エラン Research Memo(5):入院患者・入所者、病院・老人介護保健施設、リネンサプライ業者にメリット
[16/03/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業内容と特徴・強み
CSセットは、サービス利用者の入院患者・入所者及びその家族だけではなく、病院・老人介護保健施設等、さらにリネンサプライ業者等にとっても大きなメリットのあるサービスである。したがってCSセットのビジネスは、エラン<6099>が中心となって「Win-Win-Win」の関係を構築できるという特徴がある。
サービス利用者である入院患者・入所者及びその家族にとっては、入院・入所の際に身の回り品を準備しなくても「手ぶらで入院・入所」でき、さらに退院・退所の際にも「手ぶらで退院・退所」できるというメリットがある。短期間の入院・入所の場合には、必要な身の回り品を新たに買いそろえるよりもお得でリーズナブルな料金設定であり(経済的メリット)、衣類・タオル類等の日々の交換・洗濯や日常生活用品の補充といった作業・手間を省くことができる(物理的・時間的・心理的メリット)。家族にとっては、日常生活用品の補充を主目的としたお見舞い訪問ではなく、本来のお見舞いに専念できると好評であり、また、入院患者・入所者にとっては、家族に日常生活用品の準備や補充をさせているという気兼ねがなくなるメリットがある。利用者の多くは高齢者ではあるが、若年層にもメリットは大きい。共働き世帯や単身世帯においても、入院生活時の日常生活用品の準備や補充を頼める家族がいないケースも多く、「手ぶらで入院・入所」を実現させるCSセットへの評価は高い。
CSセットのプラン設計(商品構成品目や料金)については、複数のプランが用意されている。そして全国一律の商品構成品目・料金設定ではなく、地域や病院・老人介護保健施設等の種類など、それぞれの特性や利用者ニーズに合わせて商品構成品目や料金をカスタマイズして設定する独自ノウハウが、売上総利益率の維持につながるとともに、競合上の強みとなっている。
病院・老人介護保健施設等においては、慢性的な看護師・介護士等の不足状況が続いているが、同社のCS セットを導入することで、入院患者・入所者の入院生活時の日常生活用品まわりの作業(物品の不足等が生じた場合の家族への連絡や個人が持ち込んだ衣類・タオル類の交換・洗濯・消毒などにかかる作業等)を省き、本来の看護・介護業務に専念することができるため、看護師・介護士等の業務改善や労働環境の改善につながるというメリットがある。また、入院患者・入所者が独自で入院生活時の日常生活用品を持ち込む場合との比較において、ベッド周りがすっきりと片付くため(使用後交換待ちの衣類・タオル類がベッド周りに保管されることがなくなる等により)、院内感染対策・衛生管理徹底というメリットにもつながっている。
また保険適用外のサービスに関して、病院・老人介護保健施設等が自ら患者・入所者に利用料金を請求する場合、厚生労働省からの行政指導に従った厳格な対応が必要となるが、同社のCSセットは行政指導に適合した形態で提供しているため、行政指導リスクを低減できる。さらに業務委託手数料が保険適用外の収入となるため、病院・老人介護保健施設等にとって、新たな保険外収益の増加や収益機会の創出につながるというメリットがある。
なお病院・老人介護保健施設等におけるCSセット導入ニーズとしては、大都市圏では収入・収益機会の増加、中都市圏では看護師・介護士等の労働環境改善、地方都市圏では入院患者・入所者へのサービス向上といった要望が強いようだ。
リネンサプライ業者等は、病院・老人介護保健施設等と契約して、医療保険・介護保険の対象となる寝具類(布団、包布、シーツ、枕、枕カバー)の納入、洗濯業務を受託している。同社のCSセット導入によって、これまでリネンサプライ業者等が扱っていなかった衣類・タオル類の洗濯業務や、日常生活用品の販売といった新たな収益機会を得るというメリットがある。
また同社は、自らがリネンサプライ業に参入すること考えておらず、CSセットの提案にあたっては、対象となる病院・老人介護保健施設等と既に契約・取引している各地域のリネンサプライ業者等にリネン品の洗濯業務を委託することを基本方針としている。同社のこの基本方針によって、リネンサプライ業者等の多くは、同社との連携にメリットを感じている(リネンサプライ業者にとっての脅威は、自社が寝具類の供給・洗濯等を行っている病院等に他の同業者が関与すること)。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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CSセットは、サービス利用者の入院患者・入所者及びその家族だけではなく、病院・老人介護保健施設等、さらにリネンサプライ業者等にとっても大きなメリットのあるサービスである。したがってCSセットのビジネスは、エラン<6099>が中心となって「Win-Win-Win」の関係を構築できるという特徴がある。
サービス利用者である入院患者・入所者及びその家族にとっては、入院・入所の際に身の回り品を準備しなくても「手ぶらで入院・入所」でき、さらに退院・退所の際にも「手ぶらで退院・退所」できるというメリットがある。短期間の入院・入所の場合には、必要な身の回り品を新たに買いそろえるよりもお得でリーズナブルな料金設定であり(経済的メリット)、衣類・タオル類等の日々の交換・洗濯や日常生活用品の補充といった作業・手間を省くことができる(物理的・時間的・心理的メリット)。家族にとっては、日常生活用品の補充を主目的としたお見舞い訪問ではなく、本来のお見舞いに専念できると好評であり、また、入院患者・入所者にとっては、家族に日常生活用品の準備や補充をさせているという気兼ねがなくなるメリットがある。利用者の多くは高齢者ではあるが、若年層にもメリットは大きい。共働き世帯や単身世帯においても、入院生活時の日常生活用品の準備や補充を頼める家族がいないケースも多く、「手ぶらで入院・入所」を実現させるCSセットへの評価は高い。
CSセットのプラン設計(商品構成品目や料金)については、複数のプランが用意されている。そして全国一律の商品構成品目・料金設定ではなく、地域や病院・老人介護保健施設等の種類など、それぞれの特性や利用者ニーズに合わせて商品構成品目や料金をカスタマイズして設定する独自ノウハウが、売上総利益率の維持につながるとともに、競合上の強みとなっている。
病院・老人介護保健施設等においては、慢性的な看護師・介護士等の不足状況が続いているが、同社のCS セットを導入することで、入院患者・入所者の入院生活時の日常生活用品まわりの作業(物品の不足等が生じた場合の家族への連絡や個人が持ち込んだ衣類・タオル類の交換・洗濯・消毒などにかかる作業等)を省き、本来の看護・介護業務に専念することができるため、看護師・介護士等の業務改善や労働環境の改善につながるというメリットがある。また、入院患者・入所者が独自で入院生活時の日常生活用品を持ち込む場合との比較において、ベッド周りがすっきりと片付くため(使用後交換待ちの衣類・タオル類がベッド周りに保管されることがなくなる等により)、院内感染対策・衛生管理徹底というメリットにもつながっている。
また保険適用外のサービスに関して、病院・老人介護保健施設等が自ら患者・入所者に利用料金を請求する場合、厚生労働省からの行政指導に従った厳格な対応が必要となるが、同社のCSセットは行政指導に適合した形態で提供しているため、行政指導リスクを低減できる。さらに業務委託手数料が保険適用外の収入となるため、病院・老人介護保健施設等にとって、新たな保険外収益の増加や収益機会の創出につながるというメリットがある。
なお病院・老人介護保健施設等におけるCSセット導入ニーズとしては、大都市圏では収入・収益機会の増加、中都市圏では看護師・介護士等の労働環境改善、地方都市圏では入院患者・入所者へのサービス向上といった要望が強いようだ。
リネンサプライ業者等は、病院・老人介護保健施設等と契約して、医療保険・介護保険の対象となる寝具類(布団、包布、シーツ、枕、枕カバー)の納入、洗濯業務を受託している。同社のCSセット導入によって、これまでリネンサプライ業者等が扱っていなかった衣類・タオル類の洗濯業務や、日常生活用品の販売といった新たな収益機会を得るというメリットがある。
また同社は、自らがリネンサプライ業に参入すること考えておらず、CSセットの提案にあたっては、対象となる病院・老人介護保健施設等と既に契約・取引している各地域のリネンサプライ業者等にリネン品の洗濯業務を委託することを基本方針としている。同社のこの基本方針によって、リネンサプライ業者等の多くは、同社との連携にメリットを感じている(リネンサプライ業者にとっての脅威は、自社が寝具類の供給・洗濯等を行っている病院等に他の同業者が関与すること)。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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