業界最小3V動作 車載用低EMI昇圧型スイッチングレギュレータコントローラ「S-19990/9」シリーズを発売
[24/03/26]
提供元:@Press
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画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/389330/img_389330_1.png
ミネベアミツミグループのエイブリック株式会社(社長:田中 誠司、本社:東京都港区、以下:ABLIC)は本日より、車載用昇圧型スイッチングレギュレータコントローラ「S-19990/9シリーズ」の販売を開始しました。
昨今、自動車の電装化が進む中、多くのアプリケーションにECU(※1、Electronic Control Unit)やセンサが導入されています。多くのECUは12V補機バッテリを主電源として動作しますが、交通事故や衝突によって、車両が激しい衝撃を受け、万が一、電源が喪失した場合は停止してしまいます。電装化の進展に伴い、安全要求が高まる中、搭乗者の安全を確保するため、例えば、電動ドアラッチやe-Call内のECUは、バックアップ電源を搭載することで、事故後も一定時間継続して動作するように設計されています。
バックアップ電源は、一般的にキャパシタ/バッテリと昇圧回路で構成され、小型化、低コストを実現するために、低い電圧のキャパシタ/バッテリを使用する場合、この低い電圧から昇圧して12Vのバックアップ電源を生成できる昇圧回路が必要になります。
本日発売した新製品「S-19990/9シリーズ」は、36V動作の昇圧型スイッチングレギュレータコントローラで、動作電圧は業界最小(※2) の3Vから確保しているため、バックアップ電源の昇圧回路を構成するのに最適なICです。「S-19990/9シリーズ」は、発振周波数は400kHz、または2.2MHzのいずれかを選択することが可能です。
また、スペクトラム拡散発振回路(※3)を搭載し、昇圧回路が発する伝導ノイズおよび放射ノイズを低減させることができます。さらに、静止時消費電流は60μA typ.と低電流で動作しつつ、優れた応答特性を実現することができます。これらの特長により、バックアップキャパシタ/バッテリを低電圧化しつつ、小型、低コスト、低ノイズ、低暗電流、高速応答を実現し、高まる安全性への要求をサポートする製品です。
なお、「S-19999シリーズ」は、電圧帰還抵抗回路(※4)を内蔵し、スリープモードでは、電圧帰還抵抗回路の電流パスを遮断します。これにより電圧帰還抵抗回路が外付けタイプの「S-19990シリーズ」に対して、より暗電流を削減することができます。
「S-19990/9シリーズ」はPPAP(Production Part Approval Process: 生産部品承認プロセス)に対応しており、車載ICの品質規格AEC(*)-Q100 Grade1(*Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会)にも対応予定です。
【主な特長】
1. 業界最小(※2)電圧動作から起動可能
「S-19990/9シリーズ」は動作電圧を3Vから確保しているため、電圧の低いキャパシタ/バッテリからでも昇圧が可能です。また入力電圧36V、定格45Vの高耐圧製品のため、直接12V補機バッテリに接続することが可能です。
2. 低EMI、2.2MHz動作
「S-19990/9シリーズ」はスペクトラム拡散型発振回路(※3)を内蔵しており、昇圧回路が発する伝導ノイズおよび放射ノイズを低減します。これにより、低EMI(Electromagnetic Interference, 電磁波妨害)が求められるアプリケーションにも最適です。また、発振周波数は2.2MHzが選択可能で、周辺部品を含めた小型化を実現することが可能です。
3.静止時低消費電流
「S-19990シリーズ」の静止時消費電流は60μA typ.と小さく、暗電流の低減に貢献します。また「S-19999シリーズ」は電圧帰還抵抗回路(※4)を内蔵し、スリープモードでは電圧帰還抵抗回路の電流パスを遮断するため、暗電流をさらに削減することができます。
4. 業界最小(※5)のパッケージを採用
「S-19990/9シリーズ」は36V動作昇圧スイッチングレギュレータコントローラとして、業界最小パッケージサイズのHSNT-8(2030)を採用しました。HSNT-8(2030)は、リードが外に出ているアウターリードタイプの為、実装が容易な上、強度が高く、実装後の自動外観検査が可能です。 その他パッケージラインナップとしてガルウイングタイプのHTMSOP-8を用意しており、用途に合ったパッケージをお選びいただけます。
【主な仕様】
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/389330/img_389330_3.png
(※1) ECU:Electronic Control Unitの略。電子回路を用いてシステムを制御する装置(ユニット)の総称。主に自動車に搭載されるものを指す。現在では大半にマイクロコントローラ(マイコン)が搭載されている
(※2) 36V動作車載昇圧スイッチングレギュレータコントローラ スペクトラム拡散機能搭載品として 2024年3月 当社調べ
(※3) 発振周波数を変調させることで、特定の周波数(例えば2.2MHzとその高調波)に発生するノイズピークを抑える技術
(※4) 帰還抵抗回路とは、出力電圧を設定する抵抗回路
(※5) 36V動作車載昇圧スイッチングレギュレータコントローラとして。2024年3月 当社調べ
(※6) 詳細は、弊社販売窓口までお問い合わせください
【用途例】
・S-19990(昇圧構成):電動ドアラッチ、e-Call 、TCU、LED、各種ECU
・S-19990(フライバック構成):インバータ、OBC、48Vモータ(エアコンコンプレッサー)、各種ECU
・S-19999:クランキング対策、スタートストップシステム、各種ECU
【製品詳細】
https://www.ablic.com/jp/semicon/products/automotive/automotive-switching-regulator/s-19990-19999/
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/389330/img_389330_5.png
【Webサイト】
https://www.ablic.com/jp/semicon/
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/389330/img_389330_4.jpg
本製品は、環境貢献に優れた製品としてミネベアミツミグループの「グリーンプロダクツ」に認定された製品です。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.minebeamitsumi.com/news/newproducts/2021/1201086_16441.html
ミネベアミツミグループのエイブリック株式会社(社長:田中 誠司、本社:東京都港区、以下:ABLIC)は本日より、車載用昇圧型スイッチングレギュレータコントローラ「S-19990/9シリーズ」の販売を開始しました。
昨今、自動車の電装化が進む中、多くのアプリケーションにECU(※1、Electronic Control Unit)やセンサが導入されています。多くのECUは12V補機バッテリを主電源として動作しますが、交通事故や衝突によって、車両が激しい衝撃を受け、万が一、電源が喪失した場合は停止してしまいます。電装化の進展に伴い、安全要求が高まる中、搭乗者の安全を確保するため、例えば、電動ドアラッチやe-Call内のECUは、バックアップ電源を搭載することで、事故後も一定時間継続して動作するように設計されています。
バックアップ電源は、一般的にキャパシタ/バッテリと昇圧回路で構成され、小型化、低コストを実現するために、低い電圧のキャパシタ/バッテリを使用する場合、この低い電圧から昇圧して12Vのバックアップ電源を生成できる昇圧回路が必要になります。
本日発売した新製品「S-19990/9シリーズ」は、36V動作の昇圧型スイッチングレギュレータコントローラで、動作電圧は業界最小(※2) の3Vから確保しているため、バックアップ電源の昇圧回路を構成するのに最適なICです。「S-19990/9シリーズ」は、発振周波数は400kHz、または2.2MHzのいずれかを選択することが可能です。
また、スペクトラム拡散発振回路(※3)を搭載し、昇圧回路が発する伝導ノイズおよび放射ノイズを低減させることができます。さらに、静止時消費電流は60μA typ.と低電流で動作しつつ、優れた応答特性を実現することができます。これらの特長により、バックアップキャパシタ/バッテリを低電圧化しつつ、小型、低コスト、低ノイズ、低暗電流、高速応答を実現し、高まる安全性への要求をサポートする製品です。
なお、「S-19999シリーズ」は、電圧帰還抵抗回路(※4)を内蔵し、スリープモードでは、電圧帰還抵抗回路の電流パスを遮断します。これにより電圧帰還抵抗回路が外付けタイプの「S-19990シリーズ」に対して、より暗電流を削減することができます。
「S-19990/9シリーズ」はPPAP(Production Part Approval Process: 生産部品承認プロセス)に対応しており、車載ICの品質規格AEC(*)-Q100 Grade1(*Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会)にも対応予定です。
【主な特長】
1. 業界最小(※2)電圧動作から起動可能
「S-19990/9シリーズ」は動作電圧を3Vから確保しているため、電圧の低いキャパシタ/バッテリからでも昇圧が可能です。また入力電圧36V、定格45Vの高耐圧製品のため、直接12V補機バッテリに接続することが可能です。
2. 低EMI、2.2MHz動作
「S-19990/9シリーズ」はスペクトラム拡散型発振回路(※3)を内蔵しており、昇圧回路が発する伝導ノイズおよび放射ノイズを低減します。これにより、低EMI(Electromagnetic Interference, 電磁波妨害)が求められるアプリケーションにも最適です。また、発振周波数は2.2MHzが選択可能で、周辺部品を含めた小型化を実現することが可能です。
3.静止時低消費電流
「S-19990シリーズ」の静止時消費電流は60μA typ.と小さく、暗電流の低減に貢献します。また「S-19999シリーズ」は電圧帰還抵抗回路(※4)を内蔵し、スリープモードでは電圧帰還抵抗回路の電流パスを遮断するため、暗電流をさらに削減することができます。
4. 業界最小(※5)のパッケージを採用
「S-19990/9シリーズ」は36V動作昇圧スイッチングレギュレータコントローラとして、業界最小パッケージサイズのHSNT-8(2030)を採用しました。HSNT-8(2030)は、リードが外に出ているアウターリードタイプの為、実装が容易な上、強度が高く、実装後の自動外観検査が可能です。 その他パッケージラインナップとしてガルウイングタイプのHTMSOP-8を用意しており、用途に合ったパッケージをお選びいただけます。
【主な仕様】
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/389330/img_389330_3.png
(※1) ECU:Electronic Control Unitの略。電子回路を用いてシステムを制御する装置(ユニット)の総称。主に自動車に搭載されるものを指す。現在では大半にマイクロコントローラ(マイコン)が搭載されている
(※2) 36V動作車載昇圧スイッチングレギュレータコントローラ スペクトラム拡散機能搭載品として 2024年3月 当社調べ
(※3) 発振周波数を変調させることで、特定の周波数(例えば2.2MHzとその高調波)に発生するノイズピークを抑える技術
(※4) 帰還抵抗回路とは、出力電圧を設定する抵抗回路
(※5) 36V動作車載昇圧スイッチングレギュレータコントローラとして。2024年3月 当社調べ
(※6) 詳細は、弊社販売窓口までお問い合わせください
【用途例】
・S-19990(昇圧構成):電動ドアラッチ、e-Call 、TCU、LED、各種ECU
・S-19990(フライバック構成):インバータ、OBC、48Vモータ(エアコンコンプレッサー)、各種ECU
・S-19999:クランキング対策、スタートストップシステム、各種ECU
【製品詳細】
https://www.ablic.com/jp/semicon/products/automotive/automotive-switching-regulator/s-19990-19999/
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/389330/img_389330_5.png
【Webサイト】
https://www.ablic.com/jp/semicon/
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/389330/img_389330_4.jpg
本製品は、環境貢献に優れた製品としてミネベアミツミグループの「グリーンプロダクツ」に認定された製品です。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.minebeamitsumi.com/news/newproducts/2021/1201086_16441.html