28日の香港市場概況:3日続落、材料不足のなか2週間ぶり安値
[14/08/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
28日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日続落となり、前日比177.75ポイント安(-0.71%)の24741.00で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同142.71ポイント安(-1.29%)の10931.60、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同27.49ポイント安(-0.57%)の4782.30だった。
ハンセン指数は後場に値を崩し、マイナス圏で取引を終了。終値で今月12日以来、約2週間半ぶりの安値を付けた。朝方は前日の米国市場でダウ平均が上昇した流れを引き継ぎ、買い戻しが先行。ただ、節目の25000近辺では伸び悩んだ。新規の買い手掛かりに乏しいこともあり、徐々に利益確定売りに押されたほか、この日の中国本土株が弱含みに転じたことも投資家心理を冷やす一因となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国蒙牛乳業(02319/HK)が6.71%安と大きく下落。決算の下振れが嫌気された。また、中国工商銀行(01398/HK)と中国建設銀行(00939/HK)が1%超の下落に。両行は29日までに決算発表を予定、不良債権問題などで本土系銀行の好決算には期待しにくいとの見方も浮上している。
半面、本土系通信セクターが堅調。中国聯通(00762/HK)が1.52%高、中国移動(00941/HK)が0.58%高で引けた。好決算を発表した中国電信(00728/HK)が5.67%高と大きく上昇し、これに連れ高した格好。中国電信は決算の上振れを受け、外資系証券による投資判断や目標株価の引き上げが相次いでいる。
ハンセン銘柄以外では、中国信達資産管理(01359/HK)が7.11%安。前日大引け後に発表した決算は前年同期比30%増益となったものの、市場予想を下回る水準にとどまった。半面、中国中煤能源(01898/HK)が0.65%上昇。中国政府が業界大手を召集し、苦境脱却に向けて適度な減産や生産能力の整理などを指示する見込みと報じられた。
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