概況からBRICsを知ろう〜ロシア市場は10営業日続伸、ウクライナ情勢の落ち着き期待が引き続き支援材料
[14/08/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 58992.11 +0.19%
21日のブラジル市場は6営業日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比113.87ポイント高(+0.19%)の58992.11で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは38、値下がり30、変わらず2と買いが優勢。セクター別では、通信や公益が買われた半面、素材や消費者サービスが安い。
中盤は利益確定売りに押されたが、その後は再び買い戻された。ボベスパ指数はこの日、終値ベースで2013年2月5日以来の高値を更新。預金準備率の引き下げが引き続き好感され、化粧品大手ナチュラ・コスメティコス(NATU3)やアパレル大手ロジャス・レナー(LREN3)など小売関連に買いが継続した。ブラジル中央銀行は20日、預金準備率の引き下げを発表したほか、最大1500億レアル(約6兆8655億円)の資金を貸し出しに回す方針を示した。
【ロシア】MICEX指数 1461.75 +0.98%
21日のロシア市場は10営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比14.25ポイント高(+0.98%)の1461.75で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは35、値下がり14、変わらず1と買いが優勢。MICEXはこの日で10営業日続伸し、2005年9月以降で最長の連続高を記録した。
おおむねプラス圏で推移し、後半に上げ幅を拡大させた。ロシア株の値ごろ感に加え、ウクライナ情勢の落ち着き期待が引き続き支援材料。ウクライナ緊迫情勢の沈静化を図るため、プーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領が8月26日にベラルーシのミンスクで会う予定だ。市場関係者の間で、ウクライナ情勢がこれで改善するとの期待が広がっている。
【インド】SENSEX指数 26360.11 +0.17%
21日のインドSENSEX指数は反発。中盤は利益確定売りに押されたが、その後は買い戻された。8月のHSBC中国製造業購買担当者指数(PMI、速報値)が市場予想を下回ったことが指数の上値を抑えた。国内では、ウエートの高い金属株の下落が指数の足かせに。政府が55種類に上る鉱石の開発ライセンス料を引き上げる方針を示したことが売り手掛かりとなった。ライセンス料の改定は2009年以来で、資源会社の業績圧迫要因になるとみられている。
【中国本土】上海総合指数 2230.46 -0.44%
21日の上海総合指数は続落。証券当局が先ごろ上場を認可した11社のうち、10社が来週に公募を行うと報じられた。新規株式公開(IPO)銘柄に短期資金が向かい、市場の流動性が低下すると警戒された。また、朝方発表されたHSBCの8月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が前月から低下し、市場予想を下回ったことも警戒材料。ただ、景気回復の遅れで政府が一段の政策対応を行うとの見方もあり、売り一巡後には下げ幅を縮めた。
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