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前場に注目すべき3つのポイント〜戻りの鈍さから次第に個人主体による中小型株にシフトか

注目トピックス 市況・概況




29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:戻りの鈍さから次第に個人主体による中小型株にシフトか
■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の売り越し
■前場の注目材料:シンクロ・フードがマザーズに新規上場




■戻りの鈍さから次第に個人主体による中小型株にシフトか


29日の日本株市場は買い先行の展開となろう。28日の欧米市場は上昇。注目されていた石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合では、原油生産量を制限することで合意した。実質の減産合意となったことが好感され、NYダウは続伸で25日線を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円高の16540円だった。円相場は1ドル100円75銭辺りと、前日からは若干円安に振れていることもあり、この流れを受けて上昇が見込まれる。

一方で、ドイツ銀行の問題など金融不安がくすぶるなか、金融セクターの戻りの鈍さが目立っており、相場全体のリバウンド基調は強まらないだろう。為替の動向についても、本日も米国ではFRB高官による講演が多く予定されており、講演内容を見極めたいとするムードも強そうだ。また、9月末要因から機関投資家は積極的には動けないため、海外勢の需給要因や先物市場の動向に振らされやすい。先物市場での短期筋の仕掛け的な売買にも注意する必要がありそうだ。

そのため、買い一巡後はインデックスに絡んだ主力銘柄から、次第に個人主体による中小型株にシフトしやすいと考えられる。来月からのイベントを手掛かりとしたテーマ株物色なども意識されやすいだろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り950万株、買い800万株、差し引き150万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


9月21日(水):170万株の売り越し
9月23日(金):10万株の買い越し
9月26日(月):820万株の売り越し
9月27日(火):740万株の売り越し
9月28日(水):110万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18339.24、+110.94)
・NY原油は上昇、OPEC減産合意(47.05、+2.38)
・ブロックチェーン、為替決済で採用の動き
・中国、同性愛者のHIV感染急増
・国際通貨基金(IMF)、金融不安定化を警戒
・民間給与、3年連続増
・東芝<6502>、東北電力<9506>、岩谷産業<8088>が投資する世界最大級水素工場、20年メドに稼動
・東芝、日立<6501>、三菱重工<7011>、17年春にも原発燃料事業を統合へ最終調整

・シンクロ・フード<3963>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・09:00 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(銀行経営と経済)




<WA>

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