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城南進学研究社 Research Memo(9):高1・2生からの取り込みが新しいAO推薦塾展開の鍵に

注目トピックス 日本株
■トピックス:新業態2校開校

(2)城南AO推薦塾

城南進学研究社<4720>は2015年1−3月期中に横浜に「城南AO推薦塾」を開設予定だ。その名のとおり、AO入試・推薦入試対策に的を絞った予備校だ。同社が同塾の新設に踏み切った背景には、大学入学者全体の43.6%、私立大学入学者の50.7%がAO・推薦入試によるという現在の状況がある(いずれも2012年度、文科省調べ)。

「城南AO推薦塾」の特徴としては、キャリアプランの構築、独自教育システム、実績に裏付けられた出願戦略、の3つが挙げられている。また、生徒の実力を引き出して難関大学への合格を目指すため、「プレミアムコース」「コ・メディカルコース」及び「高1・2生ファンダメンタルコース」の3コース体制となっている。

同社は「AO推薦塾」業態の予備校について、需要動向を見ながら将来的に多教室展開して行く可能性を示唆している。大学入試のスタイルが筆記試験からAO・推薦入試に変わってきている現実を考えれば、「AO推薦塾」業態の多教室展開は十分説得力がある戦略といえる。一方で、大手・有力予備校は「AO・推薦入試対策コース」を既に設定していることが多いため、それらとの差別化がポイントになってくる。その点で弊社が注目するのは、「高1・2生ファンダメンタルコース」だ。このコースに十分な生徒を取り込むことができれば、高3時に他の2コースへ誘導でき、AO推薦塾全体の成功パターンが見えてくることになるからだ。問題は高1の段階から推薦を狙う生徒がどの程度存在しているかということだが、AO・推薦入試が非常に身近な存在となっている現状では、それを当初からの受験戦略に組み込んでいる生徒が一定数は存在しているだろうというのが弊社の見方だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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