アドベンチャー Research Memo(1):申込件数及び取扱高が大きく伸び大幅増収増益で着地
[15/09/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
アドベンチャー<6030>は、格安航空券予約販売サイト「skyticket(スカイチケット)」の運営を主力とするとともに、世界中のオプショナルツアー等の予約サイト「WannaTrip(ワナトリップ)」や訪日外国人向けのインバウンド事業などにも注力している。LCCの躍進等を背景として横断検索の需要が高まるなかで、利便性(ネットで24時間、横断検索や予約が可能)や価格優位性(割引航空券の取扱い)、多言語化(18ヶ国語対応)による価値提供により事業を拡大してきた。LCCだけでなくJALやANAなどの大手を含め、国内線13社、国際線400社以上の幅広い航空券を取り扱っているところにも強みを有する。顧客層の中心は20代から30代であり、40%前後の高いリピート率を誇る。2014年12月に東証マザーズに上場した。
2015年6月期の業績は、営業収益が前期比69.1%増の1,510百万円、営業利益が同413.6%増の158百万円、経常利益が同473.9%増の148百万円、当期純利益が同421.7%増の110百万円と大幅な増収増益であった。LCCの路線数拡大や訪日外国人の大幅な増加を背景として、申込件数及び取扱高が大きく伸びたことが増収に寄与した。ただ、会社予想に対して営業収益で上回ったものの、営業利益で下回る結果となったのは、好調な外部環境を好機と捉えて、将来の成長を見据えた広告宣伝費を積極投入したこと及び繁忙期を前に株主優待券を大量に購入したことが要因となっている。
同社は短期的視点で業績予想を見積もることが困難であることから2016年6月期の業績予想を開示していない。ただ、引き続き既存事業におけるシェアの拡大や、取扱商品の拡充による利益率の改善に注力するとともに、中国を始めとしたアジア諸国からのインバウンド需要を取り込むことにより、増収増益を継続する見通しとなっている。
同社の成長戦略の軸は、既存事業におけるシェア拡大に加えて、インバウンド事業の強化と事業領域の拡充である。特に、事業領域の拡充については旅行関連への横展開から、さらには生活関連への参入を図ることにより、総合予約プラットフォームを確立するところにある。市場の大きな旅行業界においては規模や認知度の面でまだこれからのステージにあると考えられるが、航空券予約という旅行の入り口で顧客接点を握る同社にとって、そこから展開できる事業機会の可能性は大きく、M&Aを含めた他社との提携にも注目していきたい。
■Check Point
・格安航空券予約販売サイトの運営が主力、新規事業にも注力
・LCCの本格的な取扱開始により成長が加速
・広告宣伝費を積極投入も大幅増収によって吸収し営業利益率は上昇
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<HN>
2015年6月期の業績は、営業収益が前期比69.1%増の1,510百万円、営業利益が同413.6%増の158百万円、経常利益が同473.9%増の148百万円、当期純利益が同421.7%増の110百万円と大幅な増収増益であった。LCCの路線数拡大や訪日外国人の大幅な増加を背景として、申込件数及び取扱高が大きく伸びたことが増収に寄与した。ただ、会社予想に対して営業収益で上回ったものの、営業利益で下回る結果となったのは、好調な外部環境を好機と捉えて、将来の成長を見据えた広告宣伝費を積極投入したこと及び繁忙期を前に株主優待券を大量に購入したことが要因となっている。
同社は短期的視点で業績予想を見積もることが困難であることから2016年6月期の業績予想を開示していない。ただ、引き続き既存事業におけるシェアの拡大や、取扱商品の拡充による利益率の改善に注力するとともに、中国を始めとしたアジア諸国からのインバウンド需要を取り込むことにより、増収増益を継続する見通しとなっている。
同社の成長戦略の軸は、既存事業におけるシェア拡大に加えて、インバウンド事業の強化と事業領域の拡充である。特に、事業領域の拡充については旅行関連への横展開から、さらには生活関連への参入を図ることにより、総合予約プラットフォームを確立するところにある。市場の大きな旅行業界においては規模や認知度の面でまだこれからのステージにあると考えられるが、航空券予約という旅行の入り口で顧客接点を握る同社にとって、そこから展開できる事業機会の可能性は大きく、M&Aを含めた他社との提携にも注目していきたい。
■Check Point
・格安航空券予約販売サイトの運営が主力、新規事業にも注力
・LCCの本格的な取扱開始により成長が加速
・広告宣伝費を積極投入も大幅増収によって吸収し営業利益率は上昇
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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