エイジア Research Memo(2):電子メール配信システムとしての処理能力は業界でもトップクラス
[15/11/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
エイジア<2352>の事業セグメントは、電子メール配信システムのライセンス販売、クラウドサービスなどが含まれるアプリケーション事業と、ソフトウェアの受託開発、並びに子会社のFUCAの事業(Web制作、メルマガ代行サービス、マーケティングコンサルティングなど)が含まれるサービスソリューション事業とに分かれている。2016年3月期第2四半期累計のセグメント別構成比で見ると、アプリケーション事業が売上高の84.2%、セグメント利益の101.6%を占め主力事業となっている。
アプリケーション事業では、電子メール配信システム「WEBCAS」シリーズの開発・販売及びサービスの提供を行っている。電子メール配信システムとしての処理能力は業界でもトップクラスで、毎時300万通以上の高速配信が可能となっている。顧客層は大企業から中小企業まで幅広い業種で採用されており、導入社数は2,500社を超えている。特に、eコマース業界の代表業種で、販促ツールとして電子メール配信システムに高い性能が要求される通信販売業界では、売上高上位5社のうち4社が同社の顧客となるなど、システムの性能、信頼性では業界でも抜きん出た存在となっている。
「WEBCAS」シリーズとしては現在、基幹商品となる「WEBCAS e-mail」を中心に、7つの製品を開発、サービスを提供している。
販売形態としては、クラウドサービス契約とパッケージ導入版(ライセンス販売)とがある。また、クラウドサービスには標準機能のみのサービスを提供するASP型※1と、顧客ニーズに合わせて機能拡張が可能なSaaS型※2とがある。ASP型は比較的規模が小さく、導入費用を低く抑えたいライトユーザー向け、SaaS型は規模の大きいヘビーユーザー向け(配信リスト数が数万件以上)のサービスとなる。また、パッケージ導入版は、自社でサーバーなどの設備を保有し、セキュリティ対策を含めて管理・運用を行う顧客向けのサービスとなる。
※1 ASP型:Application service providerの略。アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客にサービスとして提供する事業者を指す。利用者はインターネットを経由し、遠隔地からASPのサーバーにアクセスすることで、そのサーバー内に格納されたアプリケーションソフトの機能をサービスの形で利用する。
※2 SaaS型:Software as a Serviceの略。必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたアプリケーションソフト、もしくはその提供形態のこと。利用者はインターネット経由し、遠隔地からSaaSのサーバーにアクセスし、必要な機能を利用する。
ここ数年は初期コストを抑えることができ、手軽に導入できるクラウドサービスに対する需要が旺盛で、アプリケーション事業に占めるクラウドサービスの売上比率は、2016年3月期第2四半期累計で67.8%と5年前の33.7%から年々上昇している。また、クラウドの中でも、付加価値の高いSaaS型の案件が年々拡大傾向にある。SaaS型でサービスを提供するためには、カスタム対応が可能なシステム開発力が必要であり、業界の中でこうしたスキル、ノウハウを持つのは同社のみとなっているためだ。
また、収益性に関して見ればクラウドサービスの売上総利益率は80%強とパッケージ導入版の70%台と比較して高くなっている。クラウドサービスの売上比率が上昇することで、継続的な売上収入が見込めるだけでなく、収益性の向上にも寄与していると言える。なお、パッケージ導入版の需要に関しても、顧客企業のセキュリティポリシーにより自社システム内に導入したいと言うニーズが、金融業界など大企業を中心に一定水準残っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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エイジア<2352>の事業セグメントは、電子メール配信システムのライセンス販売、クラウドサービスなどが含まれるアプリケーション事業と、ソフトウェアの受託開発、並びに子会社のFUCAの事業(Web制作、メルマガ代行サービス、マーケティングコンサルティングなど)が含まれるサービスソリューション事業とに分かれている。2016年3月期第2四半期累計のセグメント別構成比で見ると、アプリケーション事業が売上高の84.2%、セグメント利益の101.6%を占め主力事業となっている。
アプリケーション事業では、電子メール配信システム「WEBCAS」シリーズの開発・販売及びサービスの提供を行っている。電子メール配信システムとしての処理能力は業界でもトップクラスで、毎時300万通以上の高速配信が可能となっている。顧客層は大企業から中小企業まで幅広い業種で採用されており、導入社数は2,500社を超えている。特に、eコマース業界の代表業種で、販促ツールとして電子メール配信システムに高い性能が要求される通信販売業界では、売上高上位5社のうち4社が同社の顧客となるなど、システムの性能、信頼性では業界でも抜きん出た存在となっている。
「WEBCAS」シリーズとしては現在、基幹商品となる「WEBCAS e-mail」を中心に、7つの製品を開発、サービスを提供している。
販売形態としては、クラウドサービス契約とパッケージ導入版(ライセンス販売)とがある。また、クラウドサービスには標準機能のみのサービスを提供するASP型※1と、顧客ニーズに合わせて機能拡張が可能なSaaS型※2とがある。ASP型は比較的規模が小さく、導入費用を低く抑えたいライトユーザー向け、SaaS型は規模の大きいヘビーユーザー向け(配信リスト数が数万件以上)のサービスとなる。また、パッケージ導入版は、自社でサーバーなどの設備を保有し、セキュリティ対策を含めて管理・運用を行う顧客向けのサービスとなる。
※1 ASP型:Application service providerの略。アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客にサービスとして提供する事業者を指す。利用者はインターネットを経由し、遠隔地からASPのサーバーにアクセスすることで、そのサーバー内に格納されたアプリケーションソフトの機能をサービスの形で利用する。
※2 SaaS型:Software as a Serviceの略。必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたアプリケーションソフト、もしくはその提供形態のこと。利用者はインターネット経由し、遠隔地からSaaSのサーバーにアクセスし、必要な機能を利用する。
ここ数年は初期コストを抑えることができ、手軽に導入できるクラウドサービスに対する需要が旺盛で、アプリケーション事業に占めるクラウドサービスの売上比率は、2016年3月期第2四半期累計で67.8%と5年前の33.7%から年々上昇している。また、クラウドの中でも、付加価値の高いSaaS型の案件が年々拡大傾向にある。SaaS型でサービスを提供するためには、カスタム対応が可能なシステム開発力が必要であり、業界の中でこうしたスキル、ノウハウを持つのは同社のみとなっているためだ。
また、収益性に関して見ればクラウドサービスの売上総利益率は80%強とパッケージ導入版の70%台と比較して高くなっている。クラウドサービスの売上比率が上昇することで、継続的な売上収入が見込めるだけでなく、収益性の向上にも寄与していると言える。なお、パッケージ導入版の需要に関しても、顧客企業のセキュリティポリシーにより自社システム内に導入したいと言うニーズが、金融業界など大企業を中心に一定水準残っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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