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中小型株へはボトム意識の買いが入りやすい

オープニングコメント
 29日の東京市場は、海外株安の流れを受けて売り優勢の展開になろう。米国市場ではNYダウが300ドルを超える下げとなり、一時16000ドルを割り込んだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円安の17360円。大阪225先物はナイトセッションで17310円まで下げており、これにさや寄せする格好から日経平均は直近安値を下回ってくる可能性が高い。

 直近1ヶ月間のもち合いレンジを下回ってくることから嫌気売りの流れが強まりやすい。期末要因から積極的な売買が手控えられるなか、指値状況の薄いところを大きく振らされやすい需給状況である。ただし、17000円前半までの下げにより、ボトム形成が意識されてくる可能性もある。下へのバイアスが強まる局面においては、セリングクライマックスを意識したスタンスにもなろう。

 また、米国市場の大幅な下げについては、年内利上げ観測を背景とした売りではなく、8月の中国の工業企業利益が予想以上に下落したことによる素材関連の下落。また、次期大統領選挙活動に入っているヒラリー・クリントンによる「薬価の問題に取り組む」との姿勢を嫌気した、薬品株などの弱い値動きが要因である。

 その為、日経平均は大幅に続落となろうが、強い動きをみせてくる銘柄もありそうだ。昨日の日経平均は大幅下落となるなかで、東証2部、マザーズ指数、ジャスダック平均はプラスだった。マイナンバーなど政策に絡んだ銘柄等への物色も根強いと考えられるほか、10月1日からは中国が国慶節で大型連休に入ることから、インバウンド関連への物色も再燃しよう。

<AK>

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