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アイ・エス・ビー Research Memo(8):新事業の売上高は、2015年12月期にかけて大きく成長すると期待

注目トピックス 日本株

■中期経営計画と成長性

(3)その他の新事業

同社<9702>が中期成長を担う成長製品として期待を寄せるものには、前述のWi-SUN通信技術以外にも、医療機器における画像ライブラリソフト「L-Share」や、訪問看護向け業務管理システム「caretive(ケアティブ)」、運送事業者向けの運行管理・配車システムなどがある。これらの多くは、同社がデータセンターを有する強みを生かしてクラウドサービスで提供されている。

同社がこうした独自サービスを開発できた背景には、長年の受託開発を通じて蓄積してきた、様々な業界についての知見がある。一口に市場ニーズと言っても、業界あるいは職種により千差万別であるため、ニーズをきっちりと抑えたソフトの開発には、ソフトウェア技術に加えて業界への知識が不可欠だ。同社は、それらを両方有しており、ニアショア(ローカル)展開(東北、北海道、沖縄)に加え、海外展開(ベトナム)によってコスト競争力も備えている。同社は歴史的に、大手企業と二人三脚で歩むことで技術や知見、ノウハウといったものの蓄積を可能にしてきた。同社の新事業は、そうした積み重ねを活用したもので製品・サービスとしての魅力度は大きい。

これまでのところは、新事業の売上高について、同社は2015年12月期にかけて大きく成長すると期待している。2013年12月期実績は229百万円だった。2014年3月期は前期比2.9倍の672百万円、中期計画最終年となる2015年には同92%増の1,290百万円を計画している。内容的には、「L-Share」や「caretive」などのクラウドサービスが拡大することに加え、Wi-SUNの事業化による収益貢献も一部含まれているものとみられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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