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注目銘柄ダイジェスト(前場):JAL、エイチーム、コニカミノルタなど

注目トピックス 日本株

JAL<9201>:3775円(前日比-110円)
売り先行。本日は空運セクターが業種別下落率上位になっている。UBSでは同社の投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、利食い売りのきっかけにもつながっているとみられる。UBSでは、原油価格の下落はプラスであるものの、円安による費用増、日本人の海外旅行需要の冷え込みが懸念される現状では、これ以上買い進むのは得策でないと判断しているようだ。

エイチーム<3662>:6080円(同+800円)
急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は4.9億円で前年同期比4.4倍、上半期計画の5億円をほぼ達成する状況となっている。エンターテインメント事業で期中に新作の発表がなかった中で前四半期比増収を確保、主力タイトル群が想定以上に底堅く推移しているとの見方に。また、新作ネイティブアプリ「ユニゾンリーグ」も想定以上の立ち上がりとなっているもよう。

コニカミノルタ<4902>:1356円(同-32円)
売り先行。来期営業利益は今期予想比15%増の750億円前後になる見通しといった観測報道が伝わっている。オフィス向け複合機や商業用印刷の伸びがけん引、8期ぶりの高水準になるようだ。ただ、市場予想は780億円程度であり、コンセンサスは未達となる格好に。足元の円安進行もさらなるコンセンサス上振れにつながっていたとみられる。

アルバック<6728>:1839円(同+125円)
大幅続伸。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、コンビクション・リストに新規採用としている。目標株価は2010円から2210円に引き上げへ。液晶設備投資回復の恩恵を最も享受しうる日本の製造装置メーカーとして評価、現経営陣の下で続いている構造改革に外部環境の改善が加わることで、業績修正モメンタムは再びプラスに転換すると考えているようだ。

東京製鐵<5423>:705円(同+44円)
買い優勢で年初来高値更新。岡山工場の熱延コイル生産を休止、田原工場に集約すると発表している。生産集約による稼働率の上昇を見込むもよう。休止設備は約45億円で減損処理するようだ。モルガン・スタンレー(MS)では、コスト改善につながる施策としてポジティブとの評価。投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げしている。メリルリンチ(ML)ではコスト競争力が高まるとして、目標株価を750円にまで引き上げへ。

テクノプロHD<6028>:1956円
本日東証1部に新規上場、公開価格1950円を約5%下回る初値1852円となり、さえないスタートになっている。IPO銘柄の初値高騰は続いていたが、先週は初値形成後の株価が急落する銘柄も多く見受けられ、初値買いにはやや警戒感が強まる状況にもなってきていた。こうしたなか、公開規模500億円強の大型案件となったことが重しになる格好にも。なお、売り一巡後は下げ渋る展開、5%近い高い配当利回り水準などを好材料視する動きも。

サイバーリンク<3683>:1466円(同+57円)
大幅反発。今期業績予想の上方修正及び増配見通しが材料視されている。今期営業利益は4.6億円から6.0億円、最終利益は2.5億円から3.8億円を見込む。ITクラウド事業において、開発の内製化による外注費などの費用削減に努めたことや、モバイルネットワーク事業で粗利率の高い商材の販売構成比が上昇したことなどが寄与したとのこと。

ファーマF<2929>:1041円(同-206円)
下げ目立つ。先週末に発表した第1四半期決算では、売上高は前年同期比-6.5%の3.16億円、営業損益は1.86億円の赤字(前年同期は0.01億円の黒字)、最終損益は1.63億円の赤字(同0.15億円の黒字)と大幅な赤字着地となったことが嫌気されている。通販事業の先行投資を積極的に行ったことが影響とのこと。同時に株式分割も発表しているが、市場では大幅な赤字着地のマイナスインパクトが勝る格好に。

クラウドワークス<3900>:1341円(同+300円)
ストップ高。先週末に新規上場した後は強い動きを見せている。メジャーSQ、選挙を通過したことから海外投資家がクリスマス休暇入りしたことで、個人投資家の存在感が増していることなどが影響か。週末、一部報道で「エンジェル投資家」の記事に同社が取り上げられていたことも刺激材料に。

エナリス<6079>:ストップ安売り気配
ストップ安売り気配。遅れていた第3四半期報告書を12日に関東財務局に提出した。今期業績見通しに関しては、営業利益は22.0億円から0.1億円に、最終損益は12.6億円の黒字から21.5億円の赤字見通しと大幅な下方修正を実施している。会計処理の訂正を行ったほか、のれんの減損処理などが影響した様子。

テックファーム<3625>:2372円(同+169円)
プラスに転じる。利食い先行で始まったが、長期安定政権との見方やアベノミクス第2幕への思惑などから、政策関連への物色が強まる可能性はある。カジノ法案など先送りとなっている法案が、自民圧勝によって次期国会で成立する可能性なども意識されやすいところ。



<KO>

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