ウィルグループ Research Memo(13):主要事業である3本柱周辺のビジネスでM&Aを積極的に進める方針
[14/06/25]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■中期的な業績目標
ウィルグループ<6089>は、中期経営計画を公表していない。しかし、3つの成長戦略を俯瞰すると、成功の確率が高く、同社の業績も拡大を続けよう。
まず、成長戦略1は、同社のビジネスモデルの特長そのものを活かした戦略である。成長戦略2は、上場で確保した資金が豊富にあり、これを使って拠点を整備し、空白区を埋めていくことに大きな困難は伴いそうにない。成長戦略3は、同社と派遣スタッフ両方にとってメリットのある戦略である。採用企業にとっても、少子高齢化や東京オリンピック開催などにより今後予想される人手不足の解消ができる。つまり、関係者のすべてが利益を受けることができる戦略であることから、成功確率が高いと考えられる。
唯一、プラスαの戦略に関しては、すべての事業が成功するという確信までは持てない。しかし、同社は、少しずつ事業の絞り込みを始めている。セグメントの赤字が長期にわたり続く可能性は低いとみてよかろう。
なお、同社においては中期経営計画を示していないものの、これら戦略を推進することによって長期目標として連結売上高1,000億円が成長イメージとされている。マイルストーンとしては、2017年3月期の売上高として500億円といったところか。
ただし、そのような数値を達成するには、2015年3月期から前期比25%を越える増収を続ける必要がある。したがって、当該業績を目指すにはM&Aも駆使する必要があろう。海外事業でのM&Aに力を入れるが、国内においても主要事業である3本柱周辺のビジネスでM&Aや業務提携を積極的に進める方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)
<FA>









SEO関連




