29日の香港市場概況:上昇、「相互乗り入れ」を巡る不透明感が後退
[14/10/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
29日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比299.51ポイント高(+1.27%)の23819.87ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が175.32ポイント高(+1.66%)の10724.15ポイントと揃って続伸した。ハンセンは約1カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は796億600万香港ドルに増加した(28日は677億1200万香港ドル)。
内外環境の改善で投資マインドが上向く。NY市場が昨夜、景気改善期待で大幅続伸した流れを引き継いだ。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)開始を巡る不透明感も後退。共産党機関紙の人民日報が「無期限の延期はない」と伝えたことに続き、香港交易所(香港証券取引所:388/HK)の周松崗主席も「遠くない時期に実現できる」と補足したことがプラス材料。これを受けて、証券株に買い戻しが続く。中信証券(6030/HK)が3.1%高、海通証券(6837/HK)が2.2%高と上昇した。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50銘柄のうち46銘柄が上昇)。なかでも、マカオのカジノ関連株が高い。銀河娯楽集団(27/HK)が6.3%、金沙中国(1928/HK)が5.0%ずつ値を上げた。時価総額上位の金融株やエネルギー株も堅調に推移している。
発電株も上げが目立つ。大唐国際発電(991/HK)が5.7%高、華電国際電力(1071/HK)が5.3%高、華能国際電力(902/HK)が3.4%高で引けた。華電国際電力に関しては、4年1〜9月期の5割増益も好感されている。
運輸株も軒並み上昇。空運の中国東方航空(670/HK)が5.7%高、中国南方航空(1055/HK)が4.7%高、海運の中海発展(1138/HK)が5.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.4%高と買い進まれた。空運株については、人民元の上昇基調が追い風(昨日は対米で約7カ月半ぶりの高値)。元建て債券の目減りが期待されている。海運株に関しては、海上運賃の指標になるバルチック海運指数が昨日まで8日続伸し、約7カ月ぶりの高水準を回復したことも手がかり。
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