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リバランス中心、利食い銘柄への押し目拾いを意識

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に反発。10.19円高の19486.75円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。19日の米国市場が高安まちまちとなるなか、週末要因もあって、全体としては利益確定の流れが優勢の展開に。任天堂<7974>、ファナック<6954>、ディーエヌエー<2432>など足元で強い動きをみせていた銘柄が一服となっていることも、利食いに向かわせているようである。
 一方、相対的に出遅れているセクターや銘柄へのリバランスとみられる動きから、売り込みづらい需給状況でもある。トヨタ自<7203>、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>が日経平均を下支え。また、大幅増額修正を発表したヤフー<4689>やM&Aを発表している楽天<4755>、ミクシィ<2121>などが強い値動きをみせており、物色意欲は旺盛である。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がりが拮抗。規模別指数では小型株指数のみがプラスだった。セクターでは、海運、電力ガス、サービス、小売、倉庫運輸、ガラス土石、情報通信が堅調。一方で、その他製品、鉄鋼、その他金融、非鉄金属、鉱業、石油石炭が冴えない。

 日経平均は前日終値を挟んでのこう着が続いている。日中値幅は70円程度であり、全体としてはトレンドが出難いとみられる。こう着の中では値動きが比較的軽い中小型株にシフトしやすく、ミクシィ<2121>辺りに短期の値幅取り狙いの資金が集中しているように映る。また、ディーエヌエー<2432>はあっさり寄り付いたことで、ややハシゴを外された感はあるが、任天堂<7974>との資本提携による構造改革への期待感は大きく、押し目買いスタンスで望みたいところか。
 その他、利食い優勢の銘柄についても、週末要因や日経平均の19500円回復でいったんポジションを圧縮する流れとみられる。強いトレンドは継続している銘柄は多く、本日はリバランスが中心ながらも、中長期スタンスとなれば、利食いに押されている銘柄等への押し目拾いが有効と考えられる。(村瀬智一)

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