SDエンター Research Memo(2):17/3期1Qは、おおむね計画どおりに進捗
[16/10/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■2017年3月期第1四半期決算の分析
SDエンターテイメント<4650>の2017年3月期第1四半期決算は、売上高1,994百万円(前年同期比16.5%増)、営業損失9百万円(前年同期は営業利益2百万円)、経常損失50百万円(前年同期は経常損失31百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失77百万円(前値同期は当期損失65百万円)と、増収ながらも各利益項目は前年同期を下回っての着地となった。一方、期初予想との対比では、売上高は47百万円計画を下回ったものの、利益面では計画を上回っての着地となった。
弊社では、今第1四半期決算について、計画どおりの推移が確認されたものであって、表面的な業績数値について悲観する必要はまったくないと考えている。第1四半期は例年、各年の施策にかかる費用を前倒しで計上されることが多く、結果として利益水準が非常に低く抑え込まれる傾向があるためだ。
今第1四半期において同社は4項目の一時的な費用を計上した。これらは期初から計画していたものであり、今第1四半期の減益はやるべき施策がきちんと実行された結果ということができる。したがって現状は、第2四半期以降の利益回復に期待が持てる状況にあると言える。4項目の費用の内容は1)市場調査・人材教育・コンサルティング費用、2)放課後デイサービス等開業準備費用、3)賃料削減交渉成功報酬の一括計上、4)赤字ゲーム店譲渡決定にかかる減損の計上、だ。
このうち、市場調査・人材教育・コンサルティング費用は、フィットネス、ゲーム、シネマ等の事業分野全般にわたって投入されたが、特に目を引くのはコンサルティング費用だ。同社はゲーム場運営において長年の経験を有しているが、今回、外部コンサルタントに委託して、プライズゲーム・メダルゲームの運営力向上を中心に店舗設計全般についても見直しを行った。その効果は明確に現れているもようで、今後、他のジャンルの運営にも生かしていく予定だ。
賃料削減交渉成功報酬の一括計上も注目ポイントだ。これは、同社が外部の交渉専門家に依頼して不動産の賃料を年間で約50百万円引き下げることに成功したが、それにかかる成功報酬だ。キャッシュベースでは7月の月次決算から賃料負担の軽減効果が出てくる。会計ベースでも来年度以降は賃料引き下げ分がフルに寄与してくると期待される。
事業セグメントについては、フィットネス事業やGAME事業などの部門は従来から大きな変化はない。一方で2016年3月期第2四半期から新規連結した子会社2社の事業が“その他”事業の中に含まれた。その結果、その他事業の売上高構成比は今第1四半期おいて19.6%に達することとなった。
新規子会社2社のうち、エムシーツー(株)はカウネットの販売代理店事業や音声認識ソフト販売代理店事業、コールセンター事業などを営んでいる。もう1社の(株)フォーユーではデイサービスを中心とした介護事業を営んでいる。同社はこれら2子会社及びそれらのグループ企業を通じて、放課後デイサービス事業、認可外保育事業などを営んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>
SDエンターテイメント<4650>の2017年3月期第1四半期決算は、売上高1,994百万円(前年同期比16.5%増)、営業損失9百万円(前年同期は営業利益2百万円)、経常損失50百万円(前年同期は経常損失31百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失77百万円(前値同期は当期損失65百万円)と、増収ながらも各利益項目は前年同期を下回っての着地となった。一方、期初予想との対比では、売上高は47百万円計画を下回ったものの、利益面では計画を上回っての着地となった。
弊社では、今第1四半期決算について、計画どおりの推移が確認されたものであって、表面的な業績数値について悲観する必要はまったくないと考えている。第1四半期は例年、各年の施策にかかる費用を前倒しで計上されることが多く、結果として利益水準が非常に低く抑え込まれる傾向があるためだ。
今第1四半期において同社は4項目の一時的な費用を計上した。これらは期初から計画していたものであり、今第1四半期の減益はやるべき施策がきちんと実行された結果ということができる。したがって現状は、第2四半期以降の利益回復に期待が持てる状況にあると言える。4項目の費用の内容は1)市場調査・人材教育・コンサルティング費用、2)放課後デイサービス等開業準備費用、3)賃料削減交渉成功報酬の一括計上、4)赤字ゲーム店譲渡決定にかかる減損の計上、だ。
このうち、市場調査・人材教育・コンサルティング費用は、フィットネス、ゲーム、シネマ等の事業分野全般にわたって投入されたが、特に目を引くのはコンサルティング費用だ。同社はゲーム場運営において長年の経験を有しているが、今回、外部コンサルタントに委託して、プライズゲーム・メダルゲームの運営力向上を中心に店舗設計全般についても見直しを行った。その効果は明確に現れているもようで、今後、他のジャンルの運営にも生かしていく予定だ。
賃料削減交渉成功報酬の一括計上も注目ポイントだ。これは、同社が外部の交渉専門家に依頼して不動産の賃料を年間で約50百万円引き下げることに成功したが、それにかかる成功報酬だ。キャッシュベースでは7月の月次決算から賃料負担の軽減効果が出てくる。会計ベースでも来年度以降は賃料引き下げ分がフルに寄与してくると期待される。
事業セグメントについては、フィットネス事業やGAME事業などの部門は従来から大きな変化はない。一方で2016年3月期第2四半期から新規連結した子会社2社の事業が“その他”事業の中に含まれた。その結果、その他事業の売上高構成比は今第1四半期おいて19.6%に達することとなった。
新規子会社2社のうち、エムシーツー(株)はカウネットの販売代理店事業や音声認識ソフト販売代理店事業、コールセンター事業などを営んでいる。もう1社の(株)フォーユーではデイサービスを中心とした介護事業を営んでいる。同社はこれら2子会社及びそれらのグループ企業を通じて、放課後デイサービス事業、認可外保育事業などを営んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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