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マザーズ指数は反落、循環物色の流れで中小型株の鈍さ目立つ、値上がり率トップはAppBank

マザーズ市況
 本日のマザーズ指数は、循環物色で出遅れ大型株が買われる昨日の流れが続くなか、これまで相対的に好調だった中小型株の上値の重さが目立ち、反落した。前日の米株式市場では、全米で経済活動の再開に伴い景気回復への楽観的な見方が広がったことに加え、JPモルガン(JPM)のダイモンCEOが比較的速やかな回復の可能性に言及したことなどがマインドを高め、NYダウなどは大幅高となった。ただ、これまでに好調だったナスダックは前日と同様、相対的に小幅な上昇率に留まった。こうした流れをそのまま受ける形で、本日の東京市場でも、昨日とほぼ同じ流れを引き継ぎ、銀行や輸送用機器、鉄鋼といったこれまでの上昇局面で出遅れていたバリュー株が大きく買われる一方、堅調だった反動などのハイテク株や新興市場の中小型株は上値が重い展開となった。直近のマザーズ指数は年初来高値を更新し続ける急騰が続いていたため、本日は利益確定売りに押される銘柄が多かった。こうした背景から、マザーズ指数は大引けにかけて下げ幅を縮小するも、結局反落となった。なお、売買代金は概算で2085.28億円。騰落数は、値上がり104銘柄、値下がり209銘柄、変わらず8銘柄となった。
 個別では、アプリツール「SWAMP」運営の3bitterを完全子会社化すると発表したAppBank<6177>や、日本マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で自社が独自開発した自然言語処理AI(人工知能)エンジン「KIBIT(キビット)」の製品販売・提供を開始すると発表したFRONTEO<2158>がストップ高となった。また、上値追いの流れが続いたアディッシュ<7093>は15%高と8日続伸、値軽さから買い進まれたサマンサJP<7829>は10%高とそれぞれ上伸した。その他では、JMDC<4483>、すららネット<3998>、Welby<4438>、リネットジャパン<3556>、AI CROSS<4476>などが上昇率ランキング上位に入った。一方、利益確定売りの動きが優勢となったアーキテクツSJ<6085>、ベガコーポレーション<3542>、アルー<7043>、メディネット<2370>などが大きく下落した。その他では、シャノン<3976>、メディカルネット<3645>、NexTone<7094>、INCLUSIVE<7078>などが値下がり率上位に並んだ。


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