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アイスタイル Research Memo(7):2014年6月期は増収減益も、従前の修正値は上回って着地

注目トピックス 日本株

■決算概要

(1)2014年6月期決算の概要

アイスタイル<3660>の7月29日付で発表された2014年6月期の連結業績は、売上高が前期比11.4%増の7,141百万円、営業利益が同35.9%減の473百万円、経常利益が同35.5%減の460百万円、当期純利益が同96.7%減の14百万円と増収減益決算となった。売上高に関しては創業来の連続増収を達成した。

2014年6月期は海外事業の立ち上げ負担や本社移転に伴う費用、人件費増等により期初段階から増収減益の計画であったが、売上高、利益ともに期初計画を下回る結果となった。この要因としては、一部の主要顧客における広告出稿が下期に入って抑制されたことに加えて、「ispot」事業の戦略変更に伴う一時的な収益悪化などが挙げられる。ただ、5月に発表した業績修正値と比較すると、売上高、利益ともに上回った。これは6月に入って、顧客企業からの広告出稿量が一時的に急増したことが主因となっている。

対前期比での営業利益の主な増減要因を見ると、人材関連費用で89百万円、システム開発関連費用で104百万円、物販関連費用で83百万円、その他費用で214百万円の減益要因となった。システム開発費用は主に、第3四半期よりサービスを開始した「ちぢまる」の開発費用のほか、プレミアム会員サービスの機能拡充に向けた開発費用などが含まれている。また、その他費用では本社移転に伴う一時費用約40百万円と賃借料の増加約100百万円が大半を占めている。

当期純利益の減益率が経常利益に対して大きくなっているが、これは特別損失としてソフトウェアを中心とした減損損失140百万円を計上したことに加えて、税効果会計を適用していない海外子会社の営業損失拡大分(13/6期26百万円→14/6期142百万円)がそのまま当期純利益の減少要因となったためだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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