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25日の香港市場概況:ハンセン0.1%安で5日続落、アリババ3.9%下落

注目トピックス 外国株
25日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比18.53ポイント(0.07%)安の27899.61ポイントと5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が103.71ポイント(0.96%)安の10744.27ポイントと3日続落した。ハンセン指数は約2カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は2004億7900万香港ドルにやや拡大した(24日は1901億7100万香港ドル)。


米国の対中圧力が依然警戒される流れ。米証券取引委員会(SEC)は24日、米国の規制・監査基準を満たさない外国企業を米市場から締め出す規制の導入に着手したことを明らかにした。中国企業を標的にしたとみられている。ただ、ハンセン指数はプラス圏で推移する場面もあった。米中の景気期待が根強い中、自律反発狙いの買いも散見されている。経済協力開発機構(OECD)は先ごろ、1兆9000億米ドル規模の米追加経済対策により、米国のGDPは1年間で3〜4%押し上げられるとの予測リポートを発表した。中国は他国に先駆け製造業が再開しただけに、米向け輸出が拡大すると指摘している。(亜州リサーチ編集部)


「ニューエコノミー」関連の銘柄が下げを主導。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.2%安と5日続落し、年初来安値を切り下げた。組み入れウエート上位の銘柄では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.4%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.9%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.8%安で取引を終えている。テンセントの通期決算は予想を上回ったものの、これを好感する買いは限定的。小米集団の決算も実質1割増益と堅調だったが、特段の材料にはなっていない。このほか、4月9日付で構成銘柄に採用される中国インターネット検索最大手、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が9.6%安と急落。アリババと百度は米市場にADR(米国預託証券)上場している。


ハンセン指数の構成銘柄では、上記した小米やアリババ、テンセントのほか、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が4.4%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.1%安と下げが目立った。

中国不動産セクターの一角も安い。前記した碧桂園のほか、広州富力地産(2777/HK)が3.4%、中国恒大集団(3333/HK)が3.2%、合景泰富地産HD(1813/HK)が1.9%、万科企業(2202/HK)が1.3%ずつ下落した。碧桂園と富力地産が25日昼に公表した通期決算は、減益をそろって報告している。


半面、中国スポーツ用品セクターは高い。李寧(2331/HK)が10.7%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が8.4%、特歩国際(1368/HK)が2.7%、中国動向(3818/HK)が2.3%、361度国際(1361/HK)が1.4%ずつ上昇した。

非鉄セクターもしっかり。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.5%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.0%高、江西銅業(358/HK)が3.3%高、五鉱資源(1208/HK)が2.7%高と値を上げた。


一方、本土市場は小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%安の3363.59ポイントで取引を終了した。銀行株が下げを主導する。発電株、食品飲料株、自動車株、半導体株、保険・証券株なども売られた。半面、素材株は高い。運輸株、エネルギー株、医薬品株、メディア関連株も買われた。

亜州リサーチ(株)




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