テラスカイ Research Memo(2):国内トップクラスのクラウド・インテグレーター
[18/05/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
1. 会社概要
テラスカイ<3915>は、2006年の創業時からクラウドシステムの開発・導入支援に特化し、国内クラウド市場の成長をけん引してきたクラウド・インテグレーターのリーディングカンパニーである。クラウドシステムの導入実績は3,000件以上(2017年10月時点)となっており、業種・企業規模を問わず様々な開発案件を手掛けてきた。連結子会社は、 (株)スカイ365、(株)BeeX(ビーエックス)、クラウディアジャパン(株)、(株)キットアライブ、TerraSky Inc.の5社で、持分法適用関連会社として(株)サーバーワークスの1社がある。
2. 沿革
2006年に株式会社ヘッド・ソリューションズとして設立、創業当初からクラウド専業で事業を展開してきた。同社の佐藤秀哉(さとうひでや)代表取締役社長は、日本アイ・ビー・エム(株)からsalesforce. com, Inc. (セールスフォース・ドットコム)の日本法人に転じ、その立ち上げに参画した経歴を持つ。2007年に現在の株式会社テラスカイに商号を変更した。
2008年には、現在の製品事業における主力サービスである「SkyEditor」※1(現在のサービス名はSkyVisualEditor)や「SkyOnDemand」※2の提供を開始し、2012年にはベンダーや開発者が「SkyVisualEditor」の拡張機能を開発して提供することができるアプリケーション提供機能 「AppComponent」 をリリースした。2013年にはクラウドERPのコンサルティングサービスとなる「クラウドERPコンシェルジュサービス」やNotesからSalesforceへのマイグレーションを自動化するパッケージとして「オートマイグレーション for Notes」(富士ソフト<9749>との共同開発)、SalesforceやAWS等複数のクラウドサービスを利用する企業向けの支援ソリューションとなる「ハイブリッドクラウドソリューション」を次々と提供開始した。直近では2016年に、次世代版グループウェアの位置付けとなるコミュニケーション・プラットフォーム「mitoco(ミトコ)」※3の提供を開始、新たな領域に挑戦している。
※1 Salesforceの画面開発ツールで、各企業が自社の利用しやすいようにSalesforceの画面をカスタマイズする際に、同ツールが使われている。簡単・迅速に所望の画面を開発することが可能で、現在は業界標準と言われるほど高い競争力を有している。
※2 SalesforceやAWS、Microsoft Azureなどのパブリック・クラウド上にあるデータを社内の基幹システムに連携したり、各クラウド同士で連携するためのオンデマンド連携サービス。
※3 Salesforce基盤に開発されたコミニケーションプラットフォーム(SaaS)で、社内のコミニケーションツールとしてだけでなく、社外の協力パートナー等との外部連携を可能としたほか、IoT連携によりインテリジェントな会議室予約の機能等の利用も可能としている。
また、同社は積極的に資本・業務提携を進めているのが特徴となっている。2010年にNTTテクノクロス(株)(旧、エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア(株))、2013年にAWSの導入支援を主に展開するサーバーワークスと資本・業務提携を締結したほか、2014年には米国のsalesforce.comとも資本提携を締結している。また、2012年には米国に自社開発したクラウドサービスの販売とマーケティングを目的とした子会社、TerraSky Inc.を設立し、2015年に東京証券取引所マザーズ市場に株式上場を果たした。株式上場後も、資本業務提携等の動きは積極的で、2016年にIoT/モバイルクラウドソリューションを展開するエコモット<3987>、九州地区のクラウドインテグレーションを担うクラウディアジャパンと資本業務提携を結んだほか、SAPソフトウェアのクラウドへの移行支援を行う子会社、BeeXを設立、また(株)ウイン・コンサルと共同で、クラウド導入インテグレーションの子会社、キットアライブを北海道に設立するなど事業拡大に向けた布石を着々と打っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 会社概要
テラスカイ<3915>は、2006年の創業時からクラウドシステムの開発・導入支援に特化し、国内クラウド市場の成長をけん引してきたクラウド・インテグレーターのリーディングカンパニーである。クラウドシステムの導入実績は3,000件以上(2017年10月時点)となっており、業種・企業規模を問わず様々な開発案件を手掛けてきた。連結子会社は、 (株)スカイ365、(株)BeeX(ビーエックス)、クラウディアジャパン(株)、(株)キットアライブ、TerraSky Inc.の5社で、持分法適用関連会社として(株)サーバーワークスの1社がある。
2. 沿革
2006年に株式会社ヘッド・ソリューションズとして設立、創業当初からクラウド専業で事業を展開してきた。同社の佐藤秀哉(さとうひでや)代表取締役社長は、日本アイ・ビー・エム(株)からsalesforce. com, Inc. (セールスフォース・ドットコム
2008年には、現在の製品事業における主力サービスである「SkyEditor」※1(現在のサービス名はSkyVisualEditor)や「SkyOnDemand」※2の提供を開始し、2012年にはベンダーや開発者が「SkyVisualEditor」の拡張機能を開発して提供することができるアプリケーション提供機能 「AppComponent」 をリリースした。2013年にはクラウドERPのコンサルティングサービスとなる「クラウドERPコンシェルジュサービス」やNotesからSalesforceへのマイグレーションを自動化するパッケージとして「オートマイグレーション for Notes」(富士ソフト<9749>との共同開発)、SalesforceやAWS等複数のクラウドサービスを利用する企業向けの支援ソリューションとなる「ハイブリッドクラウドソリューション」を次々と提供開始した。直近では2016年に、次世代版グループウェアの位置付けとなるコミュニケーション・プラットフォーム「mitoco(ミトコ)」※3の提供を開始、新たな領域に挑戦している。
※1 Salesforceの画面開発ツールで、各企業が自社の利用しやすいようにSalesforceの画面をカスタマイズする際に、同ツールが使われている。簡単・迅速に所望の画面を開発することが可能で、現在は業界標準と言われるほど高い競争力を有している。
※2 SalesforceやAWS、Microsoft Azureなどのパブリック・クラウド上にあるデータを社内の基幹システムに連携したり、各クラウド同士で連携するためのオンデマンド連携サービス。
※3 Salesforce基盤に開発されたコミニケーションプラットフォーム(SaaS)で、社内のコミニケーションツールとしてだけでなく、社外の協力パートナー等との外部連携を可能としたほか、IoT連携によりインテリジェントな会議室予約の機能等の利用も可能としている。
また、同社は積極的に資本・業務提携を進めているのが特徴となっている。2010年にNTTテクノクロス(株)(旧、エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア(株))、2013年にAWSの導入支援を主に展開するサーバーワークスと資本・業務提携を締結したほか、2014年には米国のsalesforce.comとも資本提携を締結している。また、2012年には米国に自社開発したクラウドサービスの販売とマーケティングを目的とした子会社、TerraSky Inc.を設立し、2015年に東京証券取引所マザーズ市場に株式上場を果たした。株式上場後も、資本業務提携等の動きは積極的で、2016年にIoT/モバイルクラウドソリューションを展開するエコモット<3987>、九州地区のクラウドインテグレーションを担うクラウディアジャパンと資本業務提携を結んだほか、SAPソフトウェアのクラウドへの移行支援を行う子会社、BeeXを設立、また(株)ウイン・コンサルと共同で、クラウド導入インテグレーションの子会社、キットアライブを北海道に設立するなど事業拡大に向けた布石を着々と打っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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