あすはファナック、東エレクの動向に注目【クロージング】
[15/04/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
27日の日経平均は続落。36.72円安の19983.32円(出来高概算18億7000万株)で取引を終えた。24日のNY市場の上昇やシカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の20070円だったこともあり、先週末の3桁の下げに対する反動から買いが先行した。しかし、寄り付き直後につけた20069.24円を高値に、買い一巡後は利益確定の流れから、2万円を挟んでのこう着が続いた。3営業日ぶりに節目の2万円を割り込んだものの、下値の堅さも意識されていた。
ファーストリテ<9983>が終日冴えない展開となり、日経平均の重石になっている。また、原油相場の下落を背景とした資源関連のほか、円安一服による輸送用機器などの一角に利益確定の動きがみられていた。とは言え、東証1部の騰落銘柄は値上がり数が上回ったほか、規模別指数では大型株指数のみが小幅に下げているが、中型、小型株指数はプラス圏での推移だった。
一方でファナック<6954>が終日堅調な展開となり、日経平均を下支えしていた。また、決算発表が本格化するなか、決算発表のほか観測報道などを手掛かりとした個別物色も活発だった。テックファーム<3625>、ワイヤレスG<9419>、テクノスジャパ<3666>、A&T<6722>、クボテック<7709>などが個別に物色されているなど、個人主体による物色意欲の強さが窺える。
明日は祝日を前に方向感の出難い相場展開になりそうであり、決算等を手掛かりにした物色になるだろう。なお、注目のファナックは、15年3月期から配当性向を従来の2倍の60%に引き上げると発表。また、総還元性向で、今後5年間の平均で最大80%の範囲内で自社株買いを行うと伝えられている。
その他、東エレク<8035>は米アプライドマテリアルズとの経営統合契約を解約すると発表。三角株式交換も取りやめると伝えられている。一方で、1200億円上限、発行済みの8.59%に当たる自社株取得枠設定を発表している。明日のファナック、東京エレクの動向が注目されよう。
<FA>










SEO関連




