円安・株高トレンド継続、調整局面では押し目拾い【クロージング】
[15/05/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の日経平均は9営業日続伸。35.10円高の20472.58円(出来高概算25億5000万株)で取引を終えた。海外株安の流れを受けて利益確定の売りが先行したが、寄り付き直後につけた20363.21円を安値に、前日終値を挟んでの底堅い値動きが続いた。円相場は約7年10ヶ月ぶりに1ドル123円台に乗せる中、輸出関連に対する業績上振れ期待なども高まっている。自動車や値がさハイテク株などがけん引する格好となり、日経平均は一時20500円台を回復し、連日で15年ぶりの高値水準を更新している。
利食い売りと出遅れ銘柄への見直しといった循環が続いており、東証1部の騰落銘柄は値上がり数が若干上回っている状況。規模別指数では大型、小型株指数がプラスであり、中型株指数はマイナスだった。利益確定を進めながら出遅れ銘柄やセクターへの見直しなどが続いており、需給状況は良好であろう。
円相場は麻生財務・金融相の発言を受けてやや円安基調が抑えられる局面もみられたが、急ピッチの値動きに対する当然の発言であり、地合いが変わることはなさそうだ。また、毎年夏にワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムに、今年はイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が参加しないことが明らかになったと報じられていた。利上げ開始のタイミングとも取れるため、9月のFOMCでの利上げ再開といったところであろう。
更に、今秋には郵政上場が控えており、需給変動が起きやすい時期でもある。このタイミングで日銀による追加緩和政策への思惑が高まりやすく、円安トレンドは継続。日経平均は過熱感が警戒されてきそうだが、足元の調整では押し目拾いのスタンスを継続させたいところである。
<AK>










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