欧米為替見通し:ポンドは上値が重い、首相支持率低下で根強いEU離脱懸念
[16/04/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
今日の欧米外為市場では、ポンド・ドルの値動きが注目されそうだ。「パナマ文書」で亡父の投資ファンドで利益を得ていた問題でキャメロン英首相の支持利率は低下。英国の欧州連合(EU)離脱を支持する勢力が巻き返すとの懸念が強まっており、ポンド買いは目先手控えられる展開を予想する。
英国のEU離脱に関する国民投票の実施が2月20日に決定後、離脱の可能性が意識され、ポンド・ドルは2月29日には一時1.3836ドルまで下げた。その後はほぼ1.4000-1.4500ドルのレンジ内で推移していたが、4月25日には1.4520ドルまで上昇し2月下旬以降の最高値を更新。相関性の高い北海ブレント原油が2月下旬から2カ月間で約30%上昇したことを受け、ポンドは底堅い値動きとなっている。
一方、最大の注目材料である6月23日のEU離脱の是非を問う国民投票まで2カ月を切った。直近の世論調査で残留支持が離脱支持に10ポイント差をつけて上回ったことや、オバマ米大統領が離脱した場合の影響に言及したこともポンド買い要因だろう。ただ、亡父の投資ファンドから権益を得ていたことが「パナマ文書」で明らかにされたキャメロン首相の支持率は低下。これに乗じて、与党・保守党内では半数近くを占める離脱支持派が攻勢をかける見通しと現地メディアには報じられている。こうした政治リスクから引き続き積極的なポンド買いは手控えられそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・3月耐久財受注(前月比予想:+1.9%、2月:-3.0%)
・22:00 米・2月S&Pケース・シラー住宅価格指数(前年比予想:+5.50%、1月:+5.75%)
・22:45 米・4月サービス業PMI速報値(予想:52.0、3月:51.3)
・23:00 米・4月消費者信頼感指数(予想:95.9、3月:96.2)
・23:00 米・4月リッチモンド連銀製造業指数(予想:12、3月:22))
・02:00 米財務省5年債入札(340億ドル)
・米・連邦公開市場委員会(FOMC)(27日まで)
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