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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米インフレ鈍化もトランプ関税を注視

注目トピックス 市況・概況
*17:53JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米インフレ鈍化もトランプ関税を注視
28日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今晩の米インフレ指標が鈍化すれば、追加利下げ観測でドル売り先行の見通し。ただ、米トランプ政権の関係国に対する関税引き上げ方針の影響が見込まれドル買い地合いは続く。

トランプ政権はカナダやメキシコをはじめ貿易相手国に対する関税引き上げの方針を強め、前日は世界経済や国内インフレへの影響が懸念された。この日の新規失業保険申請件数は予想外に弱く米金利高は抑制されたが、ドル全面高の展開となった。ユーロ・ドルは1.04ドル付近に軟化、ドル・円は150円台に浮上している。本日アジア市場で米長期金利の低下と日経平均株価の大幅安で、ドル・円は149円付近まで落ち込んだ。

この後の海外市場は引き続きトランプ政権の政策方針を見極める展開。今晩のコアPCE価格指数は前回から鈍化すれば連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測が高まり、ドル買いを弱める要因となりそうだ。一方、日銀の早期追加利上げ観測で円買い圧力が続くとみられ、ドル・円は軟化する場面もあろう。ただ、関税引き上げを背景にユーロやカナダドル、メキシコペソ、人民元などの売りは継続し、ドル選好地合いは続くとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 加・10-12月期国内総生産(予想:前期比年率+1.7%、7-9月:+1.0%)
・22:30 米・1月個人所得(予想:前月比+0.4%、12月:+0.4%)
・22:30 米・1月個人消費支出(予想:前月比+0.2%、12月:+0.7%)
・22:30 米・1月PCEコア価格指数(予想:前年比+2.6%、12月:+2.8%)
・23:45 米・2月MNIシカゴPMI(予想:40.8、1月:39.5)




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