WEC2022年シーズン 第6戦 バーレーン8時間 決勝:TOYOTA GAZOO Racing、1-2フィニッシュで4シーズン連続のダブルタイトル獲得
[22/11/14]
Toyota City, Japan, Nov 14, 2022 - (JCN Newswire) - 11月13日(日)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・ジャパン」の競技最終日デイ4が、愛知県豊田市豊田スタジアムのサービスパークを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)が総合4位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合11位でフィニッシュしました。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、GR YARIS Rally1 HYBRID最上位となる総合3位で表彰台を獲得しました。
ラリー・ジャパンの最終日デイ4は、サービスパークの北側エリア、岐阜県と愛知県で「アサヒ・コウゲン」「エナ・シティ」「ネノウエ・プラトー」という3本のステージを走行。その後エナ・シティとアサヒ・コウゲンを再走する5本、合計69.82kmのステージが行なわれました。日曜日は雨が降るという天気予報でしたが、3本目のSS17まで降雨はなく概ねドライコンディションに。しかし、SS18とSS19は時々激しい雨に見舞われ、今大会初となるウェットコンディションでの戦いになりました。
デイ3終了時点で首位ティエリー・ヌービルと4秒差の総合2位につけていたエバンスは、オープニングのSS15で今大会4回目となるベストタイムを記録し、ヌービルとの差を0.6秒に縮めました。しかし、続くSS16でエバンスは下りの右コーナーで僅かにラインが膨らみ、タイヤにダメージを負いました。そのためクルマを停めてホイール交換を余儀なくされ、大幅にタイムロス。首位と1分47.3秒差の総合4位に順位を下げました。
エバンスが順位を下げた結果、総合4位につけていた勝田が総合3位にポジションアップ。激しい雨が降った終盤の2ステージも走破し、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンと共に、第6戦サファリ・ラリー・ケニア以来となる今季2回目の表彰台を獲得しました。金曜日にタイヤにダメージを負い、交換作業のために2分44秒の遅れをとり総合10位まで順位を下げたオジエは、その後土曜日と日曜日のステージを最速で駆け抜け、順位を挽回。4日間で5本のベストタイムを刻むなど速さを示し、優勝したヌービルから2分23.6秒遅れの総合4位でフィニッシュ。ホイール交換作業さえなければ、優勝していた可能性もありましたが、初めてコンビを組んだコ・ドライバーのランデとの信頼関係を深めて今シーズン最後のラリーを終えました。
22歳と一日という、WRC史上最年少記録でドライバーズタイトルを獲得したロバンペラは、金曜日終了時点で総合3位につけていました。しかし、土曜日最初のステージでコーナリングラインが膨らみ、クルマが壁に当たったことでタイヤにダメージを受け、交換作業で大幅にタイムロス。上位争いから脱落したため、その後は頭を切り替え、日本の特殊なコンディションでクルマのセットアップを進めるべく、テストとして以降のステージを走行。将来に向けて非常に重要なデータを収集し、総合11位でシーズン最後のラリーを終えました。なお、GR YARIS Rally1 HYBRIDは実際に走行した16本のステージのうち、11本でベストタイムを記録。いくつかのアクシデントにより残念ながら優勝は逃しましたが、日本のファンの前で高いパフォーマンスを披露することには成功しました。
ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
最終的に、ラリー・ジャパンは我々が望んでいたような週末にはなりませんでした。セブはおそらくラリー期間中最速だったと思いますし、エルフィンもラリーの大半でリードしていたので、我々にはスピードがあったと言えます。ただし、残念ながら各ドライバーに起きたアクシデントが不利に働いてしまいました。日本のステージは非常に厳しく、道幅もとても狭かったので、そのようなアクシデントが起こりやすい環境だったのは確かです。3冠達成という目標を達成して今シーズンを終えることができたのは、素晴らしいことです。TOYOTA GAZOO Racingのホームイベントで勝つことができたらさらに良かったのですが、貴元がホームで表彰台に上ったことは、それと同じくらい素晴らしいことです。ラリーはそれぞれが異なるチャレンジであり、その全てで優勝することはできないのです。
セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
今日は雨が降ることが分かっていましたし、ラリーの最後を飾るには難しい状況でした。今朝のステージはドライコンディションとウェットコンディションの両方があり、タイヤ選択が難しかったので妥協することにしましたが、今日も一日を通して自分たちが最速だったので、選択は正しかったと思います。今回もパフォーマンスとスピードを示すことができましたし、ヴァンサンとの初仕事も完璧でした。もちろん、それに見合う結果を残すことができたらさらに良かったですが、今週末はまたしても不運に見舞われてしまいました。貴元が地元で表彰台に上がったことを皆が喜んでいますし、日本でこれほど多くのサポートを受けられるのは素晴らしいことです。
エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
もちろん、今日起きたことはとても残念です。個人的にはタフなシーズンを送ってきたので、今回のチャンスにすべてを賭けていました。今日はいいスタートを切り、走りのリズムも良く、とても上手く行っていました。しかし、2本目のステージで僅かにラインが膨らみ、タイヤを傷めてしまいました。小さなミスで大きな代償を払うことになりましたが、それがラリーというゲームの特徴です。日本のステージは本当に運転が忙しいので、ミスが起こりやすいのです。それによって優勝争いから脱落し、雨が降ったことで残っていたタイヤもマッチしなくなってしまいました。しかし、貴元がホームイベントで表彰台に上れたことは本当に嬉しいです。彼は一年を通して頑張ってきたので、それに相応しい結果を得たといえます。
カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
予想通り、タフで難しいラリーでした。今回は思うように行きませんでしたが、時にはこういうこともあります。それでも、ラリーを最後まで走りきり、今後に繋がることを学ぶことができました。今日もまたテスト目的で走り、ドライコンディションのステージでタイヤのバランスを一定に保ってテストをしたいと思っていたのでいい機会となり、いくつかセットアップを試しました。その結果、前向きな一歩を踏み出すことができ、ドライビングにプラスとなることも発見できたので、少なくとも今後の方向性は見えてきたと思います。全体的にはとても良いシーズンだったので、とても満足していますし、チームと支えてくれた人々全員に感謝しています。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/release/2022/rd13-day4/
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。
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ラリー・ジャパンの最終日デイ4は、サービスパークの北側エリア、岐阜県と愛知県で「アサヒ・コウゲン」「エナ・シティ」「ネノウエ・プラトー」という3本のステージを走行。その後エナ・シティとアサヒ・コウゲンを再走する5本、合計69.82kmのステージが行なわれました。日曜日は雨が降るという天気予報でしたが、3本目のSS17まで降雨はなく概ねドライコンディションに。しかし、SS18とSS19は時々激しい雨に見舞われ、今大会初となるウェットコンディションでの戦いになりました。
デイ3終了時点で首位ティエリー・ヌービルと4秒差の総合2位につけていたエバンスは、オープニングのSS15で今大会4回目となるベストタイムを記録し、ヌービルとの差を0.6秒に縮めました。しかし、続くSS16でエバンスは下りの右コーナーで僅かにラインが膨らみ、タイヤにダメージを負いました。そのためクルマを停めてホイール交換を余儀なくされ、大幅にタイムロス。首位と1分47.3秒差の総合4位に順位を下げました。
エバンスが順位を下げた結果、総合4位につけていた勝田が総合3位にポジションアップ。激しい雨が降った終盤の2ステージも走破し、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンと共に、第6戦サファリ・ラリー・ケニア以来となる今季2回目の表彰台を獲得しました。金曜日にタイヤにダメージを負い、交換作業のために2分44秒の遅れをとり総合10位まで順位を下げたオジエは、その後土曜日と日曜日のステージを最速で駆け抜け、順位を挽回。4日間で5本のベストタイムを刻むなど速さを示し、優勝したヌービルから2分23.6秒遅れの総合4位でフィニッシュ。ホイール交換作業さえなければ、優勝していた可能性もありましたが、初めてコンビを組んだコ・ドライバーのランデとの信頼関係を深めて今シーズン最後のラリーを終えました。
22歳と一日という、WRC史上最年少記録でドライバーズタイトルを獲得したロバンペラは、金曜日終了時点で総合3位につけていました。しかし、土曜日最初のステージでコーナリングラインが膨らみ、クルマが壁に当たったことでタイヤにダメージを受け、交換作業で大幅にタイムロス。上位争いから脱落したため、その後は頭を切り替え、日本の特殊なコンディションでクルマのセットアップを進めるべく、テストとして以降のステージを走行。将来に向けて非常に重要なデータを収集し、総合11位でシーズン最後のラリーを終えました。なお、GR YARIS Rally1 HYBRIDは実際に走行した16本のステージのうち、11本でベストタイムを記録。いくつかのアクシデントにより残念ながら優勝は逃しましたが、日本のファンの前で高いパフォーマンスを披露することには成功しました。
ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
最終的に、ラリー・ジャパンは我々が望んでいたような週末にはなりませんでした。セブはおそらくラリー期間中最速だったと思いますし、エルフィンもラリーの大半でリードしていたので、我々にはスピードがあったと言えます。ただし、残念ながら各ドライバーに起きたアクシデントが不利に働いてしまいました。日本のステージは非常に厳しく、道幅もとても狭かったので、そのようなアクシデントが起こりやすい環境だったのは確かです。3冠達成という目標を達成して今シーズンを終えることができたのは、素晴らしいことです。TOYOTA GAZOO Racingのホームイベントで勝つことができたらさらに良かったのですが、貴元がホームで表彰台に上ったことは、それと同じくらい素晴らしいことです。ラリーはそれぞれが異なるチャレンジであり、その全てで優勝することはできないのです。
セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
今日は雨が降ることが分かっていましたし、ラリーの最後を飾るには難しい状況でした。今朝のステージはドライコンディションとウェットコンディションの両方があり、タイヤ選択が難しかったので妥協することにしましたが、今日も一日を通して自分たちが最速だったので、選択は正しかったと思います。今回もパフォーマンスとスピードを示すことができましたし、ヴァンサンとの初仕事も完璧でした。もちろん、それに見合う結果を残すことができたらさらに良かったですが、今週末はまたしても不運に見舞われてしまいました。貴元が地元で表彰台に上がったことを皆が喜んでいますし、日本でこれほど多くのサポートを受けられるのは素晴らしいことです。
エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
もちろん、今日起きたことはとても残念です。個人的にはタフなシーズンを送ってきたので、今回のチャンスにすべてを賭けていました。今日はいいスタートを切り、走りのリズムも良く、とても上手く行っていました。しかし、2本目のステージで僅かにラインが膨らみ、タイヤを傷めてしまいました。小さなミスで大きな代償を払うことになりましたが、それがラリーというゲームの特徴です。日本のステージは本当に運転が忙しいので、ミスが起こりやすいのです。それによって優勝争いから脱落し、雨が降ったことで残っていたタイヤもマッチしなくなってしまいました。しかし、貴元がホームイベントで表彰台に上れたことは本当に嬉しいです。彼は一年を通して頑張ってきたので、それに相応しい結果を得たといえます。
カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
予想通り、タフで難しいラリーでした。今回は思うように行きませんでしたが、時にはこういうこともあります。それでも、ラリーを最後まで走りきり、今後に繋がることを学ぶことができました。今日もまたテスト目的で走り、ドライコンディションのステージでタイヤのバランスを一定に保ってテストをしたいと思っていたのでいい機会となり、いくつかセットアップを試しました。その結果、前向きな一歩を踏み出すことができ、ドライビングにプラスとなることも発見できたので、少なくとも今後の方向性は見えてきたと思います。全体的にはとても良いシーズンだったので、とても満足していますし、チームと支えてくれた人々全員に感謝しています。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/release/2022/rd13-day4/
概要:トヨタ自動車株式会社
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