社長に訊く:飯村真由(9):GMOペパボ 佐藤健太郎社長(1/2)
[16/04/21]
提供元:株式会社フィスコ
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上場企業の経営者に迫る!「フィスコリサーチアナリスト飯村真由の“社長インタビュー”」
〜第9回 GMOペパボ 佐藤健太郎社長(前半)〜
みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチアナリストの飯村真由です。
第9回はGMOペパボ<3633>の佐藤健太郎社長にインタビューしてきました!GMOインターネット<9449>グループで個人向けインターネット関連サービスを提供している会社で、日本最大のCtoCハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」に注目が集まっています。ぜひ最後まで読んでみてくださいね☆
飯村:まずは事業内容について教えてください。
佐藤:レンタルサーバー「ロリポップ!」・ドメイン取得サービス「ムームードメイン」などのホスティング事業が主軸で、前期2015年12月期売上構成比の61.2%を占めています。続いて、オンラインショップ構築ASPサービス「カラーミーショップ」などのEC支援事業が31.7%。ブログ作成サービス「JUGEM」などのコミュニティ事業が4.9%です。昨年からはCtoCハンドメイドマーケット「minne」(EC支援事業に分類)の成長に注力しておりますが、「ITを通じて、表現する人達にインフラを提供する」ということは、2003年の創業時から一貫していることです。
飯村:なぜサーバー事業を手掛けようと?
佐藤:ネットでホームページを作って楽しかった経験を多くの人に伝えたかったからです。そのため、レンタルサーバーの「ロリポップ!」は、月額100円〜と、誰でも気軽に楽しめる価格で提供しています。
飯村:競合企業はありますか?
佐藤:サーバー事業に関しては、さくらインターネット<3778>さん。EC支援事業では、Eストアー<4304>さんです。
飯村:御社の強みは何ですか?
佐藤:長年培ったサービス開発やインフラのノウハウがありますので、ユーザーの共感を呼ぶサービスをフルスクラッチで開発することができます。また、運用・サポートに至るまで、すべて内製化であること。そして、サービスのネーミング、サイトやアプリのデザインにおけるオリジナリティなども強みであると考えています。
飯村:「ペパボ」というユニークな社名の由来がとても気になるのですが。
佐藤:もともとは「paperboy(ペーパーボーイ)&co.」という社名だったんです。2014年4月に、以前から愛称として親しまれていた「ペパボ」とGMOグループの「GMO」をくっつけた社名に変更しました。
飯村:ペーパーボーイ=新聞配達員は一体どこから!?
佐藤:創業者の家入氏が「新聞配達のアルバイトをきっかけに多くの人と出会い、起業に至ったという原点を忘れないように!」という思いを込めた名前です。
飯村:なぜGMOグループに入ることに?
佐藤:創業から1年ほど経ち、ドメイン事業をスタートする頃、ユーザーが大きく増えそうな企業ということで注目していただき、3社くらいから声をかけてもらいました。そのなかで、GMOの事業が一番近かったことや、熊谷氏の誠実な人柄に惹かれたことが大きな決め手となりました。東京進出に憧れもありましたし(笑)
飯村:グループ入りしたメリットとして実感されたことは?
佐藤:友達ばかりの会社だったので、それまでは感覚で物事を考えていた面が多かったのですが、組織作り、数字の管理、マーケティングノウハウなどインフラの裏側を学ぶことができました。
飯村:佐藤社長が代表になったのはいつですか?
佐藤:2008年に代表取締役副社長、同年12月にジャスダック上場、翌2009年に代表取締役社長に就任しました。
飯村:上場の目的は何だったのでしょうか?
佐藤:おもしろいことをやり続けたいという思いからですね。弊社の企業理念は「もっとおもしろくできる」です。ストック型ビジネスですので、資金調達は特に必要なかったのですが、上場することで世界観が広がると思いましたし、知名度や信用力を向上させたいという狙いはありました。
飯村:さて、注力されている「minne」はどのようなサービスでしょうか?
佐藤:「minne」は手作りのアクセサリー・バッグ・雑貨などの作品を販売するCtoCのサービスで、作家数20万人超・作品数200万点超と、国内No.1の規模を誇っております。売上の10%が弊社の手数料収入となる仕組みです。
飯村:「minne」の名前の由来は何ですか?
佐藤:福岡弁の「○○してみんね」から来ています。福岡県で創業した会社ですので。
飯村:ところで、このイヤリング可愛いと思いませんか?(笑)「minne」で買ったんです♪
佐藤:そうなんですね!ありがとうございます!!!
飯村:安くて可愛い商品がたくさんあるんですね!このイヤリング950円(送料・決算手数料を含めた合計金額は1,320円)でしたよ!出品者の方の対応もすごく丁寧でしたし、とても良いサービスですね。でも、材料代や制作の手間、販売手数料を考えると、ホントにこの金額でいいのかなって。
佐藤:お褒めいただき、ありががとうございます!アクセサリーは「minne」の主力ジャンルですので、商品数が非常に豊富です。趣味でやられている方ばかりなので、「自分が作ったものを買ってもらえるだけで嬉しい!」という方がほとんどなんですよ。
飯村:昨年10月に「minne」の戦略発表会に参加しましたが、アプリのUI/UXについてもかなり力を入れてらっしゃいますよね。
佐藤:はい。“嬉しい”“楽しい”を最大化することを目標に、「ハンドメイドをやるならminneだよね」というユーザーを増やしたいという思いで、日々改善を繰り返しております。
飯村:前期15年12月期に「minne」の積極投資に踏み切った理由は何だったのでしょう?
佐藤:これまでも新規事業には継続的に投資をしてきましたが、今後はスマホアプリ、特にCtoCが伸びるだろうと思っていたなかで、立ち上がりが好調だった「minne」に的を絞る決断をしました。年率7〜8%の持続的な成長が予想されるホスティング事業を中心としたストック型ビジネスを積み上げつつ、2次曲線での成長を狙っていくためです。
飯村:昨年9月に発表された8億円の追加投資の狙いは?(実績は6.2億円の投資)
佐藤:プロモーションを再強化し、アプリのダウンロード数を伸ばすことが一番の狙いで、目標としていた500万DLを今年2月16日に突破しました!また、流通額の伸びが想定以上で、2015年の流通額は44億円(前期比4.2倍)に拡大しました。
<後半に続きます〜!>
<TN>
〜第9回 GMOペパボ 佐藤健太郎社長(前半)〜
みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチアナリストの飯村真由です。
第9回はGMOペパボ<3633>の佐藤健太郎社長にインタビューしてきました!GMOインターネット<9449>グループで個人向けインターネット関連サービスを提供している会社で、日本最大のCtoCハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」に注目が集まっています。ぜひ最後まで読んでみてくださいね☆
飯村:まずは事業内容について教えてください。
佐藤:レンタルサーバー「ロリポップ!」・ドメイン取得サービス「ムームードメイン」などのホスティング事業が主軸で、前期2015年12月期売上構成比の61.2%を占めています。続いて、オンラインショップ構築ASPサービス「カラーミーショップ」などのEC支援事業が31.7%。ブログ作成サービス「JUGEM」などのコミュニティ事業が4.9%です。昨年からはCtoCハンドメイドマーケット「minne」(EC支援事業に分類)の成長に注力しておりますが、「ITを通じて、表現する人達にインフラを提供する」ということは、2003年の創業時から一貫していることです。
飯村:なぜサーバー事業を手掛けようと?
佐藤:ネットでホームページを作って楽しかった経験を多くの人に伝えたかったからです。そのため、レンタルサーバーの「ロリポップ!」は、月額100円〜と、誰でも気軽に楽しめる価格で提供しています。
飯村:競合企業はありますか?
佐藤:サーバー事業に関しては、さくらインターネット<3778>さん。EC支援事業では、Eストアー<4304>さんです。
飯村:御社の強みは何ですか?
佐藤:長年培ったサービス開発やインフラのノウハウがありますので、ユーザーの共感を呼ぶサービスをフルスクラッチで開発することができます。また、運用・サポートに至るまで、すべて内製化であること。そして、サービスのネーミング、サイトやアプリのデザインにおけるオリジナリティなども強みであると考えています。
飯村:「ペパボ」というユニークな社名の由来がとても気になるのですが。
佐藤:もともとは「paperboy(ペーパーボーイ)&co.」という社名だったんです。2014年4月に、以前から愛称として親しまれていた「ペパボ」とGMOグループの「GMO」をくっつけた社名に変更しました。
飯村:ペーパーボーイ=新聞配達員は一体どこから!?
佐藤:創業者の家入氏が「新聞配達のアルバイトをきっかけに多くの人と出会い、起業に至ったという原点を忘れないように!」という思いを込めた名前です。
飯村:なぜGMOグループに入ることに?
佐藤:創業から1年ほど経ち、ドメイン事業をスタートする頃、ユーザーが大きく増えそうな企業ということで注目していただき、3社くらいから声をかけてもらいました。そのなかで、GMOの事業が一番近かったことや、熊谷氏の誠実な人柄に惹かれたことが大きな決め手となりました。東京進出に憧れもありましたし(笑)
飯村:グループ入りしたメリットとして実感されたことは?
佐藤:友達ばかりの会社だったので、それまでは感覚で物事を考えていた面が多かったのですが、組織作り、数字の管理、マーケティングノウハウなどインフラの裏側を学ぶことができました。
飯村:佐藤社長が代表になったのはいつですか?
佐藤:2008年に代表取締役副社長、同年12月にジャスダック上場、翌2009年に代表取締役社長に就任しました。
飯村:上場の目的は何だったのでしょうか?
佐藤:おもしろいことをやり続けたいという思いからですね。弊社の企業理念は「もっとおもしろくできる」です。ストック型ビジネスですので、資金調達は特に必要なかったのですが、上場することで世界観が広がると思いましたし、知名度や信用力を向上させたいという狙いはありました。
飯村:さて、注力されている「minne」はどのようなサービスでしょうか?
佐藤:「minne」は手作りのアクセサリー・バッグ・雑貨などの作品を販売するCtoCのサービスで、作家数20万人超・作品数200万点超と、国内No.1の規模を誇っております。売上の10%が弊社の手数料収入となる仕組みです。
飯村:「minne」の名前の由来は何ですか?
佐藤:福岡弁の「○○してみんね」から来ています。福岡県で創業した会社ですので。
飯村:ところで、このイヤリング可愛いと思いませんか?(笑)「minne」で買ったんです♪
佐藤:そうなんですね!ありがとうございます!!!
飯村:安くて可愛い商品がたくさんあるんですね!このイヤリング950円(送料・決算手数料を含めた合計金額は1,320円)でしたよ!出品者の方の対応もすごく丁寧でしたし、とても良いサービスですね。でも、材料代や制作の手間、販売手数料を考えると、ホントにこの金額でいいのかなって。
佐藤:お褒めいただき、ありががとうございます!アクセサリーは「minne」の主力ジャンルですので、商品数が非常に豊富です。趣味でやられている方ばかりなので、「自分が作ったものを買ってもらえるだけで嬉しい!」という方がほとんどなんですよ。
飯村:昨年10月に「minne」の戦略発表会に参加しましたが、アプリのUI/UXについてもかなり力を入れてらっしゃいますよね。
佐藤:はい。“嬉しい”“楽しい”を最大化することを目標に、「ハンドメイドをやるならminneだよね」というユーザーを増やしたいという思いで、日々改善を繰り返しております。
飯村:前期15年12月期に「minne」の積極投資に踏み切った理由は何だったのでしょう?
佐藤:これまでも新規事業には継続的に投資をしてきましたが、今後はスマホアプリ、特にCtoCが伸びるだろうと思っていたなかで、立ち上がりが好調だった「minne」に的を絞る決断をしました。年率7〜8%の持続的な成長が予想されるホスティング事業を中心としたストック型ビジネスを積み上げつつ、2次曲線での成長を狙っていくためです。
飯村:昨年9月に発表された8億円の追加投資の狙いは?(実績は6.2億円の投資)
佐藤:プロモーションを再強化し、アプリのダウンロード数を伸ばすことが一番の狙いで、目標としていた500万DLを今年2月16日に突破しました!また、流通額の伸びが想定以上で、2015年の流通額は44億円(前期比4.2倍)に拡大しました。
<後半に続きます〜!>
<TN>