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FOMCアク抜けなら、次は日銀会合への思惑に【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

29日の日経平均は大幅反発となり、224.00円高の15553.91円(出来高概算21億8000万株)で取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちから、全体としてはこう着感の強い相場展開が見込まれていたが、先物主導によるインデックス買いの影響とはいえ、予想以上の強さであった。FOMCでは量的緩和政策(QE3)終了が見込まれている。緩和策が終了しても、早期利上げ観測は相当後退しているとみられ、QE3終了を前にしたこれまでのミューチュアルファンドなどの売りが通過することで、アク抜けが期待されよう。

また、米国市場がアク抜けから強い値動きをみせてくるようだと、今度は31日に開かれる日本銀行の政策委員会・金融政策決定会合への期待感が高まることになる。現状維持とみられているが、欧州景気に対する不透明感のほか、米国のエボラ出血熱による経済への影響、さらに安倍政権閣僚の辞任による政権運営への警戒感などを背景に、追加緩和をめぐる市場の憶測が再燃する可能性がある。そのため、先物主導で一段のリバウンドが意識されそうである。

一方、日経平均はテクニカル面で一目均衡表の雲下限まで戻してきており、強弱感が対立しやすいところ。決算発表も週末には第1弾のピークを迎えるため、積極的には動けない面もある。こう着感を強めてくるようだと、利食いの対象となっていた新興市場の中小型株が改めて注目されることになりそうだ。



<KO>

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