GMO-AP Research Memo(6):LINEビジネスコネクトの法人顧客に「メッセージ管理機能」の提供を開始
[16/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■GMOアドパートナーズ<4784>の今後の見通し
(2)注目される新規商材
アドテク領域の開発に注力するなかで、既に新規商材も前第4四半期より相次いでリリースされている。以下、注目商材について簡単に紹介する。
○AkaNe by GMO
「AkaNe」はスマートフォン向けのネイティブアド領域に特化したアドネットワークサービスで、2015年11月よりGMOアドマーケティングでサービスの提供を開始した。スマートフォン向けのアドテクノロジー商材としては従来、「ADResult for SmartPhone」を提供してきたが、同サービスの広告配信性能を強化するとともに、ネイティブアド領域での更なる規模拡大と広告フォーマットの拡充を図るべく、サービス基盤を2015年7月にグループ会社化したアドクラウドが開発・提供するアドネットワークASP「adcloud」に移行し、大幅リニューアルしたものとなる。
従来から追加された機能としては、配信ユーザーごとのフリークエンシー※1管理、配信先媒体ごとのクリエイティブ最適化・入札単価の自動最適化、配信時間帯ごとの広告高価に応じた予算配分の自動最適化といった機能がある。また、今後はDMP※2との連携による詳細な配信設定の管理や、注目度の高い動画広告のフォーマットにも対応していく予定となっている。
※1一定期間でユーザーが特定のネット広告に接触した回数を示す値
※2 Data Management Platformの略で、ネット上に蓄積されたあらゆる情報データを一元管理・分析し、より効果的な広告配信やWebマーケティング施策に活用するためのプラットフォームを指す。企業が蓄積するマーケティングデータと外部のオーディエンス情報を組み合わせて活用するプラットフォームを「プライベートDMP」と呼ぶ。
○TAXEL by GMO
「TAXEL」はWebサイトなどのメディア運営者向けのサービスで、メディアを閲覧するユーザーの興味関心・行動やコンテンツ特性を自動解析し、関連記事を表示してユーザーのサイト内での回遊を促進することで、広告収益の最大化を図るコンテンツレコメンド型のウィジェット※である。2016年1月よりGMOアドマーケティングでサービスの提供を開始している。
※メディアに設置し、ユーザーにおすすめコンテンツを提示するツール
ユーザーがアクセスしたコンテンツの特性や、ユーザーの関心・行動分析、ソーシャルメディアの話題性といったデータを組み合わせて自動解析し、独自のアルゴリズムに基づいてサイト内の回遊性が最も高まるレコメンドコンテンツをユーザーに表示する。また、レコメンドと合わせてネイティブ広告も同時に掲載することで、収益の最大化を図ることが可能となる。
○動画コンテンツマーケティングサービス
2016年1月よりGMO TECH<6026>とGMO NIKKOの共同で、動画を活用したコンテンツマーケティングサービスを開始した。動画コンテンツの企画・制作から動画サイトへの掲載、効果測定までを一貫して行うことで、今まで接触できなかった潜在顧客とのコミュニケーションが図られ、効果的なWebサイトへの集客を行うことが可能となる。また、購買意欲の促進や認知度向上、潜在顧客の幅広い囲い込みなどの効果も期待されている。
スマートフォンの高性能化等により、どこでも手軽に動画コンテンツが視聴できるようになったことから、Webマーケティング戦略において動画広告の重要性は年々高まっている。実際、日本の動画広告市場は2013年に前年比約3倍となる132億円に急成長し、2017年には約5倍の640億円規模まで成長するとの見方もあるほどだ。こうした状況に鑑み、同社においても動画広告への取り組みを強化していく方針となっている。
○LINEビジネスコネクトを活用した「メッセージング管理機能」
GMO NIKKOが提供する統合管理型アドプラットフォーム「GMO MARS」において、LINE(株)が提供する法人向けサービス「LINE ビジネスコネクト」を利用する法人顧客向けに、「メッセージング管理機能」の提供を2016年2月より開始した。
同機能を利用することで、企業は自社の「LINE公式アカウント」でつながっているLINEユーザーを年齢や性別、アンケート回答などで細かくセグメント化し、目的やターゲットに合わせてLINEメッセージの配信が可能となる。国内ではLINEの登録者数は5,800万人※を超え、LINEでの情報のやり取りが一般化するなかで、メールの開封率が低下しており、企業のプロモーション活動においても、LINEを活用するケースが増加傾向にあり、同社でもこうした需要を取り込んでいく。顧客ターゲットは既に「GMO MARS」を利用している企業のほか、LINEビジネスコネクトを利用している企業も新規顧客の対象となる。同様のサービスを提供している企業は数社あるが、総合的なインターネット広告サービスを提供できる強みを生かして、顧客開拓を進めていく方針だ。なお、本機能に関しては2016年3月1日より、「GMO MARS」のブランド総合に伴い、「GMO MARS LINE BC」の名称で提供されている。
※「LINE 2015年10 - 2016年3月期媒体資料」参照。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(2)注目される新規商材
アドテク領域の開発に注力するなかで、既に新規商材も前第4四半期より相次いでリリースされている。以下、注目商材について簡単に紹介する。
○AkaNe by GMO
「AkaNe」はスマートフォン向けのネイティブアド領域に特化したアドネットワークサービスで、2015年11月よりGMOアドマーケティングでサービスの提供を開始した。スマートフォン向けのアドテクノロジー商材としては従来、「ADResult for SmartPhone」を提供してきたが、同サービスの広告配信性能を強化するとともに、ネイティブアド領域での更なる規模拡大と広告フォーマットの拡充を図るべく、サービス基盤を2015年7月にグループ会社化したアドクラウドが開発・提供するアドネットワークASP「adcloud」に移行し、大幅リニューアルしたものとなる。
従来から追加された機能としては、配信ユーザーごとのフリークエンシー※1管理、配信先媒体ごとのクリエイティブ最適化・入札単価の自動最適化、配信時間帯ごとの広告高価に応じた予算配分の自動最適化といった機能がある。また、今後はDMP※2との連携による詳細な配信設定の管理や、注目度の高い動画広告のフォーマットにも対応していく予定となっている。
※1一定期間でユーザーが特定のネット広告に接触した回数を示す値
※2 Data Management Platformの略で、ネット上に蓄積されたあらゆる情報データを一元管理・分析し、より効果的な広告配信やWebマーケティング施策に活用するためのプラットフォームを指す。企業が蓄積するマーケティングデータと外部のオーディエンス情報を組み合わせて活用するプラットフォームを「プライベートDMP」と呼ぶ。
○TAXEL by GMO
「TAXEL」はWebサイトなどのメディア運営者向けのサービスで、メディアを閲覧するユーザーの興味関心・行動やコンテンツ特性を自動解析し、関連記事を表示してユーザーのサイト内での回遊を促進することで、広告収益の最大化を図るコンテンツレコメンド型のウィジェット※である。2016年1月よりGMOアドマーケティングでサービスの提供を開始している。
※メディアに設置し、ユーザーにおすすめコンテンツを提示するツール
ユーザーがアクセスしたコンテンツの特性や、ユーザーの関心・行動分析、ソーシャルメディアの話題性といったデータを組み合わせて自動解析し、独自のアルゴリズムに基づいてサイト内の回遊性が最も高まるレコメンドコンテンツをユーザーに表示する。また、レコメンドと合わせてネイティブ広告も同時に掲載することで、収益の最大化を図ることが可能となる。
○動画コンテンツマーケティングサービス
2016年1月よりGMO TECH<6026>とGMO NIKKOの共同で、動画を活用したコンテンツマーケティングサービスを開始した。動画コンテンツの企画・制作から動画サイトへの掲載、効果測定までを一貫して行うことで、今まで接触できなかった潜在顧客とのコミュニケーションが図られ、効果的なWebサイトへの集客を行うことが可能となる。また、購買意欲の促進や認知度向上、潜在顧客の幅広い囲い込みなどの効果も期待されている。
スマートフォンの高性能化等により、どこでも手軽に動画コンテンツが視聴できるようになったことから、Webマーケティング戦略において動画広告の重要性は年々高まっている。実際、日本の動画広告市場は2013年に前年比約3倍となる132億円に急成長し、2017年には約5倍の640億円規模まで成長するとの見方もあるほどだ。こうした状況に鑑み、同社においても動画広告への取り組みを強化していく方針となっている。
○LINEビジネスコネクトを活用した「メッセージング管理機能」
GMO NIKKOが提供する統合管理型アドプラットフォーム「GMO MARS」において、LINE(株)が提供する法人向けサービス「LINE ビジネスコネクト」を利用する法人顧客向けに、「メッセージング管理機能」の提供を2016年2月より開始した。
同機能を利用することで、企業は自社の「LINE公式アカウント」でつながっているLINEユーザーを年齢や性別、アンケート回答などで細かくセグメント化し、目的やターゲットに合わせてLINEメッセージの配信が可能となる。国内ではLINEの登録者数は5,800万人※を超え、LINEでの情報のやり取りが一般化するなかで、メールの開封率が低下しており、企業のプロモーション活動においても、LINEを活用するケースが増加傾向にあり、同社でもこうした需要を取り込んでいく。顧客ターゲットは既に「GMO MARS」を利用している企業のほか、LINEビジネスコネクトを利用している企業も新規顧客の対象となる。同様のサービスを提供している企業は数社あるが、総合的なインターネット広告サービスを提供できる強みを生かして、顧客開拓を進めていく方針だ。なお、本機能に関しては2016年3月1日より、「GMO MARS」のブランド総合に伴い、「GMO MARS LINE BC」の名称で提供されている。
※「LINE 2015年10 - 2016年3月期媒体資料」参照。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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