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日経平均は小幅続伸、ファーストリテが重しも底堅さが意識される

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に続伸。24.61円高の16880.98円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。14日の米国市場では、複数の大手行決算が予想を上回る好調な内容となったほか、堅調な9月小売売上高や生産者物価指数が好感され買いが先行。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の16875円となるなか、小幅ながら続伸で始まった。その後上げ幅広げており、一時16954.44円まで上げ幅を拡大させている。

 しかし、円相場がやや円高に振れて推移しているほか、節目の17000円接近では戻り待ちの売り圧力も意識されるなか、次第に利益確定の動きが強まっている。また、先週、日経平均をけん引していたファーストリテ<9983>のほか、KDDI<9433>が弱い値動きをみせており、重しとなっている。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1000を超えており、辛うじて過半数を占めている。セクターでは不動産、鉱業、非鉄金属、証券、鉄鋼が上昇。半面、電力ガス、水産農林、サービス、石油石炭、情報通信、医薬品が冴えない。

 日経平均は一時下げに転じる局面もみられたが、5日線を挟んでの攻防をみせている。ボリンジャーバンドでは+1σを挟んでの推移。一目均衡表では転換線レベルでの攻防であり、想定内の値動きといったところであろう。17000円接近で伸びの鈍さが意識されそうだが、こちらも米決算が本格化するなかでは、想定内の上値の重さといったところである。一方で、5日線レベルでの底堅さが意識されている。ファーストリテ<9983>が重しとなっているが、先週末に大幅に上昇していたことからみれば小幅な調整である。

 ただ、円相場が1ドル104円15銭辺りで推移している。103円台をつけてくるようだと、売り仕掛け的な動きに向かわせる可能性もあるため、為替動向を睨みながらの展開になりそうだ。スタンスは押し目拾いとなる。
(村瀬智一)


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