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中国経済の減速懸念が和らぎ一時17000円回復

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。23.55円高の16987.16円(出来高概算7億1000万株)で前場の取引を終えた。中国の経済指標発表を前に、ボックスレンジ上限となる17000円を目前に、こう着感の強い相場展開となった。そんななか、注目されていた中国7-9月GDPは前年同期比6.7%増となった。1-3月期から2期続けて横ばいだったが、市場予想と一致したことにより、中国経済の減速懸念が後退する格好となり、日経平均はその後一時17008.98円と、6営業日ぶりに節目の17000円を回復する場面もみられた。

 セクターでは水産農林、その他金融、小売、精密機器、情報通信、証券、繊維、建設が上昇。半面、鉱業、保険、輸送用機器、海運、ゴム製品、非鉄金属が冴えない。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は大型株指数のみがマイナスで推移している。

 日経平均は6営業日ぶりに節目の17000円を捉えてきているが、心理的な上値抵抗意識もあり、レンジ上限での攻防が意識されやすい。米国では決算が本格化するなか、インテルは10-12月見通しが慎重だったとして時間外で下落に転じている。これが重しとなるほか、米大統領選の候補者による第3回テレビ討論会も予定されており、ドル円相場に影響を与える可能性もあるため、方向感を掴みづらくさせよう。

 とはいえ、足元では需給状況は良好であり、押し目買い意欲は根強いと考えられる。
上値は17000円がカベとなる可能性があると考えられるが、ショートポジションは避けたいところである。
(村瀬智一)


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