GMOペパボ Research Memo(6):主力2事業は契約件数の増加と顧客単価の上昇で増収増益基調が続く
[17/09/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■GMOペパボ<3633>の業績動向
2.事業セグメント別動向
(1) ホスティング事業
ホスティング事業の売上高は前年同期比9.1%増の2,072百万円、セグメント利益は同12.2%増の661百万円と増収増益基調が続いた。レンタルサーバーサービスの契約件数増加と顧客単価上昇に加えて、ドメイン取得代行サービスの契約件数増加が増収増益要因となった。
レンタルサーバーサービスでは、「ロリポップ!」を中心に第2四半期末の契約件数が前年同期末比1.7%増の436千件と着実に増加したことに加えて、顧客平均単価が前年同期比で10%上昇した。「ロリポップ!」の機能開発やUIの改善を行い、アップセルに取り組んだことが顧客単価の上昇につながっており、具体的には自動バックアップ(月額300円)や独自SSL(有料プラン月額1,584円)などのオプションサービスの契約件数増加が寄与した。
一方、ドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」の第2四半期末の契約件数は前年同期末比7.3%増の1,216千件と順調に拡大した。ドメインの複数年契約に対する割引を実施するなど継続率の向上に努めたことが契約件数の増加につながった。
(2) EC支援事業
EC支援事業の売上高は前年同期比7.2%増の763百万円、営業利益は同16.8%増の359百万円となった。主力のオンラインショップ構築ASPサービス「カラーミーショップ」の顧客単価上昇に加えて、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」の販売増が増収増益要因となった。
「カラーミーショップ」の2017年12月期第2四半期末の契約件数は前年同期末比1.2%増の45,147件となった。機能開発やUIの改善及びセミナーの開催などアップセルに向けた施策に取り組んだことにより、既存顧客のなかで低価格なエコノミープラン(月額900円)からレギュラープラン(同3,240円)に切り替える動きが進んだほか、新規契約においてもレギュラープランの契約率が上昇した。
また、「SUZURI」ではサービス開始3周年を記念した割引キャンペーンの実施や販売カテゴリーの追加及び他社と共同開発した好きな場所の衛星画像をTシャツにできるファッションブランド「WEAR YOU ARE(ウェアユーアー)」の提供開始が反響を呼んで、2017年12月期第2四半期末の累積会員数は前年同期末比で54.4%増の163千人となった。
(3) ハンドメイド事業
ハンドメイド事業の売上高は前年同期比19.6%増の701百万円、営業損失は505百万円(前年同期は603百万円の損失)となった。「minne」では「母の日」及び「父の日」といったギフト需要を喚起する特集をオウンドメディアやSNSを使って積極的に展開したほか、youtuberを使った動画プロモーションにより新たな顧客層の拡大を図ったことなどが奏効し、2017年12月期第2四半期累計の流通額で前年同期比22.9%増の4,929百万円、累積アプリダウンロード数で前年同期末比28.9%増の777万件と順調に拡大した。また、2017年12月期第2四半期末における作家数は同41.2%増の35.7万人、作品数で同78.8%増の586万点となり、CtoCハンドメイドマーケットプレイスとして圧倒的No.1のポジションを確立しつつある。
利益面では、引き続きWeb広告や販促プロモーションなど先行投資を積極的に展開したため損失を計上したが、「minne」への広告宣伝費が前年同期比12.9%減の609百万円と減少したことにより損失額は縮小した。前年同期はテレビCMの放映費用で180百万円を計上したが、2017年12月期第2四半期累計期間では投資効果の高いWeb広告に注力した。
(4) コミュニティ事業
コミュニティ事業の売上高は前年同期比6.0%減の107百万円、営業利益は同32.8%増の63百万円となった。ブログサービス「JUGEM」のPV数が減少傾向となるなかで広告収入の減少が減収要因となったが、コストコントロールによって利益を確保した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2.事業セグメント別動向
(1) ホスティング事業
ホスティング事業の売上高は前年同期比9.1%増の2,072百万円、セグメント利益は同12.2%増の661百万円と増収増益基調が続いた。レンタルサーバーサービスの契約件数増加と顧客単価上昇に加えて、ドメイン取得代行サービスの契約件数増加が増収増益要因となった。
レンタルサーバーサービスでは、「ロリポップ!」を中心に第2四半期末の契約件数が前年同期末比1.7%増の436千件と着実に増加したことに加えて、顧客平均単価が前年同期比で10%上昇した。「ロリポップ!」の機能開発やUIの改善を行い、アップセルに取り組んだことが顧客単価の上昇につながっており、具体的には自動バックアップ(月額300円)や独自SSL(有料プラン月額1,584円)などのオプションサービスの契約件数増加が寄与した。
一方、ドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」の第2四半期末の契約件数は前年同期末比7.3%増の1,216千件と順調に拡大した。ドメインの複数年契約に対する割引を実施するなど継続率の向上に努めたことが契約件数の増加につながった。
(2) EC支援事業
EC支援事業の売上高は前年同期比7.2%増の763百万円、営業利益は同16.8%増の359百万円となった。主力のオンラインショップ構築ASPサービス「カラーミーショップ」の顧客単価上昇に加えて、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」の販売増が増収増益要因となった。
「カラーミーショップ」の2017年12月期第2四半期末の契約件数は前年同期末比1.2%増の45,147件となった。機能開発やUIの改善及びセミナーの開催などアップセルに向けた施策に取り組んだことにより、既存顧客のなかで低価格なエコノミープラン(月額900円)からレギュラープラン(同3,240円)に切り替える動きが進んだほか、新規契約においてもレギュラープランの契約率が上昇した。
また、「SUZURI」ではサービス開始3周年を記念した割引キャンペーンの実施や販売カテゴリーの追加及び他社と共同開発した好きな場所の衛星画像をTシャツにできるファッションブランド「WEAR YOU ARE(ウェアユーアー)」の提供開始が反響を呼んで、2017年12月期第2四半期末の累積会員数は前年同期末比で54.4%増の163千人となった。
(3) ハンドメイド事業
ハンドメイド事業の売上高は前年同期比19.6%増の701百万円、営業損失は505百万円(前年同期は603百万円の損失)となった。「minne」では「母の日」及び「父の日」といったギフト需要を喚起する特集をオウンドメディアやSNSを使って積極的に展開したほか、youtuberを使った動画プロモーションにより新たな顧客層の拡大を図ったことなどが奏効し、2017年12月期第2四半期累計の流通額で前年同期比22.9%増の4,929百万円、累積アプリダウンロード数で前年同期末比28.9%増の777万件と順調に拡大した。また、2017年12月期第2四半期末における作家数は同41.2%増の35.7万人、作品数で同78.8%増の586万点となり、CtoCハンドメイドマーケットプレイスとして圧倒的No.1のポジションを確立しつつある。
利益面では、引き続きWeb広告や販促プロモーションなど先行投資を積極的に展開したため損失を計上したが、「minne」への広告宣伝費が前年同期比12.9%減の609百万円と減少したことにより損失額は縮小した。前年同期はテレビCMの放映費用で180百万円を計上したが、2017年12月期第2四半期累計期間では投資効果の高いWeb広告に注力した。
(4) コミュニティ事業
コミュニティ事業の売上高は前年同期比6.0%減の107百万円、営業利益は同32.8%増の63百万円となった。ブログサービス「JUGEM」のPV数が減少傾向となるなかで広告収入の減少が減収要因となったが、コストコントロールによって利益を確保した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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