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前場に注目すべき3つのポイント〜半導体関連へ再編期待の流れが波及

注目トピックス 市況・概況

28日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:半導体関連へ再編期待の流れが波及
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し
■前場の注目材料:日経平均の2000年のITバブル高値が射程に


■半導体関連へ再編期待の流れが波及

28日の東京市場は堅調な展開が続こう。27日の米国市場では、米通信系半導体ブロードコムの買収観測報道を受けて、半導体関連主導での強い相場展開となった。ナスダックは最高値を更新しているほか、半導体SOX指数の構成銘柄は全面高に。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の20635円となっており、日経平均はこれにさや寄せする格好から、連日で15年ぶりの高値水準を更新してこよう。また、円相場は米利上げ観測を意識した流れから、一時1ドル124円台に乗せていることも材料視されそうだ。

昨日は利食い売りと出遅れ銘柄への見直しといった循環が続いており、東証1部の騰落銘柄は値上がり数が若干上回っている状況。規模別指数では大型、小型株指数がプラスであり、中型株指数はマイナスだった。利益確定を進めながら出遅れ銘柄やセクターへの見直しなどが続いており、需給状況は良好であるとみられる。

米ブロードコムは20%を超える上昇をみせており、半導体関連への再編期待の流れが波及することになろう。円安の流れからもハイテク株に資金が向かいやすいとみられる。連日の上昇で過熱警戒感なども強まりやすいだろうが、明日には多くの投信設定なども控えており、需給が下支えすることになりそうだ。日経平均の2000年のITバブル高値が射程に入ってきている。

■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り990万株、買い910万株、差し引き80万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

5月21日(木):140万株の買い越し
5月22日(金):70万株の売り越し
5月25日(月):120万株の買い越し
5月26日(火):70万株の買い越し
5月27日(水):840万株の買い越し

■前場の注目材料

・割安、出遅れ物色が強まる
・半導体関連への再編期待、円安からハイテク株に資金が向かいやすい
・日経平均の2000年のITバブル高値が射程に

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 前週分対外対内証券売買

<海外>

・10:30 豪・1-3月期民間設備投資(前期比予想:-2.2%、10-12月期:-2.2%)



<SY>

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