18日の香港市場概況:ハンセン指数は下落、本土株の大幅下落が嫌気される
[15/06/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
18日の香港市場は値下り。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比59.13ポイント(0.22%)安の26694.66ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が151.46ポイント(1.13%)安の13263.37ポイントと、そろって反落した。売買代金は1062億200万香港ドル(17日は1208億2200万香港ドル)。
本土株安が重し。上海総合指数が中盤から下げ足を速めるなか、香港でも本土系の銘柄などに売りが広がった。また、香港市場はこのところの商いが縮小傾向にあることも、投資家の不安材料として意識されている。
なお、香港の立法会(議会)で18日、香港政府が提出した制度改革案が否決されたことについては、大方の予想通りだったとして相場に与える影響はそれほどみられない。「政府案は香港次期行政長官選挙で民主派立候補を事実上排除する内容」と反発し、民主派が抗議活動を続けていた。
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が4.0%安、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)と生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)がそろって2.2%安と下げが目立った。
自動車株も売られる。長城汽車(2333/HK)が6.3%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が2.9%安で引けた。長城汽車に関しては、足元の新車販売鈍化を理由に、ブローカー各社が相次いで目標株価を引き下げたことが嫌気された。
鉄道インフラ関連株もさえない。建設請負の中国中鉄(390/HK)が2.9%、同業の中国鉄建(1186/HK)が1.9%、車両メーカーの中国中車(CRRC:1766/HK)が1.7%ずつ値を下げている。
半面、空運株は軒並み上昇。中国南方航空(1055/HK)が5.3%高、中国東方航空(670/HK)が4.7%高、中国国際航空(753/HK)が4.2%高と買い進まれている。原油相場が軟調に推移するなか、燃油コスト低減で業績が上向くと連想された。また、今年に入ってからの旅客数が伸びていることに加え、夏場の需要期をこれから迎えるため、売上増を見越した先回り買いが入ったとの見方も出ている。
【亜州IR】
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