前場に注目すべき3つのポイント〜ファナック下落分をファーストリテで吸収か
[15/07/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ファナック下落分をファーストリテで吸収か
■外資系証券の注文動向:差し引き300万株の売り越し
■前場の注目材料:ファナック、ADRで8%超下落、通期下方修正
■ファナック下落分をファーストリテで吸収か
29日の東京市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。28日の米国市場では、7月消費者信頼感指数が予想外の低下となったことで利上げ観測が後退し、NYダウ、ナスダックともに上昇。欧州市場の上昇や原油高なども材料視されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の20345円だった。
一方で、注目されていたファナック<6954>は、通期計画の下方修正を発表しており、ADR(米国預託証券)で8%超の下落となっている。その他、東エレク<8035>も増益予想から一転減益に修正しており、これらが日経平均の重石となる可能性がある。
また、ファナックの決算等を受けて、改めて中国の景気鈍化への警戒感が高まる可能性がある。明日の連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を見極めたいとの思惑なども手控え要因につながるだろう。
一方で、昨日は中小型株の一角に動意がみられるなど、個人主体による物色意欲は根強い。好業績銘柄等をピンポイントで物色する動きも意識される。また、TPP協議に関連する報道などもあり、関連業種への物色が意識されることになろう。
なお、ファナックの下落は想定されていた面もあると考えられ、ファーストリテ<9983>や内需系などへの物色から日経平均の底堅さが意識されるようだと、リバウンド機運が高まる可能性はありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き300万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1580万株、買い1280万株、差し引き300万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
7月22日(水):510万株の買い越し
7月23日(木):220万株の買い越し
7月24日(金):110万株の売り越し
7月27日(月):220万株の買い越し
7月28日(火):160万株の売り越し
■前場の注目材料
・日米TPP協議、コメや乳製品を除く農産品の関税引き下げや撤廃固まる
・SOX指数は上昇、インテル、マイクロンテクノロジーなど全般堅調
・ファナック、ADRで8%超下落、通期下方修正
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 6月商業動態統計
<海外>
・特になし
<SY>









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