注目銘柄ダイジェスト(前場):東洋紡、東レ、テリロジーなど
[15/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
東洋紡<3101>:199円(前日比-11円)
売り優勢。SMBC日興では第1四半期決算プレビュー、滑り出しは幾分低調でややネガティブと判断しているもよう。第1四半期営業利益は42億円で前年同期比5%増を予想、会社計画比ではやや未達とみている。上期計画営業利益110億円、同22%増計画は、国内自動車生産や液晶パネル生産の調整が長期化すれば割り込む可能性と。なお、第1四半期の市場コンセンサスは50億円弱とみられる。
TOWA<6315>:945円(前日比+149円)
急伸。大和では投資判断を新規に「1」、目標株価を1450円としている。半導体パッケージの薄型化や小型化、中国市場での半導体後工程装置の需要の高まりなどが、業績拡大の追い風になっていくと評価のもよう。IoT/ウェアラブル機器の本格的な立ち上がりを迎え、SiP、InFOと呼ばれる今後の成長が期待できる領域では、同社の存在感が強まっていくとみているもよう。
東レ<3402>:1031円(前日比+27円)
しっかり。ポジティブな第1四半期プレビューレポートが複数で散見されている。第1四半期営業利益の市場コンセンサスは270-280億円程度であるが、野村では325億円程度になるとみているほか、シティでも300億円近くに達する可能性と。海外繊維子会社の業績好調、炭素繊維事業の順調推移などが、足元好業績の背景となっているもよう。
Jフロント<3086>:2386円(前日比+29円)
しっかり。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は106.8億円で前年同期比1.5%増益、上半期・通期予想は従来計画を据置としている。増税前の駆け込み需要で前年同期のハードルは高く、会社側では減益前提と見られた中、増益を確保した想定以上の好決算を評価の動きが先行。訪日外国人客の増加などが追い風になっていると見られる。
ラクオリア創薬<4579>:509円(前日比+80円)
大幅続伸。アシッドポンプ拮抗薬(Potassium-Competitive Acid Blocker : P-CAB)の用途に関して同社が出願していた特許について、日本で特許査定を受けたと発表している。今回の特許発明により、アシッドポンプ拮抗薬の消化管運動に関する新しい用途が見出され、消化管機能調整剤、または消化管運動賦活化剤として使用する権利が認められた。同薬については現在、提携に関する協議を開始しており、今年度内の導出を目指すという。
スノーピーク<7816>:4165円(前日比+420円)
大幅に6日続伸。本日、「ヨドバシカメラマルチメディア横浜」「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」「ヨドバシカメラマルチメディア博多」の3店舗にスノーピークストアが同時オープンすると発表している。7月にはヨドバシカメラ初の埼玉県内出店となる「さいたま新都心駅前店」にもスノーピークストアをオープンする予定という。なお、本日は1:4の株式分割の権利落ち日となっている。
オプトエレク<6664>:724円(前日比-71円)
急落。14年12月-15年5月期(上期)決算を発表している。営業利益は前年同期比4.8%減の2.38億円となり、従来予想(同4.0%増の2.60億円)を下回って着地した。第1四半期は同43.8%増で推移していたこともあり、一部では上期も大幅な営業増益との予想が見られたため、失望売りにつながっているようだ。なお、特別利益の計上で上期純利益は会社計画を上回って着地しており、15年11月期の通期純利益見通しも上方修正されている。
テリロジー<3356>:343円(前日比+61円)
急伸。業務連絡などを装った「標的型メール」の添付ファイルからコンピューターウイルスを検知するクラウドサービスを提供すると一部専門紙で報じられている。一般的な対策ソフトでは対応できない未知のウイルスを発見でき、感染しても外部のサーバーとの通信を防ぐという。クラウドの活用で1ユーザーあたりの利用料を年額7500円に抑え、中堅・中小企業などに利用を促すとしている。
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