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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株に見直しの動きが広がる

注目トピックス 市況・概況

20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・リバランス中心、利食い銘柄への押し目拾いを意識
・ドル・円は120円74銭付近、米国10年債利回りの上昇で底堅く推移
・マザーズ指数が2%超の上昇、中小型株に見直しの動きが広がる

■リバランス中心、利食い銘柄への押し目拾いを意識

日経平均は小幅に反発。10.19円高の19486.75円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。19日の米国市場が高安まちまちとなるなか、週末要因もあって、全体としては利益確定の流れが優勢の展開に。任天堂<7974>、ファナック<6954>、ディーエヌエー<2432>など足元で強い動きをみせていた銘柄が一服となっていることも、利食いに向かわせているようである。

一方、相対的に出遅れているセクターや銘柄へのリバランスとみられる動きから、売り込みづらい需給状況でもある。トヨタ自<7203>、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>が日経平均を下支え。また、大幅増額修正を発表したヤフー<4689>やM&Aを発表している楽天<4755>、ミクシィ<2121>などが強い値動きをみせており、物色意欲は旺盛である。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がりが拮抗。規模別指数では小型株指数のみがプラスだった。セクターでは、海運、電力ガス、サービス、小売、倉庫運輸、ガラス土石、情報通信が堅調。一方で、その他製品、鉄鋼、その他金融、非鉄金属、鉱業、石油石炭が冴えない。

日経平均は前日終値を挟んでのこう着が続いている。日中値幅は70円程度であり、全体としてはトレンドが出難いとみられる。こう着の中では値動きが比較的軽い中小型株にシフトしやすく、ミクシィ<2121>辺りに短期の値幅取り狙いの資金が集中しているように映る。また、ディーエヌエー<2432>はあっさり寄り付いたことで、ややハシゴを外された感はあるが、任天堂<7974>との資本提携による構造改革への期待感は大きく、押し目買いスタンスで望みたいところか。

その他、利食い優勢の銘柄についても、週末要因や日経平均の19500円回復でいったんポジションを圧縮する流れとみられる。強いトレンドは継続している銘柄は多く、本日はリバランスが中心ながらも、中長期スタンスとなれば、利食いに押されている銘柄等への押し目拾いが有効と考えられる。

■ドル・円は120円74銭付近、米国10年債利回りの上昇で底堅く推移

ドル・円は120円74銭付近で推移。ドル・円は、米国10年債利回りが上昇していることで底堅く推移しているものの、東京株式市場が上げ渋る展開となっていることで上値は限定的。ユーロ・ドルは、1.0653ドルから1.0695ドルで推移。ギリシャ債務問題への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、128円73銭から128円89銭で推移。

12時17分時点のドル・円は120円74銭、ユーロ・円は129円03銭、ポンド・円は178円36銭、豪ドル・円は92円68銭で推移している。

■後場のチェック銘柄

・先高感の根強さから売り一巡後の日経平均はプラス転換
・ソフトバンク<9984>やファーストリテ<9983>の上昇が指数を牽引
・マザーズ指数が2%超の上昇、中小型株に見直しの動きが広がる

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:35 黒田日銀総裁が講演(日本外国特派員協会)

<海外>

16:00 独・2月生産者物価指数(前年比予想:-2.0%、1月:-2.2%)



<KO>

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