www.youtube.com/watch?v=0Db2tjnMZGs&feature=youtu.be
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フロスト&サリバンについて:
フロスト&サリバンは、独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供し、ビジネスの新たな成長機会の創出からイノベーションの実現までを支援する、リサーチとコンサルティング機能の両方を兼ね備えた企業のナレッジパートナーです。世界40拠点以上のグローバルネットワークを軸に、世界80カ国ならびに300に及ぶ主要な全てのマーケットを網羅することで、メガトレンドや海外新興市場の台頭、テクノロジーの進化などのグローバルな変化に対応し、企業がグローバルなステージでビジネスを成功させるための360度の視点に基づいた知見を提供しています。 http://www.frostjapan.com
本件に関するお問い合わせ先:
フロスト&サリバン ジャパン株式会社
広報担当:辻
〒107-6123 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル23階
電話:03-4550-2215/FAX:03-4550-2205/E-mail: anna.tsuji@frost.com
URL: http://www.frostjapan.com
▽フロスト&サリバン プレスリリース一覧:
http://www.frostjapan.com/pressrelease/
フロスト&サリバンの欧州地域代表兼シニアパートナーのサルワント・シンは次のように述べています。「英国のEU離脱に向けた今後の見通しについては、景気の後退や海外直接投資(FDI)の遅れを引き起こす可能性といった懸念事項も存在します。一方プラスの面では、英国がEU以外の地域との貿易を拡大する機会を得られると同時に、単一の貿易相手国との輸入に依存するリスクの軽減にもつながるでしょう。」
フロスト&サリバンのシニアパートナーであるゲリー・ジェフリーは、英国の金融業界に及ぼし得る影響について、次のように述べます。「地元の規制当局からの承認がなくても、EU圏内での事業展開が許可される現行のライセンスがもし今後失効となった場合、金融機関におけるリスクが発生することになるでしょう。」
製造業においては、英国内で事業展開する自動車メーカーが今後EUとの無関税貿易の恩恵を享受できなくなった場合に、最悪のシナリオとしては、メーカーが英国内の自動車工場を閉鎖させる可能性も挙げられます。英国のEU離脱に伴う今後の懸念によって、不安定な為替変動が中期的に継続する可能性もあります。一方、ポンド安が今後も継続した場合には、輸出が好転し、英国を拠点に持つ製造メーカーに対して恩恵がもたらされる可能性も考えられます。
くわえて、フロスト&サリバンのモビリティ部門シニアコンサルタントである森本尚は、自動車産業に今後与え得る影響について、次のように指摘します。「EU(28ヶ国)は、COP21(2015年)で採択されたパリ協定において、『1990年比で2030年までに温室効果ガス排出量を域内で少なくとも40%削減する』との目標を掲げています。英国のEU離脱によって、今後この目標の達成に向けた活動が、英国において経済と環境の両立に向けてどう見直されるのか、結果によっては自動車産業にも一定の影響を与えるでしょう。」
英国はEUの離脱条項(リスボン条約第50条)の発動後、2年をかけてEUとの脱退交渉を進めることになり、貿易関税や英国市民及びEU市民の出入国等に関する取り決め等を含めて、EUとの関係の再構築がなされることになります。
「英国がEU離脱に向けた移行期間に現在ある中で、引き続きEUの条約や法令に準拠することになっていますが、今後のEUの意志決定プロセスからは除外されることは留めておく必要があります。既存のEU規制は、英国の離脱交渉が終了するまでは有効となる見通しです。」とシンは述べます。
「依然として英国のEU離脱がもたらす影響は不確実である一方で、今回の離脱は、英国が強固な政策を実行し、EUや他の諸国との協議を成功に収めることで、新たな英国の幕開けとなることは、忘れてはならないことです。英国が今後どの様に成長していくかについて、成り行きを見守ることが必要となるでしょう」とシンは述べます。
▼「Brexit:企業はリスク低減に向けて何が出来るのか?」
You Tubeインタビュー:
・フロスト&サリバン 欧州地域代表兼シニアパートナー、サルワント・シン
・フロスト&サリバン シニアパートナー、ゲリー・ジェフリー
https://www.youtube.com/watch?v=0Db2tjnMZGs&feature=youtu.be
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