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英国のEU(欧州連合)離脱決定後、英国進出日系企業の近況ならびに人材採用動向

[2016年7月13日 ロンドン・東京]1975年に英国で創業し、世界10ヵ国で人材紹介事業を展開するJAC Recruitment Group(ジェイ エイ シー リクルートメント グループ)(CEO:田崎 ひろみ)は、この度、英国のEU離脱決定に伴う、英国進出日系企業の近況および人材採用動向についてとりまとめましたので、お知らせいたします。


■■一部製造業が採用見直しの検討に入る一方、金融、コンサルティング企業の人材ニーズが増加■■

<EU離脱決定後の英国進出日系企業近況>
・在英日本商工会議所が国民投票前に行った調査によると、回答した在英日系企業の94%はEU残留を希望しており、多くの日系企業にとって離脱は望ましくないという結果でした。
しかし、離脱が決定した今、政府が離脱に向けた準備を進めていく中で、経済の低迷を避けるための方策が多く審議されており、法人税を現在の20%から15%に引き下げる案なども含め、審議が継続中です。多くの日系企業は今後どのような方策が出されるか見守っている状況です。

・英国に拠点を置く日系製造業は、EU離脱によりヨーロッパ各国との非関税取引のメリットが薄れること、海外からの資材調達の際に為替の影響を受ける可能性を懸念し、移転を念頭に検討している企業もあります。一方、製品を持たないサービス系の企業は今の段階では離脱による影響は軽微と考えており、特に移転の検討はしていない模様です。

・英国に現地法人を構える日系企業にとって、英国はヨーロッパ圏内で数少ない英語圏であるため、言語が異なるヨーロッパ他国への移転は得策ではない理由により、多くの在英日系企業は英語圏でのビジネスを優先し、英国での事業を継続することが考えられます。

<在英日系企業の採用状況>
・現時点、日系企業の人材採用動向に大きな変更はない状態ですが、一部の製造業では日本本社から採用を控える指示を受け、一時的に採用活動を保留する企業が出ています。

・金融系の企業から為替変動の影響にともなう顧客対応要員やアシスタント職の依頼・問い合わせが増えていますが、これは期間限定の採用を目的としています。
また、会計監査法人や法律事務所、コンサルティング会社などから、EU離脱に関わる調査やそれに伴う人材補充の問い合わせが増えています。

<在英転職希望者の動向>
・英国で人材を採用する際、まずEU国籍を持つ人材が優先されてきました。英国のEU離脱により、EU国籍の人材を優先する必要がなくなった場合、非EU国籍保持者に対して就労ビザの発給条件が緩和されることが予想されています。今後、英国ではスキルが高い日本人や外国人に就労の門戸が広がる可能性があると、在英日本人の就業・転職希望者の間で期待されています。


■JAC Recruitment Group(ジェイ エイ シー リクルートメント グループ)について
1975年英国で創業。1987年にシンガポールに進出。1988年には日本に進出。以来、現在アジア10カ国を中心とするグループ26拠点で展開している人材紹介業グループです。現在、日本法人 株式会社ジェイエイシーリクルートメントは東証一部上場(2124)。英国とアジア8ヶ国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、中国・香港、韓国、ベトナム、インド)に展開する各社を統合するホールディング・カンパニーJAC Recruitment Asia Ltd.とは、主要出資者を共通とする兄弟会社の関係にあります。

日本:[URL] http://corp.jac-recruitment.jp (コーポレートサイト)
      http://www.jac-recruitment.jp (転職サイト)
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