NYの視点:米国経済、Q1低成長がQ2に食い込む兆候
[14/05/28]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 経済総合
悪天候の影響で米国1-3月期の経済は低迷した。米国商務省が発表する1-3月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率0.5%減へ速報値の0.1%増からマイナス成長に下方修正されると予想されている。マイナス成長は、11年以降3年ぶりとなる。米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーを始め多くのエコノミストは天候の回復とともに4-6月期の成長が大幅に改善すると期待している。しかし、1-3月期に見られた低成長が4-6月期まで食い込む兆候が見られる。
米商務省が発表した米国4月の耐久財受注は前月比0.8%増とマイナス予想に反し、3カ月連続のプラスとなった。ウクライナ情勢の緊張などを受けて、万が一の戦争勃発に備えてか国防の大幅な増加が全体指数を押し上げた。国防は前月比13.1%増と、12年12月以来で最大の伸びを記録。変動の激しい輸送用機器を除くと前月比0.1%増と、横ばい予想を上回ったものの小幅な伸びにとどまっている。また、経済活動の中核となる機械受注は2.9%減で、13年2月来で最大の下落率となった。
企業の設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本材(コア資本材)受注は1.2%減と市場予想の0.3%減を下回り1月以来で最低。昨年11月以来で最大の4.7%増に上方修正された3月分からは急激に鈍化した。国内総生産(GDP)の算出に使用されるコア資本材の出荷は0.4%減と、3月の2.1%増からマイナスに落ち込んだ。ゴールドマンサックスのエコノミストは14年度下半期の成長見通しを3.50%増から3.25%増へ引き下げた。
<KO>









SEO関連




