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ラクス---シェアNo.1クラウド経費精算システム「楽楽精算」に投資加速。株式分割を発表

注目トピックス 日本株
ラクス<3923>は10日、2017年3月期第1四半期の決算発表を行った。

売上高は11.48億円(期初計画に対する進捗率24.0%)、営業利益は2.89億円(同35.5%)、経常利益は2.87億円(同35.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1.97億円(同34.3%)となった。売上の大半を占めるクラウド事業はストック型の事業特性であり、期末に向けて進捗が加速するため第1四半期は想定を越える数字を残した形だ。

数々のクラウドサービスを手掛ける同社だが、中でもクラウド経費精算システム「楽楽精算」の成長が著しい。2016年3月末に1236社であった導入社数は、8月初旬には1400社を超え、月50社程度のペースで増加している。第2四半期以降には認知率の向上を狙いTVCMを本格的に行う計画であり、さらにこのペースは加速しそうだ。

過去から直販主体で販売してきた同社だが、今期から販売パートナーとのアライアンスを開始した。「楽楽精算」に関する一例では、オリックス<8591>の振込支援サービス「Flico」と共同提案(6月締結)、フォーライフシステムの振込支援サービス「Web−Furi.Com」と共同提案(6月)などを発表している。大手会計ベンダーとの連携もすでに開始されている。中期的な取り組みではあるが、早ければ今期中に成果の一部は顕在化するだろう。

2017年3月期通期の業績予想は期初の通りで、売上高で前期比17.3%増の47.82億円、営業利益で前期比3.5%増の8.12億円、経常利益で同5.0%増の8.16億円、親会社株主に帰属する当期純利益で同8.9%増の5.73億円と17期連続の増収と過去最高益を見込む。利益成長を抑えめとし、積極的な営業・マーケティング投資を行う計画だ。

また、9月30日を基準日として、1株につき2株の割合で株式分割を実施することを発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図る狙いである。



<SF>

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