アライドアーキ Research Memo(1):2016年12月期は大幅な増収により黒字転換
[17/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
アライドアーキテクツ<6081>は、自社開発のマーケティングプラットフォーム「モニプラ」の運営等を通じて、顧客企業のSNSマーケティング活動を総合的に支援する事業を展開している。市場が拡大しているSNS領域に特化し深堀りすることにより、専門性と独自性を兼ね備えたソリューションをワンストップで提供してきたことが同社の成長を支えてきた。また、Facebookを始め、Instagram、Twitter、LINE<3938>など主要なSNS各社との強固なリレーションを構築しており、会員ユーザー数は国内外で470万人超、顧客企業数も累計で4,000社以上に上る(2016年12月末)。
過去(2015年12月期)においては、Facebookによるポリシー変更の影響※を受け、業績が一旦落ち込む局面を経験したが、足元では既存事業がSNSマーケティング市場の拡大を背景として好調に推移している上、新規事業である越境プロモーション事業や海外子会社によるSNS広告制作プラットフォーム「ReFUEL4」が順調に立ち上がってきており、同社はいよいよ本格的な成長ステージに入ってきた。
※ ユーザーに何らかのインセンティブ(報酬)を提供した上での「Facebookページへの「いいね!」を奨励すること」などを禁止するもの。それに伴って確実な「いいね!」獲得を見込んだ顧客企業がSNSマーケティングに対して一時的に慎重になったことにより、受注減につながった。
2016年12月期の業績は、売上高が前期比132.4%増の6,004百万円、営業利益が294百万円(前期は345百万円の損失)と大幅な増収となり、Facebookのポリシー変更等により営業損失に陥った前期からのV字回復を実現した。国内の既存事業がサービス間のクロスセルの推進等により好調に推移したことに加え、海外でのSNS広告市場の拡大を背景として海外子会社が大きく伸びている。利益面でも、増収効果や生産性の改善により大幅な損益改善を図った。その一方で、中国最大規模のSNS「Weibo(ウェイボー)」グループとの提携を含め、今後の成長に向けた業務提携や事業投資にも積極的に取り組むとともに、海外子会社による「ReFUEL4」についても、Facebookによる「Innovator of the Year 2016」を受賞するなど今後の事業拡大に弾みがついている。
2017年12月期の業績予想について同社は、売上高を前期比33.5%増の8,016百万円、営業利益を前期比104.6%増の603百万円と引き続き大幅な増収増益を見込んでいる。国内における更なるクロスセルの推進と海外における「ReFUEL4」の拡販が業績の伸びをけん引する想定である。また、国内外でのSNS広告も引き続き高い水準で推移する見通しとなっている。一方、利益面でも、利益率の高い自社サービスや「ReFUEL4」の伸びにより営業利益率を7.5%(前期は4.9%)に引き上げる方針である。弊社では、外部要因(SNSマーケティング市場の拡大等)及び内部要因(会員ユーザー数の拡大やクロスセスの推進など)の両方が同社にとってフォローであることから、同社の業績予想の達成は可能であると判断している。
同社の成長戦略の軸は、主力の国内SNSマーケティング事業の伸びに加えて、新たに開始した越境プロモーション事業とSNS広告クリエイティブ制作事業によるグローバル展開である。弊社では、国内SNSマーケティング市場は、まだこれからの市場であることに加え、市場が拡大するなかで優位性を発揮できる同社には大きな成長余地があるものとみている。また、市場の大きな中国向けの越境プロモーション事業にも大きな可能性を秘めており、中国最大規模のSNS「Weibo」グループとの提携は同社にとってアドバンテージになるものと評価している。革新的な事業モデルで世界シェアNo1を目指す「ReFUEL4」を含め、新たな2つの事業がどのような時間軸で業績寄与してくるのか、今後の動向に注目していきたい。
■Key Points
・2016年12月期は大幅な増収により黒字転換を実現
・中国最大規模のSNS「Weibo」グループとの提携により越境プロモーション事業を立ち上げ
・国内SNSマーケティング事業の拡大に加えて、越境プロモーション事業とSNS広告クリエイティブ制作事業によるグローバル展開により成長を加速する戦略
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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アライドアーキテクツ<6081>は、自社開発のマーケティングプラットフォーム「モニプラ」の運営等を通じて、顧客企業のSNSマーケティング活動を総合的に支援する事業を展開している。市場が拡大しているSNS領域に特化し深堀りすることにより、専門性と独自性を兼ね備えたソリューションをワンストップで提供してきたことが同社の成長を支えてきた。また、Facebookを始め、Instagram、Twitter、LINE<3938>など主要なSNS各社との強固なリレーションを構築しており、会員ユーザー数は国内外で470万人超、顧客企業数も累計で4,000社以上に上る(2016年12月末)。
過去(2015年12月期)においては、Facebookによるポリシー変更の影響※を受け、業績が一旦落ち込む局面を経験したが、足元では既存事業がSNSマーケティング市場の拡大を背景として好調に推移している上、新規事業である越境プロモーション事業や海外子会社によるSNS広告制作プラットフォーム「ReFUEL4」が順調に立ち上がってきており、同社はいよいよ本格的な成長ステージに入ってきた。
※ ユーザーに何らかのインセンティブ(報酬)を提供した上での「Facebookページへの「いいね!」を奨励すること」などを禁止するもの。それに伴って確実な「いいね!」獲得を見込んだ顧客企業がSNSマーケティングに対して一時的に慎重になったことにより、受注減につながった。
2016年12月期の業績は、売上高が前期比132.4%増の6,004百万円、営業利益が294百万円(前期は345百万円の損失)と大幅な増収となり、Facebookのポリシー変更等により営業損失に陥った前期からのV字回復を実現した。国内の既存事業がサービス間のクロスセルの推進等により好調に推移したことに加え、海外でのSNS広告市場の拡大を背景として海外子会社が大きく伸びている。利益面でも、増収効果や生産性の改善により大幅な損益改善を図った。その一方で、中国最大規模のSNS「Weibo(ウェイボー
2017年12月期の業績予想について同社は、売上高を前期比33.5%増の8,016百万円、営業利益を前期比104.6%増の603百万円と引き続き大幅な増収増益を見込んでいる。国内における更なるクロスセルの推進と海外における「ReFUEL4」の拡販が業績の伸びをけん引する想定である。また、国内外でのSNS広告も引き続き高い水準で推移する見通しとなっている。一方、利益面でも、利益率の高い自社サービスや「ReFUEL4」の伸びにより営業利益率を7.5%(前期は4.9%)に引き上げる方針である。弊社では、外部要因(SNSマーケティング市場の拡大等)及び内部要因(会員ユーザー数の拡大やクロスセスの推進など)の両方が同社にとってフォローであることから、同社の業績予想の達成は可能であると判断している。
同社の成長戦略の軸は、主力の国内SNSマーケティング事業の伸びに加えて、新たに開始した越境プロモーション事業とSNS広告クリエイティブ制作事業によるグローバル展開である。弊社では、国内SNSマーケティング市場は、まだこれからの市場であることに加え、市場が拡大するなかで優位性を発揮できる同社には大きな成長余地があるものとみている。また、市場の大きな中国向けの越境プロモーション事業にも大きな可能性を秘めており、中国最大規模のSNS「Weibo」グループとの提携は同社にとってアドバンテージになるものと評価している。革新的な事業モデルで世界シェアNo1を目指す「ReFUEL4」を含め、新たな2つの事業がどのような時間軸で業績寄与してくるのか、今後の動向に注目していきたい。
■Key Points
・2016年12月期は大幅な増収により黒字転換を実現
・中国最大規模のSNS「Weibo」グループとの提携により越境プロモーション事業を立ち上げ
・国内SNSマーケティング事業の拡大に加えて、越境プロモーション事業とSNS広告クリエイティブ制作事業によるグローバル展開により成長を加速する戦略
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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